愛犬のしつけ、皆さんはどんな風にしていますか?
せっかく縁あって、家族の一員として迎え入れた、かけがえのないワンちゃん。できれば人に迷惑をかけない、誰からも可愛がってもらえるような子に育ってほしいものですね!
とはいえ、プロにお願いするならいざ知らず、自分たちでしつけようとすると、これがなかなか大変。犬種の違いはもちろん、ワンちゃんそれぞれの個性もあったりして、マニュアル通りにはいかないようです。
ここでは我が家が経験した、「しつけ」にまつわるエピソードをいくつかご紹介。
「こうすれば上手くいきますよー。」なんて偉そうな話ではありません。同じような経験をもつ方々に「あるある」と微笑んでもらえたり、これから初めて犬を飼う方々が「こういうケースもあるんだ~。」と気楽に楽しんでいただければと思います。
協力と、衝突と、
子供のいない私たち夫婦が、ポメラニアンの愛犬ミクモ(女の子)を迎えたのは11年前。
二人とも犬を飼うのが初めてだったので、何もかもが手探り。テレビやインターネットで拾った知識はもちろん、人からの受け売り、根拠のない思い込みまで、お互いあらゆる情報をもちよって協力し、時にはぶつかりもしながらしつけに取り組みました。
まず目標にしたのは「無駄吠え」させないこと。ポメラニアンは「キャンキャン系でよく吠える」と聞いていたので、そうはさせないようにと。
今でこそ、お客様(宅配便や郵便局、各種工事の業者さんも)から「この子は吠えない、大人しい子ですね」と感心してもらえますが、そうなるには“天敵”の存在が不可欠でした。
無駄吠え防止のしつけには「天罰クン」が効果的!
最初は、当時のかかりつけ医からアドバイスされた、「吠えたらその場からいなくなる」ことを実践していました。
つまり、「吠える→淋しいことがやってくる」と覚えさせるやり方。でも残念ながら、ウチのミクモにはあまり効果がありませんでした。
そこで、吠えた瞬間にテーブルや床を叩くなど、音で驚かすようにしました。そのうち、缶コーヒーの空き缶(スクリューキャップがベスト)に小石を詰めて、吠えたらこれを近くでガシャン!と落とします。これが大いに効き目ありで、付けた名前が“天罰クン”。
お金もかからない、外出先でも必要とあらば簡単に作れる優れモノです。
以来、リビング、寝室、クルマの中と数を増し、今や要所要所すぐ手のとどく所に鎮座する“天罰クン”たち。ミクモにとって苦手なお目付役として、今も現役で頑張ってくれています(笑)。
トイレのしつけは一年がかり!
ワンちゃんを屋内で飼うならトイレのしつけは最重要ミッション。家の中あちこちでされたらたまりません。
よく聞くのが、粗相した瞬間に「ダメ!」と短いコマンドで叱るというセオリー。タイミングを外すと、ワンちゃんは何で叱られているのか理解できないとか。
でもコレ、なかなか難しいです。私は専業主婦ですが、それでも四六時中見張っているなんてできません。
結局は焦らず気長に。床の匂いをクンクン嗅ぎ始めたら、オヤツでトイレに誘導。上手にできたらすかさずご褒美&思いっきり褒める、この地道な繰り返しです。
ミクモの場合はトイレを失敗しなくなるまで約1年近くかかりました。それまでは、実家に行く時など念のためオムツをさせたりしながら。
トイレを完全に覚えるのは1年がかり、近道はない、初めからこのくらいのつもりでいれば、それより早くできた時の喜びも大きいのではないでしょうか。
お座り、お手、おかわりはすぐにマスター!
反対に、すぐに覚えてくれたのが、「お座り」「お手」「おかわり」。
これは秘訣も何もなく、単にご褒美に釣られて覚えました。どうもウチのミクモは都合のいい事はすぐに身につける知能犯のようで、「オヤツ」「ご飯」「散歩」など魅力的な3文字ワードには早くから敏感。
ちなみに今でもオヤツが欲しくなると、私より甘いと知っている主人のもとへ、自分からお座りしにいのです。(笑)
噛み癖防止の苦味スプレーが効かない!?
パピーの頃の悩みの一つに、噛み癖がありますね。畳や絨毯の縁、コードなど、ちょっと目を話すと噛み噛み。
コレを止めさせるためにあるのが苦味スプレー。我が家も当初は使ってみましたが、なぜか効果がありませんでした。
かわりに噛んでしまうものに似たおもちゃで(紐のひらひらしたもの、ハンカチの結んだものなど)おもいっきり遊んであげてみました。
この癖は成長するとともに自然に治ったので良かったです。
後になって分かったのですが、食いしん坊なミクモはゴーヤも大好き。苦味に強いはずです(笑)。
人の食べ物を欲しがる!
ワンちゃんは、拾い食い防止のためにも、犬のフードやおやつ以外は食べないように、人が食事中に欲しがらないようにしつけるべき。
もちろん分かっているんです。でもでも、可愛さのあまり、ついつい甘やかしてしまった私たち夫婦。それでも、ワンちゃんに害のないもの、味のついていないもの、という最低限のルールは死守しています。
伏せで待ては完璧に覚えました。その甲斐あってか、今年11歳のミクモですが、春のワクチンついでに受けた血液検査(基本コース)でも悪いところはなく、いつも元気ハツラツです!
ひとりで寝られない!
もう一つ、我が家のダメダメっぷりをご紹介。
ミクモがパピーの頃にどうしても治せなかったこと。ちょっと書くのにはばかる話ですが、私たちがまだ寝ている時間に大きいおトイレをして、それを自分で食べちゃう癖がありました。
その度に悲鳴のような鳴き声で起こされ、眠気で朦朧としながら歯と歯茎にミッチリ詰まったアレを取り除くのに疲れ果てた私たち。
解決策として行き着いたのは、いっそのことトイレから離し、寝室で一緒に寝ること。パピーでも10時間くらいはトイレを我慢できるという説を信じての決断でした。
初めはベッドサイドにクレートを置いて、その中で寝かせていましたが、夜中や朝方に「キューン、キューン」とグズるのが気になって眠れず、だんだんとベッドの上へ。
「もしもお布団でされたらどうしよう。」という不安もあり大きな賭けでしたが、結果は成功。
以来10年近く、一度だけ主人の頭に寝ぼけてオシッコを引っ掛けたこと(笑)、多少のお漏らしはあるものの、おおむね平和な夜を過ごしています。
しつけの正解って何だろう!
振り返ると、しつけに絶対的な正解はないような気がします。
我が家の場合、どちらかと言えば「しつけられなかった」事の方が多いかもしれません。
今ではキッチン以外はどこでも自由にさせています(キッチンだけは、油や刃物など危険な物もあるので、ミクモの安全のために絶対NGが信念)。
ソファでくつろぐ主人を踏み台にして飛び跳ねることもあります。ベッドで一緒に寝るのだって、一般論では犬の優位性が上がってしまうので良くないと言われます。それでも、叱ればしおらしくなりますし、私たちを下に見ているとは思っていません。
それに、二度大ケガをしているミクモが、シニアになっても元気で暴れている事が何より嬉しい。厳格な主従関係を確立するより、のびのびとストレスなく健康でいてくれる方を選びたい!
私たち飼い主もそれぞれ、ワンちゃんもそれぞれ。人間の子と違って、いつまで待っても言葉をしゃべってはくれません。だからこそ、何を考えているのか、何を伝えたがっているのか、想像力を働かせながら、試行錯誤しながら向き合うことに意味があると思うんです。
そうして少しずつ紡いだ心と関係性、それに費やした時間は、その家族だけのもの。それこそが、ワンちゃんと暮らす幸せ、たまらなく愛おしい宝物ではないでしょうか♪
真顔寄りポメラニアン シニア組。
人間社会で居心地よく暮らせるように躾てきました。いつでもどこでも一緒です。
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