愛犬の動物病院での送迎はもちろんですが、どこか愛犬と一緒に旅行に行く際にも欠かすことの出来ない車。
しかし、都心なんかだと多くの交通手段が整っているため、免許は持っているけど自家用車がない飼い主さんや、逆に免許自体持ってないという飼い主さんも多いのではないでしょうか?
そこで今回は、いざ!という時に使いたい愛犬と一緒にタクシーに乗車する時の準備やマナーについてご紹介します。
<目次>
そもそも愛犬とのタクシー乗車は可能?
結論から申し上げれば、愛犬と一緒にタクシーに乗車することは基本的には可能とされています。
料金についても、特別追加料金が課せられるという規定はなく、タクシー運転手さんから乗車拒否をされなければ、愛犬と一緒にタクシーに乗車することは問題とはされていません。
筆者も昔、実際に2代目シェルティを連れて少し遠出をと思った時に、タクシーを利用したことがありました。
だた、タクシーを利用したいと思い立ったのが出先だったこともあり、その時にはキャリーバッグなどの準備もないままの状態。
しかし、その時に運よく拾えたタクシー運転手さんがとても親切でお優しい方だったことで、本来であればキャリーバッグに入れて乗車するものを、タクシー運転手さんのご厚意で、その時に限り抱っこOKを許してもらえたことがありました。
ただし、この対応はあくまでもイレギュラーな対応であって、一般的には多くのタクシー会社共通の考え方では、運転に支障をきたさないようにキャリーバッグに入るくらいの大きさをした愛犬に限っているところが多く、盲導犬や聴導犬、介助犬についてのみ、大きさや犬種に関わらず乗車することが可能とされています。
とはいえ、動物アレルギーを持ち合わせているタクシー運転手さんの場合には、その運転手さんの裁量で乗車拒否をされてしまうことがあるため、愛犬とのタクシー乗車をお考えの時には、事前の準備や確認を必ず忘れないように心掛けることが大切です。
愛犬とのタクシー乗車で覚えておきたい事前準備
それでは、実際に愛犬と一緒にタクシー乗車をする時に覚えておきたい事前準備にはどういったものがあるのでしょうか?タクシーに愛犬を乗車させる時の基本的な事前準備は以下の通りです。
▼【愛犬とタクシー乗車する時の事前準備】
1.キャリーバッグやゲージ、お散歩グッズを用意する
2.キャリーバッグなどに慣れさせておく
3.乗車前にはトイレは事前に済ませておく
4.食事は早めに済ませておく
キャリーバッグやゲージ、お散歩グッズを用意する
多くのタクシー会社さんは、キャリーバッグや飼い主さんのひざに載る程度のゲージ、スリングでも顔が出なければOKというところが多いため、タクシーに愛犬と乗車する時には、事前にキャリーバッグやゲージ、スリングの準備をしておきましょう。
また、バッグ以外にあると便利なものとして、リードや万が一のためのトイレシート、吐き気を愛犬が催しそうになった時のエチケット袋や水分補給が容易にできるように水飲み用のトレイがあるとなお良いでしょう。
キャリーバッグなどに慣れさせておく
犬種によっては、キャリーバッグやゲージを嫌がる子や慣れていない子も居るかもしれませんが、愛犬とタクシーに乗車する予定がある場合には、まずは家の中で愛犬をキャリーバッグやゲージ、スリングに入れるよう、慣らしておきましょう。
前もってキャリーバッグやゲージに慣れさせておくトレーニングは、タクシー乗車などに限らず、被災の時にも役立つため、日ごろから短時間でもトレーニングすることをオススメします。
乗車前にはトイレは事前に済ませておく
愛犬と一緒にタクシーに乗車する時には、乗車前にトイレを済ませておくことも大切な事前準備の一つです。
合図によってトイレが出来るようであれば、乗車中トイレを我慢することなく愛犬を車中で過ごさせることが出来ますが、犬種の性格によっては『ワンツー、ワンツー』という合図を送ることで気が散って、逆に出来なくなってしまう子やトイレは絶対に外派!という子の場合もあるため、愛犬の性格をしっかり見極めた上で、乗車前のトイレを済ませておくように心掛けましょう。
食事は早めに済ませておく
愛犬とタクシーに乗車する際には、いつもよりも早めに食事を与えてあげましょう。通常、自家用車でどこかお出かけという場合であっても、空腹状態、または乗車直前に食事をして満腹状態になってしまうと、愛犬は車の揺れなどで嘔吐してしまう場合があります。
そのため、タクシーに愛犬と乗車される際は、早めの食事をさせるか、もしくはいつもよりも量を減らして、空腹状態、満腹状態にしないようにしましょう。
愛犬とのタクシー乗車で覚えておきたいマナー
では、事前準備も済ませていざ!タクシー乗車という時に覚えておきたいタクシー車内でのマナーにはどんなものがあるのでしょうか。
愛犬をタクシーに乗車させたい時に気を付けておくべきマナーには以下のような項目が挙げられます。
▼【愛犬との乗車で気を付けたいマナー】
・抜け毛対策用に服を着せる
・キャリーバッグやゲージはシートベルトで固定する
・基本的なしつけは常日頃から行う
抜け毛対策用に服を着せる
必ずしも必要という訳ではないものの、例えば換毛期が訪れるダブルコートの子や筆者が体験した運転手さんのご厚意で、抱っこOKの乗車が許された場合には、念のため洋服を着せて乗車するように注意しましょう。
キャリーバッグやゲージはシートベルトで固定する
私たち人の場合でも車に乗った時などはシートベルトが義務付けされていますが、愛犬と一緒にタクシーに乗車した時も同じようにキャリーバッグやゲージは、シートベルトで固定しましょう。
また、運転の妨げにならないようにするためにも、愛犬と一緒にタクシーに乗車する時は、後部座席を選ぶように注意しましょう。
基本的なしつけは常日頃から行う
慣れないタクシーなどの乗車は、犬種によっては吠えたり、暴れたりして、運転の妨げになってしまうことが考えられます。
タクシー運転手さんの迷惑にならないためにも、基本的なしつけは常日頃から行うように意識しましょう。
中型犬や大型犬をタクシー乗車させる時の対処法
小型犬の場合であれば、キャリーバッグやゲージ、スリング、はたまた場合によっては抱っこであってもOKしてくれるタクシー運転手さんが居る一方、中型犬や大型犬の乗車の場合には敬遠されてしまう場合も少なくないタクシー。
そうした場合に利用したいのが、ペットタクシーです。
ペットタクシーとは、ペットの送迎や乗車を専門としているタクシーの事で、通常のタクシーで気にしなくてはならないキャリーバッグやゲージなどの使用や洋服の着用などが必要なく、お願いするタクシー会社さんによっては、24時間対応可能といったサービスを行っているところもあります。
また、ペットタクシーを運用している会社の中には、愛玩動物飼養管理士の資格を持った専門スタッフが在中している場合もあるため、ご自身の愛犬が大型犬であったり、ゲージが苦手な子であったりした際には、ペットタクシーも選択肢に入れると良いでしょう。
まとめ
愛犬と一緒にタクシーに乗るという機会はそれほど多くはないと思いますが、急遽車移動が必要になった時、自家用車が手元にないといった時の愛犬とのタクシー乗車はとても役に立ちます。
そのため、キャリーバッグやゲージに入れるようなトレーニングは常日頃から行い、いざ!という時に困らないために、事前の準備はしておきましょう。
<参考サイト>
株式会社ケイサンタクシー|タクシーで犬の抱っこ乗車はNG!対処法や守るべきマナーを解説
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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