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「犬を散歩しないとどうなるの?」散歩に行く理由や散歩に行かないと起きる影響を解説

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「犬に散歩は絶対必要」犬を飼うとよく耳にする言葉ですね。

一方で「小型犬は散歩にいかなくていい」や「毎日は散歩にいかなくていい」といったことも耳にします。

では、犬を散歩に連れて行かないとどんなことが起きるのでしょうか。

今回は「散歩をしないと犬に起きる影響」や「犬に散歩が必要な理由」などを解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

犬を散歩しないと どうなるの?

犬に散歩は欠かせないと言われています。

では犬を散歩しないと、どんなことがおきるのでしょうか。

ペット保険のアイペット損害保険株式会社が行った「雨の日の散歩の実態調査」によると、散歩に行けない日が続くと愛犬に下記のような行動変化が現れると回答しました。

▼散歩に行けない日が続くと愛犬に現れる行動変化(回答数:408)

▼散歩に行けない日が続くと愛犬に現れる行動の変化(回答数:408)

1位:「無駄吠えをする」56.1%
2位:「普段と違う場所でトイレをする」42.9%
3位:「いたずらをする」32.4%
4位:「物や人を噛む」22.3%
5位:「食欲がなくなる」21.8%
6位:「飼い主の呼びかけを無視する」18.9%

結果を見てみると「無駄吠え」や「普段と違う場所での排泄」といった行動変化が起きていることがわかりました。

また「食欲がなくなる」といった体調に変化があったという回答も多く寄せられました。

「無駄吠え」や「呼びかけの無視」などは一見、犬からの嫌がらせのように見えるかもしれませんが、上記の行動変化はすべて犬が不安やストレスを感じたときに見せる行動です。

犬はルーティンワークを好む生き物なので、普段と違う出来事が起きると強い不安を感じ、その不安を解消しようと「無駄吠え」や「普段と異なる場所での排泄」といった行動を起こします。

つまり犬にとって散歩に行けないということは、体調に変化をきたしたり、様々な問題行動を引き起こすほど影響が大きいということですね。

「知っておきたい散歩の役目」犬に散歩が必要な3つの理由

調査結果から犬は散歩に行けないと「無駄吠え」や「普段と違う場所での排泄」といった問題行動が増えていくことがわかりました。

では、犬にとって散歩はどういった役割があるのでしょうか。

知っておきたい散歩の役目を3つご紹介します。

「散歩の役目」犬に散歩が必要な3つの理由

①「犬の欲求を満たすことができる」
②「気分転換ができる」
③「他の犬や飼い主とコミュニケーションが取れる」

①「犬の欲求を満たすことができる」

人と同じように犬にも欲求があります。

下の図はイギリス の Natural Animal Center が定めた犬の欲求階層の図です。

どれか一つでも満たされていない状態が続くと「吠える」「物を壊す」といった問題行動を引き起こしやすくなります。

犬は散歩に行くことで「⑤運動」「⑥探索活動」「⑦縄張活動」の3つを満たして、ストレスを解消することができます。

▼犬の欲求階層の解説

⑤「運動」→ただ歩くのではなく、大きく体を動かす全身運動を指します。

⑥「探索活動」→匂い嗅ぎを指します。色々な匂いを嗅ぐことでストレス解消になります。

⑦「縄張活動」→マーキングを指します。縄張りを点検することで自分自身を安心させる効果があります。

散歩に行っていても匂い嗅ぎをする時間が少なかったり、マーキングをさせてもらえないと、ストレスがたまり問題行動を起こす可能性があります。

匂い嗅ぎやマーキングをしても問題ない場所を探して、欲求を解消する散歩をしてあげましょう。

②「気分転換ができる」

犬の生活は思っているよりも単調です。

1日中家の中にいると、刺激不足に陥ります。

散歩で外に出ると風や車の音、太陽の光、花の匂いなどさまざまな外部刺激に触れることできるので、よい気分転換になります。

③「他の犬や飼い主とコミュニケーションが取れる」

散歩は他の犬と接することができる貴重な機会です。

また、アイコンタクトをしたりトレーニングをしたり、一緒に歩くことで飼い主さんとコミュニケーションを取ることもできます。

お互いにコミュニケーションを取りながら、一緒に楽しい時間を過ごすと信頼関係を深めることもできます。

散歩に毎日行く犬は寿命も長い?!

毎日の散歩は気分転換やストレス解消だけではなく、犬の寿命にも影響を与えているようです。

東京農工大学が発表した「犬と猫における長寿に関わる要因の疫学的解析」の論文によると、長寿犬(猫)グループ(15歳以上)と5~9歳で亡くなった犬(猫)グルーブを比較したところ、長寿犬グループは毎日散歩に行っている割合が高いことがわかりました。

犬の寿命には食事や予防接種など色々な要因が関わっていますが、毎日散歩に行ってストレスを解消したり、気分転換をすることも犬の寿命を左右する重要な要因になっているということがわかります。

「みんなのお散歩事情」毎日散歩に行っていない犬は約3割

今までの内容を見ていくと、犬にとって散歩は飼い主とコミュニケーションを取ったり、本能を満たしたりするだけでなく、寿命にも影響がある重要な習慣ということがわかりました。

では、毎日犬の散歩に行っている人の割合はどのくらいなのでしょうか。

有限会社サンユーインダストリーが行った「愛犬のおうち時間と外出時間」に関する調査によると、犬の散歩頻度は下記のようになりました。

▼愛犬の散歩に行く頻度と時間はどのくらいですか?(調査人数:1018人)

調査結果を見てみると、7割の方が1日1回以上散歩に行っていると回答した一方で3割の方は散歩に毎日は行けていないと回答しました。

また、散歩時間を見てみると6割の方が30分未満で散歩を終わりにしています。

家の事情や犬の体調にもよるとは思いますが、毎日散歩に行っていない人の割合は思ったよりも高く、散歩時間が短いように感じます。

毎日散歩に行くのはハードルが高いかもしれませんが、愛犬の生活の質や問題行動予防のためにも、散歩の頻度や時間を見直すことが大切ですね。

今回の内容で犬にとって散歩は重要な役割を持っていることがわかりました。

大型犬であっても小型犬であっても、その役割は変わりません。

散歩を怠ると健康を害したり、問題行動を引き起こすきっかけになってしまうので、愛犬のために頑張って毎日の散歩を習慣化したいですね。

<参考書籍>

散歩でマスターする犬のしつけ術 愛犬とより強い絆を築くために 田中雅織 (著)

ドッグ・トレーナーに必要な「複数の犬を同時に扱う」テクニック 著者: ヴィベケ・S・リーセ / 著者・写真: 藤田 りか子

<参考URL>

回答者の約5割が「お散歩に行けないと愛犬の行動に変化が見られる」と回答
>https://www.atpress.ne.jp/news/130406

犬と猫における長寿 に関わる要因の疫学的解析
>https://www.jstage.jst.go.jp/article/jve1997/5/2/5_2_77/_pdf

約3割の方は毎日散歩に行けていない?!愛犬とのお散歩事情について調査
>https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000092410.html

<画像元>

Unsplash

canva

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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