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真夏の犬の散歩は何時がベスト?主な目安時間や便利アイテム、夏の夕方散歩についても解説!

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犬にとって散歩は欠かせないもの。それは、多くの飼い主さんの共通認識だと思います。

しかし、脱水症状や熱中症の危険性が高くなる真夏の散歩では、時間帯で頭を悩ませた経験がある方も多いのではないでしょうか?

今回の記事では、真夏に犬の散歩に出る際のベストな目安時間や便利アイテム、夏の夕方散歩について解説します。

犬の散歩に影響するヒートアイランド現象って?

皆さんは、ヒートアイランド現象という言葉をご存知ですか?

ヒートアイランド現象とは、都市化の進む東京や大阪、名古屋などの大都市圏においてアスファルトやコンクリートなどに覆われた地域が、都市以外の気温よりも高くなる現象のことを言います。

当然これらの影響は、犬の散歩にも大いに関わっており、熱中症のリスクや熱帯夜の増加などに繋がっています。

そして、こうした大都市圏の年平均気温傾向は、年々上昇の一途を辿っていて、国土交通省が公表した【国土交通白書2022】で示された年平均気温変化では、東京、大阪、名古屋の3都市とその他15地点で下記図表のような違いが明らかとなっています。

▽『大都市とその他地域の年平均気温変化(1920年~2020年)』

ただ、これだけを見る限りだと、【ヒートアイランド現象=都市部に限ったこと】と感じられてしまうかもしれません。けれど、残念ながらそうではないのです。

こうした現象は、地方都市でも徐々に発生してきており、今まさに地域活性化を図るための再開発や都市化が進む地域においては、現段階で大都市圏となっている地域と同じように、ヒートアイランド現象の影響と犬の散歩への影響とを、考慮する必要があるのです。

ヒートアイランド現象が叫ばれる真夏でも犬の散歩は必須?

では、こうしたヒートアイランド現象化でも犬の散歩は必須なのでしょうか?

犬を迎えると、多くの飼い主さんが「散歩は必ず行かなきゃ」と考える方は多いと思います。

世間一般でも、犬を迎えるにあたって購入する飼育本やしつけ本、インターネットの検索であっても、『散歩は犬にとってとても大事』といった文言や『小型犬でも散歩は必要不可欠!』と謳ったものは数多く出回っていることでしょう。

しかし結論から申し上げますと、犬の散歩は必ず行く必要性はありません。

例えば、梅雨の雨の日や真冬で手がかじかむような場合など、その例外ではありません。

むしろ、こうした時の散歩の判断は、適宜行う事が重要となってきます。

特に真夏の暑い時期に行く犬の散歩は、夜になっても一向に気温が下がらない熱帯夜となる日が少なくないため、適宜状況に合わせて散歩に出掛ける判断を心掛けましょう。

なぜなら、熱帯夜で多く取り上げられる外気温は、夜でもおおよそ25℃を超えていれば、熱帯夜だとされているからです。一般的にこの25℃という外気温の高さは、丁度愛犬が熱中症を引き起こしてしまう気温に該当し、夜でもしっかりとした暑さ対策をした上で散歩に出掛けないと最悪の場合、脱水症状や熱中症の諸症状を引き起こしてしまう可能性があります。

そのため、一部の犬(例えばトイレは完全外派)を除いては出来る限り家の中で過ごせるような工夫をし、愛犬の運動不足解消やストレス発散への対応は、家の中でのおもちゃ遊びや早朝の散歩などで賄えるよう心掛けると良いでしょう。

真夏の散歩目安時間は早朝?深夜?

それでは、真夏でも犬の散歩に行く際の目安時間のオススメはいつ頃なのでしょうか?

朝晩に分けて、それぞれの時間帯を見ていきましょう。

朝のお散歩目安時間:明け方~午前6時ごろまで

夏場の朝、愛犬のお散歩をする場合には、お住まいの地域にもよって多少時間帯に違いはあるかもしれませんが、大体明け方頃から遅くとも午前6時までには終わらせておくと良いでしょう。

明け方から午前6時といった早朝の時間帯は、路面の温度も下がり、輻射熱*(ふくしゃねつ)の心配もありません。

ただし、外気温が25℃を下回らない場合には、念のためアスファルトの温度を手で触って確かめ、すでにその時点で熱さを感じるようなら目安時間よりも早い時間に散歩に行くよう心掛けましょう。

(※輻射熱:太陽の光で暖められたアスファルトなどの熱が夜になっても変わらず暖かい現象の事)

夜のお散歩目安時間:午後9時以降~

ここ最近は連日熱帯夜になる日も多く、上手い具合に夜に散歩に出掛けるということが出来ない場合も多いですが、一般的に夏場の夜に愛犬のお散歩をする場合のお散歩目安時間は、午後9時以降が目安とされています。

ただし、前述でもお伝えしたように、近年は熱帯夜になる日が多いため、午後9時を回ってもアスファルトが熱いと感じるようなら、無理に散歩に出掛けるようなことはせず、家の中で運動できるような工夫を心掛けましょう。

また、近くにもし公園などがあり、土の上や芝生の上を歩けるような環境であるなら、そうした場所で散歩をさせてあげるのもオススメです。

夏場の犬の散歩で重宝する便利アイテム3選!

犬の散歩は、通常でも水やウンチ袋などを持ち合わせるものですが、夏場はそれに加えて以下のようなアイテムを活用すると、愛犬の熱中症対策に役立てられます。

以下では、そうした数ある熱中症対策グッズの中でも、夏場の散歩時に便利で重宝する熱中症対策グッズ3選をご紹介します。

ご自身の愛犬に合ったひんやり夏グッズを見つけて見てあげてくださいね。

夏場オススメひんやりグッズ①:空調ペット服や接触冷感服

▲OINISAMA ONEKOSAMA-楽天市場店-|空調ペット服-COOL DOG-|サイズ:S~9L|価格:8,900円~12,900円(送料無料)|ウェアタイプ:接触冷感/ ポケット/浴衣風/ドレス|カラー:5色

出典元:https://item.rakuten.co.jp/sweetmommy-home/ons0032/?variantId=5334

人用では、すでに空調服というのが販売されておりますが、それを愛犬や愛猫にも応用したペット用の空調服、その名も『空調ペット服』。

この洋服は獣医師監修の元、製作・開発され、犬や猫のための専用ファンを使用して、直接愛犬・愛猫に風を送ることが出来ます。

当然毛の巻き込み防止にも配慮した設計となっていて、長毛犬種のワンちゃんでも安心して着用できるため、夏場の暑い散歩にはピッタリ!

洋服自体に抵抗がないワンコなら、接触冷感服でも良いですが、洋服を嫌がらず、且つファンの音などにも抵抗がないワンコであれば、こういったタイプの服の一着くらいは、購入しておきたいオススメアイテムの一つです!

夏場オススメひんやりグッズ②:ネッククーラーやクールバンダナ

▲SUO-楽天市場店-|ネッククーラーボタン付き【日本製】|サイズ:SS~LL|価格:2,640円~4,070円(送料無料)|カラー:16色

出典元:https://item.rakuten.co.jp/k-city/mdsuosb/

服には抵抗があるけれど、首に何か巻く程度なら大丈夫というワンコには、こちらのネッククーラータイプのひんやりグッズがオススメです。

こうした首に巻くタイプの熱中症対策グッズは、犬用に作られたものも数多く販売されておりますが、人用のものでも、愛犬の首回りのサイズに合うようなら、それを購入しても良いでしょう。

ただ犬の場合、人と違って元気よく駆け回っているうちにネッククーラー自体が落ちてしまうこともあるため、そうした心配があるワンコの際には、犬専用のものを購入してあげてくださいね。

夏場オススメひんやりグッズ③:クールハーネスやクールベスト

▲PET PARADISE-楽天市場店-|クールベストハーネス|サイズ:3S~SM|価格:5,500円~6,930円(送料無料)

出典元:https://item.rakuten.co.jp/pet-para/627-22634/?iasid=07rpp_10095___eo-lydz3noq-66-a00bc81b-d683-4736-a314-5a21091b558b

日本犬に多い傾向にも思えますが、「基本的にうちの子は首輪かハーネス以外受け付けない!」というようなワンコの場合には、ハーネスと一体型となったクールベストやクールハーネスなどをオススメします。

こうしたタイプのクールアイテムは、ものによって保冷剤を収納できる保冷ポケットが用意されている場合も少なくないため、ご自宅に余っている保冷剤などを上手く活用して、愛犬の熱中症対策に役立ててあげてください。

夏場の夕方散歩は絶対NG?

時々、日中の暑い時間帯や15時ごろに犬を散歩させている飼い主さんを見掛けます。

ご家庭の事情や行ける時間帯が限られている場合、やむを得ずこの時間帯になってしまっている方も多いかもしれませんが、出来ることなら夏場の散歩は夕方ではなく、早朝の比較的涼しい時間帯や直射日光の当たらない夜の時間帯を心掛けることが大切です。

しかし夏場の夕方散歩をする際に、例えば近くに大きな公園があって、日陰が出来る場所が至る所にあったり、高架橋の下を歩かせられたりする場所であったなら、それは一概にNGとは言えないかもしれません。

ただし、そうした場合には上記でご紹介したクールアイテムの使用や着用、そして、肉球の万が一のヤケド防止のために、靴の着用やその場所に辿り着くまでのペットカートの使用などは検討する必要があります。

また、こまめな水分補給や長時間に及ぶ散歩時間などを控えることも忘れてはいけません。

どちらにせよ真夏の散歩は、暑さに弱い犬にとって多かれ少なかれ危険が伴います。

そして、夏場の犬の散歩で大前提なのは、早朝または夜、あるいは早朝と夜が推奨されています。そのため、そのような危険を回避することも踏まえて考えれば、夕方散歩は出来る限り控えた方が良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

犬の夏場散歩は、必ず行かなければならないものでもありません。

ただ、行きたがる愛犬が多いのも事実のため、そうした時には、時間帯の調節やクールアイテムの活用には気を付けておくことを心掛けてあげてくださいね。

<参考サイト>

僕らの熱中症についてもっと知ってください|[公財]日本動物愛護協会
>https://jspca.or.jp/necchusho/

国土交通省白書2022|国土交通省
>https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/r03/hakusho/r04/html/nj030c03.html

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。