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「ストレスや病気をまねく恐れも」愛犬の健康を脅かす飼い主さんのNG習慣 5選

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愛犬に元気でいてもらうために健康管理に気をつけている飼い主さんは多いですね。

しかし飼い主さんが何気なくとっている行動の中には、実は愛犬のストレスになったり病気を引き起こす可能性のある行動もあります。

今回は飼い主さんが何気なくやってしまいがちなNG習慣を5つご紹介します。

知らないうちに愛犬の病気を作り出していたということが無いように、今回ご紹介する内容をぜひ参考にしてみてくださいね。

愛犬の健康を脅かすNG行動①「冬は寒いので散歩を控える」

だんだん寒くなってくると愛犬の散歩に行くのが辛くなってきますね。

「愛犬も寒そうだし、少しくらい散歩に行かなくてもいいかな」とつい思ってしまいがちですが、散歩を控えるのはNG習慣です。

犬の散歩を控えると下記のような影響が愛犬に現れます。

▼愛犬の散歩を控えると起きるデメリット

・運動不足で筋力が落ち、関節炎や寝たきりになりやすくなる
・運動不足で太りやすくなる
・喉が乾きにくいので泌尿器トラブルを引き起こしやすい
・気分転換ができず犬がストレスをためやすくなる
・いたずらや無駄吠えなどの問題行動が起きやすい

散歩に行かない日が続くと関節まわりの筋肉が固くなり柔軟性がなくなります。

また、筋肉が衰えて筋力がアンバランスになります。

固くなった筋肉や筋力のアンバランスさは関節に負担をかけるので、関節炎を招きやすくなります。

関節に痛みが出ると運動を嫌がるようになるので、寝たきりや肥満を引き起こすきっかけになってしまいます。

散歩に行かない影響は体だけではなく行動にも現れます。

散歩に行けないと犬は気分転換や欲求解消ができないので、いたずらや無駄吠えといった問題行動が増えていきます。

散歩を休むという影響は私たちが考えるよりも深刻なので、散歩に行かないことを習慣化しないようにしましょう。

▼こちらの記事もおすすめです

「犬を散歩しないとどうなるの?」散歩に行く理由や散歩に行かないと起きる影響を解説
>https://www.inutome.jp/c/column_9-381-51484.html

愛犬の健康を脅かすNG行動②「1日中 服を着せっぱなしにしている」

愛犬に服を着せている飼い主さんは多いですね。

「犬に服を着せるのはかわいそう」というお声を聞くこともありますが、汚れを防止したり寄生虫から吸血リスクを下げるといったメリットも多いです。

しかし、朝から晩まで服を着せっぱなしにしているのはNG行動です。

1日中、服を着せっぱなしにしていると愛犬に下記のような影響があります。

▼1日中 服を着せっぱなしにしていると起きるデメリット

・犬側のストレスになる
・毛のもつれや毛玉ができやすくなる
・皮膚病になるリスクがある
・服の装飾品を誤飲する可能性がある

服が犬の体に合っておらず、動きを妨げていると犬側のストレスになります。

また、毛の上を常に何かで覆っていると通気性が悪くなりますし、服と毛が動くたびに擦れるので「もつれ」や「毛玉」ができやすいです。

毛玉は汚れが溜まりやすく通気性も悪いので、皮膚病を招きやすくなります。

人の場合、化粧をしない日を作って皮膚を休ませるという考えがありますが、犬にとっても皮膚を覆わずに休ませる時間を作るのは、皮膚の健康のために重要であると考えられています。

犬に服を着せるときは着せっぱなしにせず、眠るときは服を脱がせるなど皮膚にも休む時間を作ってあげましょう。

愛犬の健康を脅かすNG行動③「飼い主さんが夜ふかしをする」

皆さんは愛犬の睡眠時間を気にしたことはありますか?

犬は私たちの生活スタイルに合わせて生活をしているので、飼い主さんが夜ふかしをすると愛犬が睡眠不足に陥っているかもしれません。

犬の睡眠サイクルはレム睡眠(浅い眠り)の割合が多いので、トイレに行く音や冷蔵庫から物を取り出す音など、ちょっとした物音でも敏感に察知して目が覚めてしまいます。

犬が慢性的な睡眠不足になると下記のような影響があります。

▼犬が睡眠不足になると起きるデメリット

・1日中、ずっとウトウトしている(生活にメリハリがない)
・下痢や嘔吐などの消化器症状が出る
・食欲がない
・疲れやすくなった
・ぼんやりとしている
・問題行動が増えた

睡眠不足が続くとストレスで下痢や嘔吐といった消化器症状が起きやすくなります。

また「吠えやすくなる」「過度ないたずらが増えた」といった問題行動も増えてきます。

睡眠不足と結びつかない症状のようにも感じますが、上記の行動が見られる場合は睡眠不足による症状が現れている可能性があるので、一度飼い主さんの生活と愛犬の睡眠時間を振り返ってみるとよいでしょう。

▼こちらの記事もおすすめです

「犬の睡眠が足りないとどうなる?」犬の睡眠不足がまねく病気や睡眠不足のサインを解説
>https://www.inutome.jp/c/column_7-257-51747.html

愛犬の健康を脅かすNG行動④「階段の上り下りやソファーの飛び降りをさせている」

階段の上り下りやソファーから飛び降りることを習慣化させていませんか?

何気なくやっている行動かもしれませんが、大事故につながる可能性があるので今すぐやめましょう。

▼犬に階段の上り下りやソファーの飛び降りをさせるデメリット

・足を滑らせたり踏み外して階段から落ちる
・ソファーから着地するときに滑って転んでしまう
・骨折する可能性がある

ペット保険の「アイペット損害保険株式会社」が飼い主さんに行ったアンケートによると、骨折が起きる原因の1位は「ソファーなどの段差がからの飛び降り」3位は「フローリングでの転倒」でした。

骨折というと高い所から落ちるイメージがあるかもしれませんが、骨折はわずか30cmの高さでも起こります。

ソファーから飛び降りたり着地を失敗して転ぶだけでも、十分骨折をする恐れがあります。

骨折は治療期間が長く治療費も高額になりがちです。

犬にとっても飼い主さんにとっても負担が大きいので、階段の上り下りやソファーの飛び降りを習慣化させないようにしましょう。

愛犬の健康を脅かすNG行動⑤「ウォーターノズルで水をあげている」

愛犬の水入れとしてウォーターノズルを利用している方もいらっしゃるかもしれません。

ペットショップなどでも利用しているのを見かけることもありますが、あまりおすすめではありません。

▼ウォーターノズルで水をあげるデメリット

・犬に必要な飲水量を飲むのが難しい
・水が少量ずつしか出てこないので水分不足に陥りやすい
・水が出てくる形状が犬の舌にあっていない

犬に必要な1日の飲水量は体重1kgあたり50ml前後が目安と言われています。

体重が5kgの犬であれば1日に必要な水の量は250mlです。

ウェットフードなどの水分が多い食事を取っていれば、目安量よりも少なくて済みますがそれでも水が少量ずつしか出てこないウォーターノズルで必要量を取るのは非常に難しいです。

また、犬が水を飲むときは舌の裏側に水を溜めてすくい上げるようにして飲みます。

そのため、舌の形状がウォーターノズルから水を飲むのに適した形ではありません。

十分水を飲んでいると思っていても、実は飲みにくかったので諦めていたということもあるのです。

水分不足は泌尿器疾患を引き起こしやすく、口内環境や皮膚の状態を悪化させます。

愛犬が水分不足に陥っていないかチェックし、水を飲みやすい環境を作ってあげましょう。

飼い主さんが何気なくやってしまいがちなNG行動を5つご紹介しました。

じわじわと健康を害する行動や大きな事故に繋がってしまう行動もあるので十分注意が必要です。

今回ご紹介した内容を愛犬との生活にぜひ活かしてみてくださいね。

<参考書籍>

アジア動物スキンケア検定 公式テキスト 動物スキンケア実践ガイド 岩﨑 利郎 (著)

小動物獣医看護学 第3版 上下巻

<参考URL>

回答者の約5割が「お散歩に行けないと愛犬の行動に変化が見られる」と回答
>https://www.atpress.ne.jp/news/130406

<画像元>

canva

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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