今や犬の寒さ対策は、多くの飼い主さんにとって周知の事実ですよね。
ペット用暖房グッズも多種多様なものが販売されて、大手通販サイトにて『ペット 暖房』といったキーワードで検索すると、20万件以上の商品がヒットする程です。
今回は、中でも特に気にかかるシニア犬の冷え対策を解説します。
幼犬や成犬とはまた違った冷え対策ポイントやその主な理由、オススメ腹巻もご紹介しますので、是非最後までお付き合いくださいね!
<目次>
犬が寒さを感じる温度は体格で変わる
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犬の寒さの感じ方や限界は、一般的には大体7度を下回ると犬自身も「寒い…」と感じるようになると言われています。
しかし実際のところは、人が年齢や体格、寒さに対する耐性の違いで感じ方が違うように、犬も年齢や体格、犬種によって寒さの感じ方は様々なのが現状です。
特に犬の場合、体格が最大70倍以上もの差があるマスティフとチワワでは当然寒さに対する耐性が違うため、目安として7度以下を下回ると危険だと覚えておく程度に留めておくのが良いでしょう。
米国獣医師協会(AVMA)では、体格別でも寒さに対する限界値は変わると示し、長毛犬種であっても、寒さの厳しい寒冷地域の場合は、その寒さに警鐘を鳴らしています。
また、関節炎や心臓病、腎臓病やクッシング症候群などの疾患を患っている愛犬、シニア犬に関しては、体温調節の難しさや極端な温度差による影響の受けやすさなどを危険視しており、愛犬の寒さに対する耐性は、その個体別で飼い主さん自身が上手く調整するよう促しているのです。
犬が寒さを感じやすいかどうかは、結局のところ日々愛犬と生活を共にする飼い主さんの裁量次第かもしれませんが、少なくともシニア犬について言えば小型犬であれ大型犬であれ、免疫力の低下が見られれば、7度以下でなくとも寒さを感じやすくなる傾向が強くなるため、そのことを踏まえて寒さ対策に取り組むように心掛けるよう意識しましょう。
シニア犬の冷え対策最大ポイントは『腰とお腹を温める』?
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シニア犬にとっての冷え対策は、幼犬や成犬以上に『腰とお腹を温める』ことが大切になってきます。
通常私たち人や動物が体調を崩して医師や獣医師からもらう薬で症状の緩和を図る西洋医学と違って、自然食材で作られた漢方薬や自然食品の力によって症状の緩和を図る東洋医学では、生命エネルギーを司る部分を“腎”と言い、その“腎”がある部分が腰にあたるとされています。
この部分は、東洋医学においては生命活動を維持する基礎となる場所であり、この部分を温めることによって、免疫力の向上を見込むことが出来ます。
また、胃腸に関しては免疫力の向上や基礎代謝維持などに深く関係してくる免疫細胞が、おおよそ70%集中していることでも知られています。
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人もそうですが、犬の場合でも年齢を重ねていくことによって、この“腎”のエネルギーは年々減少していき、足らなくなってしまった場合は、下半身の弱さや泌尿器系等の異常、また、消化器系等の異常などに繋がってくると言われています。
さらにこの“腎”の部分というのは、お腹側が冷えてしまうことでも影響を受けてしまう場所と言われているため、合わせてお腹を温めることがシニア犬の冷え対策にとって、最大のポイントとなるのです。
そのため、シニア犬の場合の冷え対策を取り組む際には、『腰とお腹』の両方を効率よく温められるようなグッズ、取り分け、腹巻を着用させることがとてもオススメの方法だと言えるでしょう。
そこで、次の章ではシニア犬にとって、とてもオススメな犬用腹巻を4つほどご紹介します。
ご検討の際は是非とも参考にしてみてくださいね!
オススメ犬用腹巻①:温活ペット腹巻ロングタイプ
▲IDOG&ICAT 楽天市場店|UNAGE アンエイジ DANON|価格:3,135円+送料297円|サイズ:S~XL|カラー:3色
こちらの商品は、シニア期やハイシニア期、持病を持ち合わせた愛犬向けに開発された機能性に優れた腹巻です。
この商品は腹巻の他にも、別名、【着る温泉】と言われる洋服タイプのものなどがあり、とても高い評価を受けている商品の一つとなっています。
ロングタイプのこちらの腹巻は、基本的に背中から腰に掛けてとお腹全体を蓄熱、遠赤外線効果で温めることによって、血行の促進やリラックスの効果を高める作用があります。
また、ズレ防止のためのゴムが内蔵されているため、気付いた時には脱げていたということも軽減できます。
オススメ犬用腹巻②:ペティヒート腹巻
▲PET PARADISE 楽天市場店|ペティヒート腹巻|価格:3,850円+送料880円|サイズ:SS~SM
出典元:https://item.rakuten.co.jp/mini-marche/918-29869/?variantId=918-29871
愛犬の胸辺りからお尻まですっぽりと覆えるこちらの腹巻は、ペットウェアやペットグッズなどを数多く販売するPET PARADISEが提供する商品となっています。
この商品は初めて腹巻を試すワンコにオススメの一枚と謳っていて、その謳い文句通りのとても薄手にもかかわらず伸縮性・保温性・発熱性に富んだ商品は、洋服がイマイチ苦手なワンコや締め付け感に抵抗を示すワンコに、とてもオススメな商品です。
また、長さがあるため一見動きづらそうに見えますが、薄手ともあって長い場合には折り畳んで長さの調整が出来るので、動きを制限することなく快適なのも、この商品の魅力です。
オススメ犬用腹巻③:おしっこのできるはらまき
▲snow drop plus 楽天市場店|腹巻付きベルト|価格:1,320円+送料300円|サイズ:XS~XL|カラー:3色
こちらの商品は腹巻とマナーベルトがドッキングした、その名も「おしっこのできるはらまき」です。
お腹から背中にかけては通常の腹巻としての機能を備えつつ、腰からお尻にかけてはマナーベルトが一体となっているため、わざわざ愛犬がトイレに行きたがる度に腹巻をずらしたり、脱がしたりする必要がないのが嬉しい商品となっています。
腹巻というと、どうしても筒状の物というイメージが先行してしまいがちですが、この商品であれば、オスのワンコを迎えている飼い主さんも安心です。
一つ注意点として、このタイプの腹巻は大きめサイズを選択してしまうと尿がマナーベルト内で留まってしまい、かえって皮膚疾患を引き起こしてしまう場合があるため、実寸よりも5cm~10cm程の小さめサイズがオススメです。
オススメ犬用腹巻④:スフレ着るはらまき
▲panfree 楽天市場店|Pancia Souffle 着るはらまき|価格:3,960円(送料無料)|サイズ:XS~XL|カラー:10色
最後にご紹介するこちらの商品は、その名も【着るはらまき】です。
お腹から腰にかけてカバーする一般的な腹巻とは違って、ほぼ全体をシルク製(ナイロン含む)の腹巻で覆うことが出来るため、中途半端だとどうしてもズレたり、脱げたりして落ち着かないワンコや皮膚疾患持ちで肌が弱いワンコにオススメです。
また、この商品はサイズ展開もXSからXLと豊富なため、小型犬種から中型犬種まで幅広く着せることが出来るのも、魅力の一つです。
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皮膚疾患を持つ筆者の2代目シェルティも、一時期は洋服との両方使いで伸縮性の富んだ腹巻をしていたことがありました。
2代目シェルティは、大体10歳を超えた頃から甲状腺機能低下症も患っていましたが、さほど寒がるといった姿を見せてなかったため、このようなメリットを一気に叶えたい飼い主さんには、とてもオススメな商品だと思います。
まとめ
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いかがでしたか?
シニア犬になると、それまで問題なかった免疫力が目に見えて衰えたと感じてしまうことがあります。
筆者も、2代目のシェルティは活発で、食いしん坊で、甘えん坊でずっと元気な子だと思っていましたが、年を追うごとにその動きが徐々に鈍くなって、最後は起きるのもやっとと言えるほど、ゆったりとした動きになりました。
シニア犬にとって、免疫力の低下は幼犬と同じく致命的です。
そのため、そうした目に見える衰えを感じる前に冷え対策には腹巻を、そして『腰とお腹を温める』ことで、免疫力の向上を図ってあげてください。
<参考書籍>
教養としての犬 思わず人に話したくなる犬知識130
愛犬のためのホリスティック食材事典 増補改訂版
<参考サイト>
東洋医学的「冬のケア」|ドッグブレスユー動物病院
>https://dby-clinic.com/blog/20220106132201-1610/
Cold weather animal safety|寒い季節の動物の安全|米国獣医師協会(AVMA)
>https://www.avma.org/resources-tools/pet-owners/petcare/cold-weather-animal-safety
![yukako](https://www.inutome.jp/c/wp-content/uploads/2021/11/d160a53f71104dc4e5ed3c300ba3ba79-120x120.jpg)
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
![yukako](https://www.inutome.jp/c/wp-content/uploads/2021/11/d160a53f71104dc4e5ed3c300ba3ba79-120x120.jpg)
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