犬を飼っていると悩みはつきないもの。
病気や健康管理の方法、しつけなどちょっと悩んだときに相談できる場所ってないのかなと思ったことはありませんか?
かかりつけの動物病院への相談が一番ですが、それ以外にも相談できる場所の選択肢を知っておくと安心ですね。
今回は「愛犬の健康や病気などの相談ができる場所6つ」と「相談するときの注意点」をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
<目次>
愛犬の健康や病気の相談ができる場所6つ
愛犬のことを相談できる場所というと動物病院が頭に浮かびますね。
でも、それ以外にも犬のことを相談できる場所は色々とあります。
犬を飼っていると「ちょっと知りたい」「ちょっと相談したい」ということは多いので、愛犬のことを気軽に相談できる場所を動物病院以外にも持っておくことは悪いことではありません。
愛犬のことを相談できる場所を6つご紹介するので、参考にしてみてくださいね。
▼愛犬の健康や病気の相談ができる場所6つ
①「電話相談サービス」
②「チャットでの相談サービス」
③「ペット保険の相談サービス」
④「オンライン診療・相談」
⑤「市の相談所」
⑥「往診」
①「電話相談サービス」
プランを選んで会員登録をすると、獣医師さんに電話で相談ができる電話相談サービス(有料)があります。
24時間相談可能の所もあるので、夜間や動物病院の開院前に体調不良やトラブルが起こった場合もどう対応すればいいのか相談することができます。
しつけや食事といった生活に寄り添う相談だけでなく、かかりつけ医に相談しにくいことや他の先生の意見が聞きたいという場合にも非常に便利なサービスです。
▼相談サービスの一例
電話どうぶつ病院 アニクリ24
>https://www.anicli24.com/
②「チャットでの相談サービス」
スマートフォンからチャット形式で専門家に相談ができるサービスもあります。
回答をもらうまでに時間がかかる場合もありますが、写真や動画なども使いながら気軽に愛犬のことを相談することができます。
会話やアドバイスの記録も残るので、後から見返すときにも便利ですね。
▼相談サービスの一例
いぬ・ねこのきもちペットケアオンライン
>https://petcare.benesse.ne.jp/
③「ペット保険の相談サービス」
ペット保険の契約者特典で所属している獣医師にラインで相談できるサービスもあります。
自分の好きなタイミングで気軽に相談することができますし、所属している獣医師が多いと色んな方から意見をもらうことができます。
ペット保険を契約しているという方は、自分の保険に相談サービスがあるか調べてみるとよいでしょう。
▼相談サービスの一例
どうぶつホットライン
>https://www.anicom-sompo.co.jp/hotline/
④「オンライン診療・相談」
スマートフォンやパソコンのビデオ通話機能を利用して動物病院の先生に診療や相談をすることができるサービスもあります。
初診は直接診療が必須などの条件もありますが、動物病院への通院が難しい場合や引っ越しでかかりつけ医が遠くなってしまった場合、診てほしい専門医が遠方の場合などには距離を気にせず診療や相談をすることができます。
▼相談サービスの一例
セゾンのペットオンライン診療
>https://vet.saisoncard.co.jp/
⑤「市の相談所」
その地域に住んでいる方限定にはなりますが、市がペットの健康相談会(電話相談)を開いている場合もあります。
例えば川崎市ではペットの飼い方やワクチン接種などの相談を受けつける「アニマルフレンドコール」を設けていますし、神戸市では神戸市発の動物共生センターを利用して獣医師による健康相談会を開催しています。
対応する方が獣医師や専門家でない場合もあるので事前に確認する必要がありますが、住んでいる地域で相談会などを開催していることもあるので、調べてみるとよいでしょう。
⑥「往診」
相談できる場所とは少し異なりますが、動物病院によっては往診診療をおこなっている場所もあります。
事情があって動物病院に行けない場合や家で看取りをしたい場合は気軽に愛犬のことを相談できる場所が少なくなります。
往診に来てくれる獣医師さんや動物看護師さんがいれば、愛犬のことを直接診てもらいながら不安や悩みを気軽に相談することができますね。
▼往診可能な動物病院を都道府県ごとに検索できます
一般社団法人往診獣医師協会 往診動物病院検索
>https://jhvca.main.jp/owner/
電話相談やオンライン診療を受けるときの注意点
これまでの内容で動物病院以外にも愛犬のことを相談する場所が多くあることがおわかりいただけたと思います。
では電話相談やオンライン診療を受けるときに、注意しなければならないことはなんでしょうか。
ポイントをまとめてみました。
▼電話相談やオンライン診療を受けるときの注意点
・筆記用具やメモ用紙を用意する
・愛犬の情報や相談内容をまとめておく
・相談後は直接診察をしてもらう
・オンラインや電話相談でのメリット・デメリットを知る
・筆記用具やメモ用紙を用意する
相談中はアドバイスを覚えていたけれど、電話を切ったら内容を忘れてしまったというのはよくあることです。
電話などを掛ける前に筆記用具を用意して、話し中は内容を忘れないようにメモをとるとよいでしょう。
・愛犬の情報や相談内容をまとめておく
初めての相談や初めてあう先生だと緊張しますね。
緊張して質問や情報の伝え漏れが起きないように、事前に犬の情報や相談内容をまとめておきましょう。
▼伝えておきたい愛犬の情報
・犬種
・年齢
・性別
・名前
・病歴
・普段の食事
・相談後は直接診察をしてもらう
電話やオンライン診療をしたらそれで終わりと思うかもしれせんが、体調不良などがある場合は必ず直接診察も受けてください。
深夜に体調不良を起こしたのであれば、よく朝元気があったとしても動物病院にいきましょう。
電話やオンライン診療では、飼い主さんが申告した内容や相談内容でしか判断ができません。
直接診ないとわからないことが潜んでいる可能性もあるので、直接診てもらうことも大切です。
・オンラインや電話相談でのメリット・デメリットを知る
▼オンラインや電話相談のメリット
・専門家の意見が聞ける
・専門性の高い先生に相談できる
・手軽に相談できる
▼オンラインや電話相談のデメリット
・症状の見逃しによって重症化する可能性がある
・同じ治療や同じ処方を繰り返す可能性がある
ネット上には真偽が怪しい情報も転がっています。
電話やオンラインなどで手軽に専門性の高い先生に相談ができるのは大きなメリットです。
その反面、直接診ることができない弊害を受ける可能性もゼロではありません。
オンライン診療は原則再診のみ(薬の処方も再診のみ)、相談の場合は医学的な判断を伴わないアドバイスに限るなど誤診を招かないように指針は定められていますが、まだまだ発展途上の分野です。
メリットとデメリットを把握したうえで、直接診療とオンライン診療を状況に合わせて使い分けしたいですね。
SNSやネットなどで手軽に情報を知ることができるようになりましたが「どれが正しい情報かわからない」「くわしい人に聞きたい」という悩みを抱えている人も少なくありません。
そんな中でオンラインや電話などで専門性の高い人に気軽に相談できることは大きなメリットです。
愛犬の健康のためにいろいろな選択肢を持っておきたいですね。
<参考URL>
ペットにおけるオンライン診療に関する意見書 日本獣医オンライン診療研究会
>https://x.gd/eSINZ
愛玩動物における遠隔診療の適切な実施に関する指針 日本獣医師会
>https://jvma-vet.jp/topics/pdf/20220930.pdf
<画像元>
Unsplash
Canva
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手
やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。
大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。
愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。
「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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