自宅でブラッシングを頑張っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。トイプードルなどの長毛種の犬にとって、ブラッシングは被毛を健康に保つためにとても大切な作業です。
しかしきちんと自宅でブラッシングをしていたにも関わらず、トリミングに行った時トリマーから「毛玉が出来ていた」と指摘されたことはありませんか?一度毛玉が出来てしまうと、ブラッシングで取るのはなかなか難しいものです。
毛玉のあったところが短く切られて希望のスタイルにならなかったり、毛玉のあったところの皮膚が荒れてしまったりする事もあります。
今回はそんな被毛のトラブルを防ぐために、毛玉にならないブラッシング方法をお伝えします。
ブラッシングしているのに毛玉ができるのはなぜ?
ブラッシングをしているのに毛玉になる主な原因は以下の3つです。
①毛の表面だけブラッシングしていて根本がブラッシング出来ていない。
②ブラッシングしている時に静電気が発生している。
③小さなもつれを取らないまま、自宅でシャンプーをしている。
毛玉を作らないためには、3つの原因を取り除き正しくブラッシングをする必要があります。3つの原因の改善方法を詳しく説明していきましょう。
①毛の根元からしっかりブラッシングする
トイプードルなどの長毛種のブラッシングの際には、スリッカーブラシを使います。
▲チワワ、トイプードルから柴犬までマルチに使えるスリッカーブラシです
▲肌の弱い子にはブラシの先が丸くなっている物がおすすめ
<スリッカーブラシの持ち方>
スリッカーを持つ時は、ペンを持つように優しく握ってださい。
▲裏側のブラシ部分に指がかかるくらいでOK!
わんちゃんのブラッシング方法
しっかり根元からブラッシングするための秘訣を写真付きで紹介していきます。(※初めてブラッシングするわんちゃんは、背中などあまり嫌がらない場所からはじめて徐々に慣らしていってくださいね!)
今回協力してくれたのは、ブラックトイプードルのココちゃんです!
ココちゃんの後ろ脚で解説します。
かなりクリクリになっているココちゃんの足の毛。足先からブラッシングしていきます。
まず、しっかりと根元が見えるように、指で毛をかき分けます。
横に一本線が見えるようなイメージです。
かき分けた根元を起点にブラッシングしていきます。
この時、地肌に強くブラシを当てないように気を付けてください。
また小さなもつれがあって毛が引っ掛かる場合でも、強く毛を引っ張らないよう注意が必要です。地肌にブラシを強く当てたり、毛を強く引っ張ることで犬の肌を傷つけてしまいます。
一カ所梳かし終わったら、1~2cmほど手を上にずらしてまた根元をかき分けてブラッシングする。これを何度も繰り返していきます。
毛玉ができやすいところもしっかりと
後ろ足の内側や前足の後ろ側などはブラッシングがしづらく毛玉が出来やすいところです。
写真のように、後ろ足を前後に少しずらしたり、前足を後ろから支えたりしてブラッシングするとよいでしょう。
注意点!
犬の四肢は前後には動きますが、横方向には広がりません。
犬がブラッシングを嫌がる理由の多くが、ブラシを強く当てすぎていて痛いとか、足がおかしな方向に持ち上げられていて痛いという事にあります。飼い主さんがブラッシングをする時はこの2つに気を付けてブラッシングをしてみてください。
耳は優しく丁寧に
耳はまず裏側から、表面だけではなく根元からしっかりとブラッシングします。
耳は特に皮膚の薄い場所です。優しく優しく繰り返し梳かすことでもつれを取っていってください。
耳の表側もしっかり根元をかき分けてブラッシングします。
できればお顔もブラッシングしましょう
おうちでお顔までブラッシングするのは至難のわざかもしれませんが…嫌がらない子であれば、お顔も写真のようにしっかり毛をかき分けてブラッシングすることが可能です。
ブラッシング前後の比較
▲左前足→ブラッシング前、右前足→ブラッシング後。
ブラッシングだけでこんなにフワフワになります。
②静電気を除去しながらブラッシングする!
ブラッシングをしているとどうしても犬の毛に静電気が発生してしまうことがあります。実は毛に発生する静電気も毛玉ができる原因になるんです。
ブラッシング時に発生する静電気を防ぐにはブラッシングスプレーが有効。犬用のブラッシングスプレーにはいろいろな種類がありますが、使っているシャンプー剤のシリーズにブラッシングスプレーがあればそれを使うと良いでしょう。ない場合は出来るだけ犬の被毛に負担のかからないブラッシングスプレーを探してみましょう。
▲25年の歴史を持つラファンシリーズ・犬への優しさにこだわったブランドです
③小さなもつれも取り除いてからシャンプーする!
静電気のほかに、自宅シャンプーが毛玉の原因になることもあります。
自宅シャンプーをする際に小さなもつれのある状態でそのままシャンプーをしてしまうと、もつれのあった部分だけ綺麗に乾かず毛が絡まり、そこからさらに大きな毛玉になってしまいます。1.の手順でしっかりともつれを取ってからシャンプーをするようにしましょう。
また、自宅シャンプーでのドライヤー時にも静電気が発生することがありますので、ドライヤー時にブラッシングスプレーを使うのもおすすめです。
ブラッシングはただ毛をとかすというだけでなく、血行を良くする効果もあります。また愛犬とのブラッシングの時間は、スキンシップにもなる大事な時間です。
もつれや毛玉が出来ないようにこまめにブラッシングをして、楽しいブラッシングタイムにしてくださいね。
実家でチワワ4匹、ミニチュアダックスフンド1匹、チワックス1匹を飼っています。
過去には最高8匹の多頭飼い経験も!
最近はわんことのお出掛けにハマっています。
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