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「実はやっちゃダメ」お出かけのときにやりがちな飼い主さんNG行動 5つ

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平日に時間を取れない分、休日は愛犬とお出かけという飼い主さんは多いのではないでしょうか。

しかし、何気なくやっている行動の中には愛犬を危険にさらしたり、他の方への迷惑行為となるものもあります。

今回は飼い主さんがやってしまいがちなお出かけのときのNG行動を5つご紹介しますので、愛犬とのお出かけの参考にしてみてくださいね。

お出かけで飼い主がやりがちなNG行動①「車の中で犬をフリーにする」

愛犬の様子を確認できるように、車内で犬をフリーにさせている方をよく目にしますね。

しかし、実は車内で犬をフリーにするのはNG行動で道路交通法違反(第五十五条 第2項)にあたります。

▼道路交通法 第五十五条 第2項

車両の運転者は、運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ、後写鏡の効用を失わせ、車両の安定を害し、又は外部から当該車両の方向指示器、車両の番号標、制動灯、尾灯若しくは後部反射器を確認することができないこととなるような乗車をさせ、又は積載をして車両を運転してはならない。

引用元: https://laws.e-gov.go.jp/law/335AC0000000105/#521

「膝に抱っこしていればいい」「うちの子は大人しいのだけど」と思うかもしれませんが、犬が膝の上にいたり窓から顔を出していると、ミラーの確認がしにくくなったり何かの拍子にハンドル操作を誤るおそれがあり大変危険です。

また「犬が窓から飛び出して後続車に轢かれる」「急ブレーキで座席から犬が転落し意識を失った」「衝突時に膝の上にいた犬がエアバックに挟まれて圧死する」といった事故も報告されているので、犬の立場から見ても車内でフリーにされるのは危険が多いと思われます。

愛犬を車に乗せるときはクレートに入れるなど安全対策をとり、フリーの状態にしないようにしましょう。

お出かけで飼い主がやりがちなNG行動②「お店の前に犬を繋いで待たせる」

お店に犬が入れない場合、店の外に犬を繋いで待たせるということをしていませんか?

「すぐに戻って来るから」「ちょっとの間だけだから」とついやってしまいがちな行動ですが、これもやってはいけないNG行動です。

お店の前に犬を繋いで待たせると下記のようなリスクがあります。

▼お店の前に犬を繋いで待たせてはいけない理由

・リードが外れて愛犬が逃走するおそれがある
・いたずらや怪我、盗難にあう可能性がある
・近寄ってきた人や犬に怪我をさせるおそれがある
・鳴き声が騒音になる
・熱中症や不安で愛犬が体調を崩す可能性がある
・糞や尿で待っている場所を汚す可能性がある

犬が逃走し迷子になった場合、犬の返還率は39%(全国の犬の迷子頭数と返還率 令和3年のデータ)なので決して高くありません。

また「犬が盗まれる」と聞くと現実味がないように感じるかもしれませんが、イギリスではペットの盗難が多発(2020年には2000匹)しており、事態を重く見た政府が政府直轄のタスクフォースを設立しています。

近寄ってきた人や犬を愛犬が噛んでしまうと大事になりますし、犬に害のある物を食べさせるなど悪意のあるいたずらを受ける可能性もあります。

私たちが考える以上に1匹で犬を残すリスクは高いので、お店の前に繋いで待たせることはやめましょう。

お出かけで飼い主がやりがちなNG行動③「ドッグランですぐに犬を自由にする」

ドッグランに着いたらすぐに愛犬をドッグラン内に入れてリードを外していませんか?

実はこれもトラブルをまねきやすいNG行動です。

愛犬をすぐにドッグランにいれると下記のようなリスクがあります。

▼ドッグランですぐに犬を自由にするリスク

・犬が興奮しやすい
・コマンドが通りにくくなる
・相性の悪い犬やルールを破っている人を見落とす
・ドッグラン内の体格差の偏り(大型犬が多いなど)を見落とす

ドッグランに着いた犬は「体力満タン」「環境の変化や嬉しさで興奮しやすい状態」です。

犬は興奮すると気が散ってコマンドが通りにくくなり、普段はできることができないという状態になってしまいます。

つまり興奮した愛犬が他の犬に飛びかかったり、暴れまわったりしたとしても呼び戻しをすることができず、捕まえるために必死に愛犬を追いかけ回すという状態になります。

これは愛犬にとっても周りの犬にとっても非常に危険です。

飼い主さんとしてはたくさん運動させたいから早くドッグラン内に入れてあげたいと思うかもしれませんが、ドッグランのトラブルは非常に多いので「ドッグランに入る前に回りを散歩」「ドッグラン内でも環境に慣れるまでリードを離さない」などの対応を取るほうがよいでしょう。

お出かけで飼い主がやりがちなNG行動④「ノーリード・ロングリードで散歩する」

犬をノーリード、ロングリードで散歩に行くことはやめましょう。

どちらも犬が自由に行動できるので愛犬にとっていいことのように思えますが、愛犬にとっても飼い主さんにとってもリスクの高い行為です。

ノーリード・ロングリードで散歩に行くリスク

・ノーリードでの散歩は条例違反の可能性が高い
・突発的な行動抑制ができない
・他の犬や人に危害を加える可能性がある
・排泄物を見落とす可能性がある
・犬が事故や怪我をする可能性がある

ノーリードでの散歩は多くの自治体が禁じているので、知らずにやってしまうと条例違反になります(罰則金もあり)

またどんなに大人しい犬でも、なにかのきっかけで突発的に飛び出したり他の人への攻撃をする可能性があります。

愛犬だけでなく周囲の人の安全を守るためにもリードは必ず着用しましょう。

ロングリードの散歩は条例違反には当たりませんが、細かいコントロールがしにくく犬の突発的な行動を抑制するのが難しいので通常の散歩には不向きです。

ロングリードは公園内(許可された場所のみ)での運動に使用し、散歩はノーマルタイプのリードを使用しましょう。

お出かけで飼い主がやりがちなNG行動⑤「車のワイパーに袋(排泄物)をぶら下げる」

外出先で出た愛犬の排泄物をビニールに入れて、車のリアワイパーにぶら下げていませんか?

匂いが気になる気持ちもわかりますが、積載のために設備された場所以外に荷物を置くことは「道路交通法違反」に該当します。(道路交通法第55条1項)

また走行中に袋が落ちてしまった場合、車から物を投げた事と同じ扱いになり、違反になる可能性がありますし周りの車に嫌な思いをさせてしまいます。

積載場所以外に物を乗せることは止めましょう。

匂いが気になる場合は、消臭効果の高い袋と新聞紙でしっかりくるみ、密閉容器に入れるなど工夫をしましょう。

飼い主さんが何気なくやってしまいがちなNG行動を5つご紹介しました。

楽しい愛犬のお出かけが大きなトラブルに発展してしまうこともあるので、今回ご紹介した内容が当てはまったら、今一度行動を見つめ直してみてくださいね。

<参考URL>

ペットとの暮らし「ヒヤリ・ハット」 アニコム損害保険株式会社
>https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2014/news_0141209.html

愛犬の車の乗せ方知っていますか?はとりの動物病院
>https://hatorino-ah.com/info2024-09/

新潟県動物愛護センター統計情報 新潟県動物愛護センター
>https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/seikatueisei/1340312497991.html

英政府、「ペット誘拐」を新たな刑事犯罪に コロナ禍で盗難増加
>https://www.bbc.com/japanese/58458954

<画像元>

canva

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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