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「愛犬家だから知っておきたい」犬が苦手な人の気持ち・飼い主として気をつけたいこと

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犬が好きな人、苦手な人の割合はどのくらいだと思いますか?

犬を飼っていたり周りの人が犬好きだとつい「犬が苦手な人もいる」という意識が薄れてしまうことがあります。

今回は「犬が苦手な人の気持ち」や「飼い主として気をつけたいこと」をご紹介しますので、ほんの少し視野を広げて犬が苦手な人の気持ちにも寄り添って頂ければと思います。

「犬が苦手・嫌い」と感じる人の割合は?

「犬が苦手・嫌い」と感じる人の割合はどれくらいなのでしょうか。

東京都が行った「犬及び猫の飼育実態調査(平成23年)」によると犬が苦手な人の割合は下記のように報告されています。

▼「犬が好き」「犬が嫌い」な人の割合

・犬が「好き」63.1%
・犬が「嫌い」8.7%
・「どちらでもない」27.3%

引用元: https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/hokeniryo/23tyousa_gaiyou

「犬が好き」と答えた人の割合が63.1%に対し「犬が嫌い」と答えた人の割合は8.7%という結果になりました。

人が100人いたらざっくり10人くらいは「犬が嫌い」という結果なので、犬が苦手な人もいるという意識をもって行動した方が良いことが数字から伺えます。

また「どちらでもない」と答えた方の割合は27.3%と意外と高く、犬や飼い主に嫌な印象を持ってしまえば「犬が嫌い」と感じる人の割合がさらに高くなることが予想されます。

犬を取り巻く環境を良くするには、1人1人の意識や行動がとても重要ということがこの調査結果から読み取れますね。

「犬が苦手な人の気持ち」犬が苦手になったきっかけは?

では、犬が苦手な人が「犬が嫌い」「犬が苦手」と感じるようになったきっかけはなんなのでしょうか。

考えられる原因を6つご紹介いたします。

▼犬が苦手になったきっかけ・原因は?

・怖い思いをした(吠えられた・噛まれた・飛びつかれたなど)
・嫌なことをされた(トイレの不始末・服を汚されたなど)
・飼い主のマナーの悪さで犬も苦手になった
・毛やヨダレなどに苦手意識がある
・アレルギーを持っている
・今まで犬に接したことが無いので、接し方がわからず怖い

・怖い思いをした(吠えられた・噛まれた・飛びつかれたなど)

「体が大きい犬に乗っかられた」「近寄ったら吠えられた」など犬に怖い思いをさせられた経験があり、犬が苦手になっている場合があります。

こういった恐怖の記憶は大人になってもなかなか消えないので、犬種や犬のサイズに関係なく「犬=怖い」という感情を持っている方もいます。

・嫌なことをされた(トイレの不始末・服を汚されたなど)

「家の敷地を犬の糞尿で汚された」「犬が飛びついてきて服が汚れた」など飼い主さんのマナーの悪さや犬が起こした行動で不快になり、犬が嫌いになっているパターンもあります。

特に犬のトイレの不始末や近寄った人への飛びつきは、飼い主さんが認識を改めない限り繰り返される場合が多く、犬への嫌悪感を深める原因になっている場合があります。

・飼い主のマナーの悪さで犬も苦手になった

犬自体は嫌いではなかったけれど、飼い主さんのマナーの悪さで犬も苦手になってしまうケースもあります。

▼飼い主さんのマナー違反の一例

・ノーリードで散歩する
・住宅街をロングリードで散歩する
・スマホの操作に夢中で犬を見ていない
・どこでも排泄させる(糞を置き去りにする)
・誰彼かまわず飛びつかせる
・道路に集まって長話しをする
・犬を吠えっぱなしにしている
・店の前に犬だけを残す

こういったマナー違反は飼い主さんが思っている以上に周りに影響を与えます。

マナー違反の行動を繰り返し目にすることで、犬を飼っている人や犬そのものへの悪い印象を根付かせてしまうことも少なくありません。

・毛やヨダレなどに苦手意識がある

犬を飼っている方は慣れている犬の毛やヨダレなども人によっては許容できない場合があります。

抜け毛やヨダレが垂れるのは生理現象なので止めようがないのですが、同じ光景を見て「大丈夫」と感じる人もいれば、不衛生さを感じて「嫌だなぁ」と苦手意識を持ってしまう方もいます。

・アレルギーを持っている

犬が嫌いではないけれどアレルギーを持っていて近づけない、苦手という方もいます。

アレルギーの程度は人によって異なりますが、ひどい場合は体調に異変が出てしまいます。

外に出すことが許されていない場所でキャリーから犬を出したり自由にさせることは、アレルギー持ちの方に配慮しておらず嫌な印象を与えてしまうきっかけになってしまいます。

・今まで犬に接したことが無いので、接し方がわからず怖い

今まで犬に接したことがない場合、どう接して良いのかわからず恐怖を抱いている場合もあります。

また犬によっては攻撃的であったり衝動的な動きをする子もいるので、初見でうまくコミュニケーションが取れないと「怖い」「苦手」という印象を持ってしまうこともあります。

「飼い主のマナーが悪い」と感じたランキング、1位は周りの人への配慮が無い

これまでの内容で、犬が苦手な方にも色々な原因があることがおわかり頂けたと思います。

その原因の中には飼い主さんのマナー違反がきっかけになっていることがありました。

こういったマナー違反はその飼い主だけが原因と思いがちですが、捉え方によっては「犬を飼っている人はマナーが悪い」といった犬を飼っている方全体を嫌悪するレッテル貼りにも繋がりかねません。

では、どんな行動が「飼い主のマナーが悪い」と思われてしまうのでしょうか。

犬の情報サイト「INUNAVI」が行ったアンケートによると公共の場で「飼い主さんのマナーが悪い」と感じたことは下記のようになりました。

ランキング全体を見てみると、周りの方への配慮が欠けている行動が目立ちますね。

人も使用する椅子に犬を直接座らせると毛やヨダレなどが付着して、次に座る方の服を汚してしまうかもしれませんし「みんな犬が好き」と思い込んで犬の行動を制御しないと犬が苦手な方にも犬を近づけてしまうかもしれません。

また、近年は犬の写真や動画をSNSに投稿する方も多いですが、撮影に熱中しすぎて場所を占領したり、しゃがみ込んで通行の妨げになると不快に感じる方も出てきます。

飼い主の何気ない行動が犬や犬飼いに向ける目を厳しくしてしまうので、注意しましょう。

「愛犬家だから知っておきたい」犬が苦手な人への配慮・気をつけたいこと

では、私たち飼い主が周りの人に配慮していかなければならないことはなんでしょうか。

気をつけたいことを一覧にまとめました。

▼犬が苦手な人への配慮・気をつけたいこと

・犬が苦手な人がいるという意識を忘れない
・ルールやマナーをきちんと守る
・不用意に犬を人に近づけない
・排泄場所にも気を配る

・犬が苦手な人がいるという意識を忘れない

周りにいる人は犬好きばかりではないという意識を忘れないようにしましょう。

「相手とすれ違うときは人が間に入る」「住宅街でロングリードは使用しない」「エレベーターを使用するときは一声かける」など「相手が嫌かもしれない」という意識をもつと行動も変わってきます。

・ルールやマナーをきちんと守る

犬の同伴が認められている所であっても好き勝手に振る舞っていいわけではありません。

「許可のない場所ではキャリーから出さない」「人との共通椅子は汚さないように布を敷く」「抜け毛対策で服を着せる」など周りの人も気持ちよく過ごせる配慮をしましょう。

・不用意に犬を人に近づけない

「うちの子は大人しいから大丈夫」「人が好きなの」と言いながら、犬を制御せずに人に近づけたり犬が前足を人にかけるのを許している飼い主さんがいますが、絶対に止めましょう。

犬好きであっても服が汚れるのを嫌う方は多いですし、犬嫌いであれば犬が近くに来るのは怖いです。

犬を近づける場合は相手に許可をとり、愛犬が飛びついたり前足をかけないように制御しましょう。

・排泄場所にも気を配る

排泄物を置き去りにするのはもちろんNGですが、人の敷地内や玄関前などで排泄をさせるのも匂いや処理の跡が残るので嫌がられることが多いです。

犬の自由に排泄をさせるのではなく、排泄をさせても問題ない場所を調べておき、そこまで誘導するようにしましょう。

人の利用が多い公園などは嫌がられる場合が多いので、排泄させない方が無難です。

きちんとルールやマナーを守っていてもネガティブな反応をされたり、嫌味を言う人も確かにいます。

ですが「犬はかわいいからみんな好きだよね」「うちの子は大丈夫」という意識で行動すれば、配慮にかけた行動をとってしまい反感をかってしまうのも事実です。

愛犬が暮らしやすい社会を作っていくには、犬が苦手な人にも配慮し、犬が好きという人を1人でも増やしていくことが大切だと思います。

<参考URL>

東京都における犬及び猫の飼育実態調査の概要
>https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/hokeniryo/23tyousa_gaiyou

<画像元>

canva

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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