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あなたは大丈夫?犬の散歩でやってはいけないNG行為4選!

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愛犬とのコミュニケーションやストレス発散、運動不足など、様々な効果をもたらしてくれる散歩。ただ、この何気ない散歩には、私たち人が無意識にやってしまうとNGな行動というものが存在します。

散歩中、無意識に私たちがやってしまいがちなNG行動は、時として法に触れたり、愛犬を危険に晒したりしてしまいます。

そこでこの記事では、犬の散歩でやってはいけないNG行為4つと、やってはいけない理由やリスクも解説します。

犬と散歩に行く際の基本マナーとは?

そもそも、犬と散歩に行く際の基本的なマナーとは何でしょうか?

犬と散歩に行く際の基本的なマナーとは、簡単に申し上げれば、【他人及び生活・衛生環境への配慮、そして愛犬の身体への安全に努めること】と言えます。

犬にとって散歩という概念は、飼い主さんとのコミュニケーションやストレス発散、運動不足解消などが目的ですが、人の場合では、そうした犬の概念に加えて、法律や一般常識というものを遵守する必要があります。

なぜなら、『犬を飼養する』という行為には、一定のルールやマナーが定められた法律、【動物の愛護及び管理に関する法律(通称:動愛法)】というもの、また、こうした法律のみならず、民法や軽犯罪法、廃棄物処理法などに関する内容が関係してくるからです。

ただ、通常はこれらの法律の詳しい内容などに触れる機会なんてそうそうないと思うので、犬の散歩でやってしまいがちな何気ない行動が、結果的にNG行動に該当してしまっている飼い主さんは多いことでしょう。

こうした行動を続けていると、後々思っても見なかった事態に発展してしまう可能性があります。

犬の散歩という行為は、単なる散歩の概念では済まされないことがあります。「たかが犬の散歩」と思っても、法律が関係すれば、実際には「されど犬の散歩」という考えが重要となってくるため、犬と散歩に行く際には、まずはこうした根本的な配慮が必要だと言うことを踏まえ、次にご紹介するNG行為4つに注意することが大切です。

犬の散歩でやってはいけないNG行為①:歩きスマホ

普通に歩いている方でもやりがちな『歩きスマホ』ですが、これを愛犬の散歩時にもおこなっている飼い主さんは多いです。

この行為は本当に何気なくやりがちですが、やらない方が良い理由とリスクとは、具体的にどういったものなのでしょうか?

犬の散歩中『歩きスマホ』をやらない方が良い理由

『歩きスマホ』をしながらの犬の散歩は、咄嗟の愛犬の行動やいざという時の行動に対応できないことが多いです。

犬という動物は散歩中、色んなものに反応したり、色んなニオイを嗅ぎまわったりして外の情報を得るため、飼い主さんがスマホに夢中で愛犬の行動制限を疎かにしてしまうと、思わぬ事故に発展してしまう可能性があります。

例えば、犬が飲み込んではいけない薬や食べ物に気付けない、人とすれ違いざまに愛犬が飛びつこうとしたというような状況は、『歩きスマホ』をしていた場合、咄嗟に対処できず後々愛犬の身体への異変や人へのケガに繋がってしまうため、散歩をする際には散歩に集中することを忘れてはいけません。

犬の散歩中『歩きスマホ』をやってしまうと生じるリスク

『歩きスマホ』をしながら犬の散歩をし続けることで生じてしまうリスクには、以下のようなリスクが考えられます。

<犬が他人にケガを負わせてしまった場合のリスク>

【民法718条1項】では、動物の占有者等の責任として、「動物の占有者は、その動物が他人に加えた損害を賠償する責任を負う。ただし、動物の種類及び性質に従い相当の注意をもってその管理をしたときは、この限りでない。2.占有者に代わって動物を管理する者も、前項の責任を負う。」と規定しています。

これは、もしも『歩きスマホ』をしていた際に愛犬が人へ危害を加えてしまった場合、“相当の注意を持った管理”には該当しないため、治療費や損害賠償などの罰則が科されます。

<犬自身が知らぬ間に誤食をしてしまった場合のリスク>

『歩きスマホ』をし続けた結果、愛犬が知らぬ間に何かを誤食し、体調を崩してしまった場合、その際には腸閉塞や食中毒、感染症などの危険性が生じます。

腸閉塞は最悪の場合、外科手術での処置を余儀なくされてしまうこともあり、また、食中毒や感染症などは、愛犬のその時の体調や年齢、状況などによっては、最悪死亡してしまう危険性があります。

犬の散歩でやってはいけないNG行為②:排せつ物の放置

筆者の近所の散歩ルートでも時々見かける愛犬の『排せつ物の放置』。

見る側からしたら当然気分の良いものではないですが、この『排せつ物の放置』を安易におこなってしまうと、どのような弊害が生じてしまうのでしょうか?

犬の散歩中『排せつ物の放置』をしない方が良い理由

愛犬の散歩中、誰も見ていないからと言って『排せつ物の放置』を安易にしてしまうと、【動愛法】の条例により後々、指導や勧告・公表を受けてしまう可能性があります。(※東京都練馬区の場合)

また、それを繰り返し行ったことで公共の場の衛生環境を害したと認定された場合、軽犯罪法や廃棄物処理法などの法律違反に該当し、過料が科されたり、最悪の場合は書類送検や逮捕される可能性があります。

『排せつ物の放置』をしてしまうと生じるリスク

犬の『排せつ物の放置』には、時として軽犯罪法や廃棄物処理法に該当してしまう場合があります。

軽犯罪法違反では、【軽犯罪法第1条27号】として、「公共の利益に反してみだりにごみ、鳥獣の死体その他の汚物又は廃物を棄ててはいけない」としており、これを違反した人には、拘留 1日以上30日未満の刑事施設への拘置または科料千円以上一万円未満の罰金を支払わなければならないリスクが生じます。

またその行為を繰り返し行い、衛生環境を著しく害した結果、【廃棄物処理法の第十六条】の「何人も、みだりに廃棄物(犬の糞尿も対象)を捨ててはならない」に該当してしまうと、罰則として5年以下の懲役、若しくは千万円以下の罰金が科せられてしまうため、安易に『排せつ物の放置』を行うのは止めましょう。

犬の散歩でやってはいけないNG行為③:ノーリード散歩

時々、「うちの子は全く離れないから」という理由で、愛犬をノーリードのまま散歩させている飼い主さんをお見掛けします。

しかし、この行為はどんなに愛犬が大人しいからと言っても、安易におこなってしまうと、重大な事故に愛犬が巻き込まれてしまう危険性があるため、決してやってはいけません。

犬の散歩中『ノーリード散歩』をしない方が良い理由

公道だけではなく、公園内でも見かける『ノーリード散歩』。

公園内の芝生が広がるような所では特に、普段よく会う飼い主さんたちが集まって愛犬たちをノーリードのまま自由に遊ばせている姿を見ますが、こういった行為は歩きスマホの場合と同様、犬の咄嗟の行動に飼い主さんが対処できない場合が多く、愛犬同士や人への咬傷事故の原因や交通事故の原因になる可能性があります。

また『ノーリード散歩』は、ほとんどの市区町村で条例違反となっているため、場合によっては罰則規定が設けられている場所もあり、その場合には過料などが科せられる場合があります。

『ノーリード散歩』で生じるリスク

『ノーリード散歩』をした結果、飼い主さん側に生じるリスクには『歩きスマホ』でご紹介した【民法718条1項】違反や【動愛法】の条例違反による勧告や指導などが挙げられます。

また、この『ノーリード散歩』では上記の法律違反だけではなく、愛犬自身の咬傷事故や喧嘩によるケガなどもリスクとして生じます。

筆者の3代目柴犬は状況こそ違うものの、以前ドッグラン内で自由に遊んでいた黒柴ちゃんから、首元へ噛みつかれたことがありました。

この時にはノーリードでも問題がないドッグラン内でしたし、愛犬自身に大きなケガも感染症もなかったため、事なきを得ましたが、これが公道やドッグラン外であった場合には、重大な事件となってしまう可能性があるため、ドッグラン以外の場所での『ノーリード散歩』は、決して行なわないようにしましょう。

犬の散歩でやってはいけないNG行為④:散歩ついでの買い物

愛犬の散歩途中、ふと「あっ、買い忘れあったかも!」と思うと、散歩ついでに買い物していこうと考える飼い主さんは少なくないのではないでしょうか?

しかし、このような行為は、愛犬にとって寂しい思いをさせてしまうのはもちろんのこと、最悪は愛犬の誘拐や熱中症の原因となる可能性があるためやめましょう。

犬の散歩中『散歩ついでの買い物』をしない方が良い理由

『散歩ついでの買い物』は上記でも述べましたが、愛犬の安全のためにも、精神的ダメージを与えないためにも、決してやらないようにしましょう。

「ほんのちょっとだから…」という考えであっても、愛犬のその日の体調やその時の気温の状況によっては、短時間でも待たされる愛犬にとってはとても過酷な環境となる場合があります。

また、こうした行為は、可愛いという理由でそのまま連れ去られたり、夏場の場合では脱水症状や熱中症に罹ってしまったりする危険性があります。

『散歩ついでの買い物』で生じるリスク

愛犬の散歩で何気なくやってしまいがちな『散歩ついでの買い物』ですが、この行動はおそらく、飼い主さんたちが思っている以上にリスクが生じる可能性があります。

というのも、こうした行為は愛犬の誘拐の危険性や熱中症の危険性だけではなく、人の正義感からくる通報の危険性なども考えられるからです。

そして、何気なくやった『散歩ついでの買い物』行為が虐待と判断された時には、SNSでの拡散対象になり得てしまう可能性もあるでしょう。

勝手にSNS拡散というような行為をするのは、当然褒められたことではありません。しかし、正義感からの行動と考える人も多いため、色々なリスクを生じさせないためにも、『散歩ついでの買い物』は止めましょう。

まとめ

今回は、犬の散歩でやりがちなNG行動4つと、やってはいけない理由やリスクをご紹介しました。

愛犬の散歩では特にこうした無意識のNG行為をしてしまいがちです。

しかしこのような犬が関連したNG行為には、他にもブラッシングで抜けた抜け毛の放置で軽犯罪法違反の可能性、自転車散歩での片手運転による危険行為で道交法違反の可能性などもあるため、注意しましょう。

そして、「たかが犬の散歩」でも「されど犬の散歩」ということを忘れずに、愛犬がぜひとも楽しむ散歩を一緒に過ごしてあげてくださいね。

<参考書籍>

ペット六法 第2版

<参考サイト>

ふん害等防止条例の概要
>https://www.env.go.jp/council/14animal/y140-29/ext/900435070.pdf

飼い犬が他人をケガさせたら
>http://www.kaiho-ri.jp/wp-content/uploads/2014/05/ea5f235b67282b406e9cf475025a04eb.pdf

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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