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犬は人の嘘を見破れる?その真相から犬に嘘をつき過ぎると起こる弊害をご紹介!

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皆さんは、愛犬にちょっとした嘘をついた経験はありますか?

例えば「おやついる?」と言ったのに実際には持っていなかったり、「おいでー」と言われたから行ったのに爪切りのためだったり…。

このような嘘は、つき続けることで最悪愛犬からの信用がガタ落ちになってしまうかもしれません。

今回は、犬が人の嘘を見破れるその真相から嘘の付き過ぎで起こる弊害などをご紹介します。

愛犬の反応見たさでちょっとした嘘を付いちゃう飼い主さんは、是非とも最後までお付き合いくださいね!

犬は人の嘘を見破れる能力が証明されている!?

一時期、SNSで『what the fluff challenge(ホワット・ザ・フラッフ・チャレンジ)』という人体消失マジックが流行りましたよね。

これは、人が愛犬に対して毛布に隠れて一瞬にして姿を消すマジックですが、愛犬の反応の可愛さから仕掛けてみた飼い主さんは多いのではないでしょうか?

ただ、このような可愛らしいドッキリ程度なら愛犬も飼い主さんを見つけた瞬間「居た!」と駆け寄ってきて、「びっくりしたな、もう!」くらいの反応が見られるため、微笑ましいですが、もしもこうしたドッキリではなく、シャレにならないようなドッキリや嘘を愛犬に付いた場合には、もしかしたらそれは、愛犬自身に見破られている可能性があり、最悪飼い主さんの信用問題に関係してくるかもしれません。

2015(平成27)年頃には京都大学の研究チームが、2021(令和3)年頃にはウィーン大学の研究チームが『犬は人の付く嘘を見破れる能力』があることを証明しています。

これらの実験で主に行われた内容は、以下の通りです。

【2015年の実験内容】

結果

第一段階

おやつ入り・空容器の2つの容器を用意。
犬にはおやつ入り容器を見せ、指差し方法によってその指示に従った犬におやつを食べさせる。

第二段階

空容器を指差し、その指示に従った犬に騙されたことを学習させる。

第三段階

再度おやつ入り容器を指差したが、犬はその指示に従わない傾向を見せた。

【2021年の実験内容】

結果

第一段階

協力者を2人用意し、一方(A)には透明の容器におやつを入れる様子を犬に見せ、もう一方(B)には指差し方法で犬へ指示を送らせる。
この段階では犬はBの指示に従った。

第二段階

犬にはAが別容器におやつを移し替える様子を見させ、Bには、その移動を知っているパターンと知らないパターンとで犬に指示を出させた。

第三段階

Bが知らない場合には66%が、知っている場合には50%の犬がBの指示に従わなかった。

犬は人との長い生活の中で、人が思っている以上に人の本質を見抜く能力があると言われています。

そのため、上記で示された実験内容からでも分かるように、例え飼い主さんからすれば軽い嘘でも、愛犬からはそう捉えてもらえていないかもしれないことを、考慮しておくことが大切です。

犬に嘘をつくと起こり得る3つの弊害

では、犬に嘘を付き続けることで起こり得る弊害には、どのようなことがあるのでしょうか?その主な内容を、以下で3つほどご紹介します。

弊害①:信用されなくなる

犬に嘘を付き続けてしまうことで起こり得る弊害には、犬から『信用されなくなる』可能性が挙げられます。

特に犬が嫌がることの多い爪切りや歯磨き、お風呂などを、怖がらせたくない一心で「おいでー」や「○○(名前)ちゃーん」という言葉ではぐらかすと、犬は【その単語=嫌なことがある】と覚えて、本当に来てほしい時には反応しなくなってしまう可能性が考えられます。

弊害②:覚えたしつけをやらなくなる

普段優しく犬に接している飼い主さんであっても、嘘のつき方、その頻度の違いによっては、せっかく愛犬が覚えた芸をやらなくなってしまう可能性があります。

例えば、普段なら出来ていたオテやオスワリ、マテといったしつけも、ちょっとした嘘の積み重ねで、愛犬自身も出来はするけどあえてしない。というような事態を招きかねないため、ちょっとした嘘でも注意しておくことが大切です。

弊害③:序列が変化する

愛犬の可愛らしい反応見たさでからかったり、ちょっとした嘘を付いたりするような態度を頻繁に見せていると、愛犬の中での序列関係が変化する可能性があります。

現在では、基本的に犬にとっての飼い主さんの存在は、“親”という立場で接する事こそ、適切だとされています。それは、飼い主さんという“親”が居てくれることで、安心を得られるからです。

しかし、それが犬の中で崩れてしまった場合、嘘を付く飼い主さんよりも常に正直に向き合ってくれる他の家族を“親”のように慕ってしまう可能性があるため、心しておきましょう。

エイプリルフールに注意したい犬への接し方

皆さんは、毎年4月1日のエイプリルフールは、どのように過ごされますか?

全く普段と変わらない日常を送る方もいれば、「せっかくのエイプリルフールだから」と友人や家族、時には愛犬に対しても、嘘を付いて楽しみたい方はいるのではないでしょうか。

しかし、友人や家族なら4月1日という日で「今日はエイプリルフールか」と理解してもらえますが、犬の場合にはそうはいきません。

愛犬にとっての日常は、基本的には飼い主さんと普段と変わらず過ごしている毎日が日常で特別です。

それこそ、私たち人が誕生日やクリスマス、お正月といったイベント事を愛犬も交えて行う、いわゆる特別な日であっても愛犬にとってはちょっと豪華な、もしくは派手な日常で、それが特別なことだという認識を持つことは、基本的にはありません。

エイプリルフールは、嘘を付いて良い日としての風習が根付いていますが、元々はみんなで楽しく過ごすイベント事の一つとして広まったもので、最終的には嘘を付いた側も付かれた側も、ハッピーになれるような終わり方がエイプリルフールというイベントでした。

そのため、愛犬にもしもエイプリルフールでちょっとした嘘を計画している場合には、必ずその嘘は、愛犬が最終的に喜ぶような嘘で締めくくってあげるように意識してあげましょう。

愛犬の前では正直で居るのが一番!

人は大なり小なり嘘を付く生き物です。

ただそれは犬も一緒で、実は犬も自分の利益になるようなことについては、仮病を装ったり嘘を付いたりすることがあります。

しかし、犬が飼い主さんや人に向ける多くの嘘は、基本的には全て可愛らしい嘘で、人のようにあえて人を傷つけるような高等な嘘を付くことは、まずありえないでしょう。

また犬の場合、例え飼い主さん側が「上手く行った!」と思うような嘘であっても、見破っている可能性は十分に考えられます。

例えば、年齢を重ねるにつれ必要になる愛犬の薬を、「おやつだよー?」と言いながら食べさせたとしても、器用に薬だけ「ペッ!」として、逆に飼い主さんの方が気付かず、随分経ってから食べてなかったということも珍しくはない事ではないでしょうか。

犬は基本的に、人間の子供のように飼い主さんの行動を事細かに観察していることの多い動物です。

そして、その結果として飼い主さん自身の信用性をしっかりと見極める能力が備わっている動物のため、「どうせ大したことはない」というような甘い決めつけはしないように心掛けましょう。

まとめ

いかがでしたか?

犬は、人のちょっとした体臭などの匂いの変化に敏感で、それだけでも、感情を読み取る能力が優れていることが分かっています。

そのため愛犬と向き合う際には、嘘を付いて誘導などをするのではなく、正直に真っ直ぐ気持ちを伝えてあげることで、変わらない愛犬との絆を保ち続けてあげてください。

<参考書籍>

気持ちを知ればもっと好きになる! 犬の教科書

教養としての犬 思わず人に話したくなる犬知識130

<参考サイト>

犬は全部お見通し!?人間の感情、不公平さ、病気、嘘…|みんなのライフハック@DIME
>https://dime.jp/genre/1336557/

Dogs can tell when people are lying to them, study finds|犬は人が嘘をついていることが分かる、と研究で判明
>https://phys.org/news/2021-07-dogs-people-lying.html

 Dogs Can Identify Liars, and They Don’t Trust Them|犬はウソつきを見分けることができて信用もしない
>https://www.psychologytoday.com/us/blog/canine-corner/201502/study-dogs-can-identify-liars-and-they-dont-trust-them

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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