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犬の舌に表れる舌斑って?危険性はある?特徴や性格との関係性、メラノーマとの違いを解説!

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犬の舌で時々見られる『舌斑(ぜっぱん)』。

この『舌斑』とは一種のシミのようなもので、人で言うところの蒙古斑と同じ位置づけのようなものです。

しかし、本当に危険性を伴わないものなのか、気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで今回は、犬の舌に表れる舌斑について、特徴や性格との関係性、メラノーマとの違いをご紹介します。

犬の舌に表れる舌斑の正体とは?

犬の舌に表れる『舌斑』とは、冒頭でも述べた通り一種のシミのようなもので病気ではありません。また、人で言うところの蒙古斑と同じものと考えられています。

基本的に『舌斑』が見られる犬種というのは、諸説あるものの古くは縄文時代に渡来した犬に見られることが多いと言われており、日本犬だと、北海道犬(アイヌ犬)や甲斐犬に多いとされています。

逆に弥生時代に渡来した犬の場合、舌斑が見られる犬種は少ないとされており、この『舌斑』の有無によって、祖先のルーツの血統(系統)を知る重要な参考になるようです。

また犬の『舌斑』は、長い年月で変わることのない祖先犬種の血統を示す大きな特徴ともされているため、日本犬の中でも特に『舌斑』があることが望ましいとされる甲斐犬や北海道犬(アイヌ犬)では、通常欠陥と判定されてしまうドッグショーでも、問題にされることはありません。

しかし、柴犬、秋田犬、紀州犬、四国犬に関しては、一般的に『舌斑』が見られないのが普通とされているため、ドッグショーなどでは欠陥という判定をされてしまいます。

と言っても、こうした外見を重視する必要性があるのは犬種標準を遵守しなければならないドッグショーに出場させる場合がほとんどであって、私たちのような一般家庭に迎え入れる分には、『舌斑』は健康上においても、外見上においても何ら問題となるものではないため、気にする必要性は全くありません。

むしろこの『舌斑』には、なんとも面白い性格に関係する話が諸説存在するようです。次章では、そんな『舌斑』と性格の関係性について詳しくご紹介します。

犬の舌斑と性格は何か関係性がある?

それでは、犬の『舌斑』と性格の関係性についてご紹介します。

ただし、この『舌斑』と性格との関係性については、明確な科学的根拠がある訳ではなく、一種のエンターテイメントとして語られることが多いということを、はじめにお伝えしておきます。

筆者の3代目柴犬にも『舌斑』があり、その噂に照らし合わせると「確かにそうかも!」と頷いてしまうものがいくつもありました。

「舌斑のある犬はこういう性格」と言い切れるものではありませんが、もしご自身の愛犬にも、『舌斑』があるなら、どのくらい当てはまっているか、ぜひ確かめてみてくださいね!

『舌斑』で見られる性格①:頭が良い子が多い

愛犬に『舌斑』が見られた場合に良く噂されている性格の一つ目は、頭の良い子が多いというものです。

ここではザックリと「頭が良い」と表現されることが多いため、どこからどこまでを「頭が良い」と判断するかは飼い主さんに委ねられる部分が大半を占めている感じですが、筆者の愛犬を例に挙げるなら以下のような点で、「頭が良い」と感じられることがあります。

  • ①手加減が必要な相手(子供や老人)を見極めて接する
  • ②大人しくする必要がある場所ではきちんと大人しい対応を取る
  • ③犬社会の遊びでは相手によって遊び方を変えて接する

筆者が見ている限りの判断のため、贔屓目に評価している部分もありますが、実際にこれらの対応が3代目には見られました。

▲ドッグランで生後半年程の遊び盛りのワンコに対しておこなった3代目柴犬による指導的対応

特にドッグランで知り合った生後半年程の遊び好きなワンコ(オス)に対しての接し方では、上記のような指導的対応を見せて、体当たりをしようものなら、それも制するような姿を見せていました。

また、かと思えば視力の低下した筆者の祖母に対しては、ゆっくりと近づいたり、歩調を合わせるような歩きを見せたり、接する相手によって対応を変えていた姿は流石に頭が良いと感じる対応の一つでした。

『舌斑』で見られる性格②:ヤンチャな子が多い

愛犬に『舌斑』が見られた場合に良く噂される性格の二つ目は、ヤンチャな子が多いというものです。

一つ目の性格とは打って変わって『舌斑』があるワンコの場合、このようなタイプの子が多いようで、筆者の愛犬も例に漏れずヤンチャな性格をしています。

▲来た当初から変わらない母へのマウンティング

image2

▲3代目の背後にかさ張るおもちゃの山。ヤンチャさを物語っています。

中でも母へのマウンティングや数多くのおもちゃの遊び方は、ヤンチャでハチャメチャな方法が多いです。

基本的に我が家の愛犬がおもちゃで遊ぶ場合には、『全力でブンブン振り回す』、『全力で引っ張り合いをする』、『全力で持ってこいをする』という方法がマストなため、手が抜けません。

こういった性格の面を見ても、『舌斑』が愛犬にある場合、あながち外れていない気がします。

『舌斑』で見られる性格③:気が強い子が多い

愛犬に『舌斑』が見られる性格で良く噂される三つ目は、気が強い子が多いというもの。

これに関しては、日本犬特有の独立心や警戒心などが関係しているようにも感じられますが、『舌斑』がある愛犬とない愛犬とでは、感じ方が多少なりとも違うと感じている飼い主さんは多いようです。

▲ネズミのおもちゃに対して威嚇を見せる3代目

確かに自己主張の強さや気の強さで言ったら、初代よりも3代目の方が気は強いかもしれません。

『舌斑』がなかった初代の場合、対犬には警戒して威嚇する姿を見せたこともありますが、それ以外は至って大人しい吠えることも一切ない性格をしていました。対する『舌斑』のある3代目については、場所によって対自動車や対バイク、対自転車のみならず、屋外から聞こえる物音に対しても反応して吠えたりする性格をしています。

『舌斑』で見られる性格④:噛む犬の証

そして『舌斑』が見られる愛犬の四つ目最後の性格は、噛む犬の証というものです。

正直この性格に関しては、初代、3代目共に該当しない性格ではありますが、犬種によってはもしかしたら当て嵌まるのかもしれません。現に『舌斑』があることが普通で知られる甲斐犬の場合、犬種の性格にもよるものの、元は狩猟犬として活躍していたこともあって、「噛む」という本能は強い傾向にあります。

そのため、そういった面からも噛む犬の証というイメージが強く投影されたのかもしれませんが、ただこれは、逆を言えばしっかりと一貫した性格で接することが出来なければ、接し方が難しい特徴の一つとも言えます。

『舌斑』を持つ愛犬に対しては、特に毅然とした対応を心掛けると良いかもしれませんね。

犬の舌斑とメラノーマの違いとは?

では、犬の『舌斑』と悪性腫瘍であるメラノーマには、どのような違いがあるのでしょうか?

それぞれの違いや見極め方を確認してみましょう。

『舌斑』とメラノーマの主な違い

犬の『舌斑』の主な特徴は、犬の舌の一部に紫~黒っぽいシミ状のものが見られることです。

具体的には、子犬の頃から遺伝的な影響が原因でこのシミ状の斑点が見られ、小さいものから大きいものまで大小さまざまな形が存在します。また、触った感触では盛り上がりなどの特徴は見られません。

さらに、上記でも述べたように『舌斑』は、北海道犬(アイヌ犬)や甲斐犬といった日本犬で多く見られる場合があります。

しかし、一方の犬のメラノーマの主な特徴では、口腔内、皮膚全体、足先に出来やすいと言われており、尚且つすべてが悪性腫瘍とされている点が『舌斑』とは大きく違います。

一部良性腫瘍と言われるものにメラノサイトーマと呼ばれるほくろが、犬にも見られることがありますが、この場合、形や境界線などに明確な違いが見られます。

犬のメラノーマは、進行が早く転移も早いのが特徴のため、早期発見・早期治療が最も重要です。

『舌斑』とメラノーマの見極め方

犬の『舌斑』とメラノーマを見極める際には、その斑点が愛犬の幼い頃から見られたかそうではないか、黒くなっている部分に盛り上がりが見られないか、また、境界が曖昧かどうか、こういった項目を重視しながら見極めの参考にしましょう。

一般的に犬に出来るメラノーマは、人のメラノーマ同様、色がまだらであったり、形が丸や楕円ではなかったり、という特徴を持ち合わせます。

また、皮膚との境目が不明瞭で周りにジワジワと浸潤するような状態、徐々に膨れ上がったり大きくなったりという特徴もあります。

メラノーマは、基本的に初期段階ではほとんど自覚症状がないものです。

特に口腔内では痛みを伴って初めて飼い主さんが気づくことも珍しくないため、普段から愛犬とのスキンシップはしっかりと取るよう意識し、何か異常が感じられた場合には、出来るだけ早急に動物病院を受診するよう心掛けておきましょう。

まとめ

いかがでしたか?

犬の『舌斑』は、人の蒙古斑と似たようなもののため、健康上での心配は必要ありません。

しかし、一方では口腔内に発生するメラノーマとは、ぱっと見、見分けが難しい見た目をしている場合もあるため、どうしてもご自身で判断が付きづらい際には、動物病院で診てもらってくださいね。

<参考サイト>

日本犬標準と解説The Nihon Ken Standard & Commentary
>https://www.nihonken-hozonkai.or.jp/en/uploads/english/nihonken%20standard.pdf

犬のメラノーマ-腫瘍の原因や末期症状、治療改善・初期画像を紹介
>https://lab.cordy.monolith-japan.com/dog-overcoming-melanoma/

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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