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無駄吠え後の「ダメ!」は通じていない?!犬が吠える意味と主な原因、予防法を解説!

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犬を迎える際、店員さんやブリーダーさんから「この子は大人しいですよ」と、お薦めされたことはありませんか?

けれど、実際迎えたら人や犬に向かって『ワン!』、クレートから出たがって『ワン!』、ということは少なくないはず。

そこで今回は、飼い主さんがよくやりがちな「ダメ!」が通じない理由、犬が吠える意味と主な原因、そして予防法をご紹介します。

愛犬のしつけで困る『吠え癖』順位は第2位!?

犬を迎えると、必ずと言って良いほど必要になってくるしつけ。

このしつけを、まずはオテやオスワリ、マテから始めて、愛犬に教えようと奮起する飼い主さんは多いことでしょう。

しかし、実は愛犬のしつけで『困った・苦労したランキング』を集めたあるアンケート調査では、以下のような調査結果が示されているのをご存知でしょうか?

▽『犬のしつけで一番困っている(困った)こと』

こちらのアンケートは、犬のしつけ教室【ドッグキャッチ(住所:大阪府東大阪、店長:金倉 高志)https://dogcatch.net/】と東商貿易株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:大泉 弘晶)が共同で行った犬のしつけに関する調査の結果です。

これをご覧いただくと分かりますが、犬のしつけで一番困っている(困った)と感じたことは、第1位が誰もが頷くであろう『トイレ』、第2位には『吠え癖』がランクインする結果となっています。

この二つは、犬にしつけを行う際の優先順位で重視しておきたい項目です。

例えばトイレであれば、愛犬を迎えたその日から少しずつ教えていきたいものとして挙げられますし、吠え癖についても夜鳴きや要求吠えに繋がらないよう、出来るだけ早く対応しておきたい項目になります。

ただし、この結果はあくまで飼い主さん自身が「困った行動」と感じたことであって、犬自身はこの行動に何ら「困った行動」だという認識をすることはほぼありません。

特に人が思う『無駄吠え』に関しては、犬が吠えてから「ダメ!」と注意しても、それはもしかしたら全く通じていないか、もしくは逆の意味に捉えられている可能性すらあるかもしれません。

では、それは一体なぜなのでしょうか?次章で詳しく確認してみましょう。

無駄吠え後の「ダメ!」が吠えを助長させる?

例えば災害救助犬や警察犬などは、吠えて危険な事態をいち早く人に知らせるよう訓練されているため、問題視されることは通常ありませんが、一般家庭において言えば、犬が吠えることを推奨する飼養状況は、基本的に不適切とされています。

そのため、愛犬が吠えると多くの飼い主さんはつい静かにしてほしくて「静かに!」や「ダメ!」といった言葉で愛犬を制止しようとしてしまいますよね。

しかしこの方法は、ある種の条件反射のようなものかもしれませんが、場合によっては犬に吠えることを助長させてしまっている可能性があるのです。

犬は基本的に「静かにする」という概念がない動物です。

それこそ、犬が何かしらの理由で飼い主さんへ意思表示をするために吠えている場合には、被せるようにして「静かに!」と甲高く制止すると、それはかえって自分の声に反応していると認識させてしまう場合があり、そう認識した時には、ますます興奮してしまう可能性があります。

一般的に、犬に「静かに」という言葉を認識させるには、意外かもしれませんが、まずは吠える状況を作り出してこれを禁ずるトレーニング(バーク・コントロール)を行うしか方法はありません。

また、犬には確かに【吠えやすい犬種】、【吠えにくい犬種】が存在すると言われていますが、決して吠えない犬は存在しないことも覚えておくことが大切です。

特に、元々狩猟犬として活躍していたビーグルやダックスフンド、ヨークシャーテリア、牧畜犬として羊などを纏めていたボーダーコリーやシェットランドシープドッグ、愛玩犬でも「ベルドッグ」という役割で不審者の侵入を吠えて知らせていたチワワやポメラニアンなどは、吠えるように改良された犬種であることから、吠えること自体にあまり抵抗がありません。

そのため無駄吠えに対するしつけを行う際には、前提として「犬は吠える生き物」だという認識に加え、突発的な叱り方を用いた方法には慎重な判断が必要なことを忘れないよう注意しておきましょう。

犬が吠える意味と吠える主な原因6つ

基本的に犬が吠える時には、何かしら原因が存在します。

そしてそれら原因には必ず意味があり、犬自身に吠えることが「無駄なもの」という認識がないことも覚えておきましょう。また、無駄吠えを改善しようとするなら、まずはその吠えている理由を探るところから始めることが大切です。

以下では、犬の吠えに繋がるような主な原因を挙げてみました。ご自身の愛犬に当て嵌まるような項目がないか確認してみましょう。

▼【犬が主に吠えてしまう原因6つ】

①インターフォンや来客
②物音
③留守番の時
④おねだり
⑤掃除機やドライヤー
⑥散歩中の人や犬、物

①インターフォンや来客

愛犬が、もしもインターフォンが鳴ったり、来客が来たと同時に無駄吠えを起こすようなら、「警戒心が強い」犬の場合と、「社交性が高い」犬の場合で考えられます。

警戒心が強い場合には、攻撃型と臆病型に分類されることがありますが、攻撃型の場合であれば前のめりで吠え続け、臆病型の場合であれば後退りや甲高く吠え続ける傾向が強く表れます。一方で、社交性高く喜んで興奮するタイプの場合には、インターフォンが鳴るだけでなく、窓の外から人が近付くのが見えるだけで興奮して吠える傾向が強く表れることでしょう。

これらはインターフォンが鳴った際に吠えることで誰かが居なくなる、もしくは、誰かがやってきて楽しかった経験が吠える原因のキッカケとなっています。

②物音

愛犬が物音に対して敏感に察知して吠える場合、不安による「恐怖心が強い」場合と、「縄張り意識の強い」場合が考えられます。

一般的に、聴覚が私たち人よりもよっぽど優れている犬にとって、物音に対する反応はごく自然な反応です。しかし、こうした場合の吠えは、「恐怖心が強い」場合でも「縄張り意識が強い」場合でも、音が落ち着くまでは延々と吠える傾向が強く表れます。これらの主な原因のキッカケは、社会化期の不十分性が疑われます。

③留守番の時

留守番中に愛犬が吠える場合、そこには主に「退屈で暇を持て余す」場合と、「飼い主さんと離れられない」分離不安傾向の場合が考えられます。

犬と暮らすためには、必ずいつかは愛犬だけでお留守番をさせる必要がありますが、こうした場合に愛犬が吠え続けてしまうようなら、「退屈で暇を持て余す」犬では、一定のトーンでの吠え声が特徴なので、観察してみましょう。

一方、「飼い主さんと離れられない」分離不安傾向の強い犬では、依存心が高いため家を出る前から吠えてしまう傾向があり、原因のキッカケは飼い主さんの構い過ぎにあります。(※分離不安傾向が強い犬の場合は、個人だけでの改善は難しいため専門家にご相談ください。)

④おねだり

愛犬からキラキラした目でおねだりされると堪らなく可愛くて、ついおやつをいっぱいあげたり、クレートから「出して~!」と要求されるとつい「少しだけ…」と出したりすると起こるこの項目。

このタイプは、人に注目してもらうには吠えて要求すれば良いことを知った「おねだり体質」傾向が強い愛犬に見られる行動です。

要求することで自分の願いが叶うことを学んだ愛犬は、家族の顔色を窺いながらも、何度もオテを繰り返したり、要求が通るまで吠え続けたりします。

原因の主なキッカケは、飼い主さんの甘やかしにあります。

⑤掃除機やドライヤー

掃除機やドライヤーなどに愛犬が吠える場合、「恐怖心が強い」場合と、「好奇心旺盛」の場合が考えられます。

犬は比較的、掃除機に対しては“ヴォ―!!”という音や動きを怖がる、興奮するなどの傾向が強く表れることがあります。そして実際、掃除機の音自体に反応しやすい子は多いものです。

しかし、こうした掃除機で吠えるキッカケには、飼い主さんの悪ふざけ(怖がるのに傍でかける/じゃれるからそれに合わせる)などが関係しています。

⑥散歩中の人や犬、物

散歩中に人や犬に愛犬が吠える場合、まず知っておきたいことに愛犬自身が吠える対象が挙げられます。

人の場合であれば、風貌や性別、大人や子供の違い、また、飼い主さん自身が苦手とする人は愛犬も苦手な傾向が強いため、よく観察しましょう。また対犬の場合であれば、攻撃的か好意的かの2通りがあるため、前者である場合には最悪咬傷事故にならないよう、慎重に対処しましょう。

そして、対物(特に自転車や車)であった場合には、これまでにクラクションなどで怖がるようなことがなかったか、轢かれそうなことがなかったか心当たりを探りましょう。対物である際の吠えるキッカケは、こうしたものが関係している場合があります。

愛犬の無駄吠えをエスカレートさせないためには…

では、愛犬が既に無駄吠えをしやすくなってしまっている場合の予防法は、どのようにすれば良いのでしょうか?

結論から申し上げますと、犬にとって【吠えることを習慣化させない】ことが一番大切です。といっても、口で言うだけなら簡単ですが、実際にこの方法を実行に移すことは案外難しいものです。

そのため、以下の4項目を参考に、愛犬には無駄吠えが習慣化しないような工夫を意識すると良いでしょう。

▼【犬に無駄吠えをエスカレートさせない対応4つ】

①徹底した無視・落ち着いた対応
②日々のルーティン化をしない
③恐怖心に慣れさせる
④ボディ・ランゲージを読み取る

犬の無駄吠えを対処するには、これらの4つの項目を組み合わせて、愛犬に合った対応をすると良いでしょう。

特に①の【徹底した無視・落ち着いた対応】は、犬が吠えてしまう原因6つ全てに当て嵌まる項目なので、これを軸として、例えばインターフォンへの吠えなら①+おやつやおもちゃで気を逸らすであったり、無視であったり、物音への吠えなら①+③を組み合わせて環境に慣れさせてみたりといった方法を検討しましょう。

②の【日々のルーティン化をしない】というのは、犬の時間の正確性がとても優れているために要求吠えが発生しやすいことから来ており、例えば散歩であったり、クレートから出してもらえる時間であったりがルーティン化していると、それだけで要求がエスカレートする場合があるため、大幅な変更は必要ありませんが、不定期な日常を愛犬に過ごさせることを意識しましょう。

そして④の【ボディ・ランゲージ】については、その名の通り愛犬の一挙手一投足を観察することを意味しています。

犬は、ふとした瞬間に色んな反応を全身で表現します。

その表現の仕方は一瞬であることもあれば、飼い主さんが確認できるほどゆっくりな場合もありますが、どちらにせよ、何かしら愛犬に変化がある時には体で表現することが多いため、じっくりと吠える直前の愛犬の状況を確認して、対応してあげてください。

<参考書籍>

犬のしつけきちんとブック 吠えグセ解消編

<参考サイト>

「愛犬のしつけはどのようにしてる?しつけは褒めて伸ばすのが良い?」|PR TIMES
>https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000121205.html

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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