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愛犬が夜鳴きする理由って?犬の年齢別夜鳴きの割合や原因・対策について解説!

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新しく子犬を迎えるとその夜から夜鳴きをしたり、今まで大丈夫だった愛犬が急に夜鳴きをし出したり…。愛犬が夜鳴きをしてしまうことで悩んでいる飼い主さんは多いのでは?

夜鳴きも数日で自然と落ち着いてくれるなら話は別ですが、長引いてしまうと、ご近所との騒音トラブルや寝不足の原因にもなりかねません。

今回は、そんな愛犬の夜鳴きをする原因や年齢別の夜鳴き率割合、ご自宅で出来る対策をまとめました。

犬の夜鳴きは老犬が一番多い!?

家族として迎え入れた子犬の時期に特に多いように思える夜鳴き。

ですが、実は夜鳴きをする割合は、子犬や成犬よりも老犬の方が多い傾向にあります。

出典元:https://vetseye.info/opinions/op023/

▲Vet’s Eye|夜泣きをする犬はどれくらいいる?

上記の円グラフは、株式会社Zpeer-ズピア様が運営するVet’s Eyeにて100人の獣医師さんへアンケートを行った結果得られたものです。

ご覧のように、子犬や成犬の場合であれば、大体1割程度と低い割合の一方、老犬になると2割~3割に増加、次いで多いのが1割というように、老犬になればなるほど夜鳴きをする確率が高いのが分かります。

犬という動物は知能が高いからこそ人の動きや言葉、感情などを事細かく読み取って、その時の状況を注意深く観察できる生き物です。

子犬が意外にも夜鳴きしてしまう割合が1割と低い結果なのは、子犬はそれだけこれからの家族の状況を学習していく知能を持っていて、尚且つ新しいご家族との生活に慣れていけるだけのポテンシャルがあるからではないかと思います。

しかし一方で、老犬になると活動する時間や病気の有無だけではなく、聴覚や視覚などの身体的能力も衰えてくることから、そういった状況の読み取りやそれまで平気だった生活に対する不安、その不安から来る飼い主さんを子犬以上に求める気持ちなど、色々な状況が重なることで、こういった夜鳴きが多い結果に繋がったのではないでしょうか。

犬の夜鳴き対策は理由を探ることが第一!

犬の夜鳴きが始まってしまった時には、まずはその夜鳴きの根本的な理由を探るのが大切です。

愛犬が夜鳴きをし始めると、大体の飼い主さんがご近所さんとの騒音トラブルを避けたい思いから、即座に愛犬に駆け寄って宥めるか、もしくは叱って鳴き止ませようとするかの2択になると思います。

しかし、愛犬の夜鳴きを鎮めようと思うのであれば、その原因となる様々な理由の中から愛犬に当て嵌まりそうな原因を見つけ出すことが大前提です。

そのため、もしも愛犬が夜鳴きをし始めてしまった時には、まずはその原因を突き止め、適切な対応、適切な処置をすることを心掛けておきましょう。

犬が夜鳴きをしてしまう原因とは?

犬が夜鳴きをしてしまう原因は様々ですが、一般的には以下のような理由によって、愛犬が夜鳴きをしてしまう可能性があります。

▼【犬が夜鳴きをしてしまう5つの原因】
・寂しさや不安を感じているから
・生理的欲求が満たされていないから
・身体的な苦痛や体調不良があるから
・飼い主さんに対して甘えているから
・高齢化による不安や病気から

寂しさや不安を感じているから

子犬を迎えてすぐはゲージで寝かせてあげようとする飼い主さんが多いかと思いますが、元々犬は群れで生活をする習性がある生き物なので、別々で寝る状況に慣れていない状態だと、寂しさや不安から夜鳴きをすることがあります。

生理的欲求が満たされていないから

成犬の場合であれば「散歩に行きたい」や「トイレがしたい」といった生理的欲求が、食事やトイレの頻度が比較的多い子犬の場合であれば「お腹が空いた」や「トイレが汚い」といった生理的な欲求から来る不満が夜鳴きの原因になることがあります。

身体的な苦痛や体調不良があるから

疼痛や不快感を伴う体調不良からも犬は夜鳴きをすることがあります。

こういった場合の多くは、例えばソファやベッドの上り下りによる椎間板ヘルニアの発症、悪化やフローリングの影響による膝蓋骨脱臼など、目の見えない身体的苦痛が夜鳴きの原因になるため、注意が必要です。

飼い主さんに対して甘えているから

犬の夜鳴きで悩んでしまう飼い主さんがその問題をいち早く解決しようと愛犬の元へ駆け寄っていってしまうと、愛犬はその姿に「鳴けば来てくれる」と学習してそのまま夜鳴きをし続けてしまう場合があります。

飼い主さんの構い過ぎは、かえって『分離不安症』という心の病に繋がってしまう場合もあるため、注意が必要です。

高齢化による不安や病気から

上記でもご紹介しましたが、犬が高齢になって聴覚や視覚などが衰えると、飼い主さんの存在を認識しづらくなって、不安を抱き、その不安から夜鳴きをしてしまう可能性があります。

また、老犬の場合にはそういった不安とは別に認知症という病気が原因で体内時計の調整が狂い、夜鳴きに繋がってしまう場合があります。

子犬の夜鳴き対策は構い過ぎない!

迎え入れてすぐの子犬の場合だと、ペットショップであれブリーダーであれ、それまで慣れていた環境から全く知らない環境に置かれる不安や恐怖から夜鳴きをしてしまっている可能性が高いため、そういった場合にはゲージを飼い主さんと同じ部屋に置いてあげたり、一緒に数日寝てあげて慣れさせてあげたり、もしくは飼い主さんの匂いが付いているものを与えてあげたりして落ち着かせてあげましょう。

また、生理的欲求の場合には、普段決まった時間にあげているごはんや決まった時間に行っている散歩を不定期にして、十分な散歩、適切な量のごはんを心掛けてあげてください。

子犬の場合には、寂しさや恐怖、甘えの他に要求によっても夜鳴きをする可能性が十分考えられるので、構い過ぎないようにすることが肝心です。

子犬への構い過ぎは成犬や老犬よりも『分離不安症』を悪化させてしまう危険性が報告されています。

家族として迎えてすぐは可愛くて仕方なく、どうしても構ってあげたくなる気持ちが強いとは思いますが、そこは今後の『分離不安症』、夜鳴きの悪化に繋がらないためにも、夜鳴きの理由が【身体的苦痛や体調不良】が原因という訳ではないのなら、心を一時的に鬼にして夜鳴き対策に努めましょう。

成犬の夜鳴き対策はケースバイケース

成犬になってから夜鳴きをするというワンちゃんの場合には、何よりもまず原因を突き止めた上で、臨機応変に対応するように心掛けましょう。

というのも、成犬の場合にはある程度生活環境や家族環境にも慣れ、そこまで夜鳴きをすることが少ない場合が多いです。

ただ、だからといって全くその後夜鳴きをしないかと言ったらそうではないため、慎重に判断する必要があります。

成犬での夜鳴きが単に運動不足、トイレが完全外派でその日の散歩が早すぎたというような理由であれば、十分な運動や散歩時間の変更で改善できるかもしれません。

しかし、例えばそれが心の病にあたる『分離不安症』や別の病気で夜鳴きに繋がっている場合には、動物病院での薬物療法が必要になることもあるため、状況に応じて対処しましょう。

老犬の夜鳴き対策は体と心と病気を考慮!

老犬になった場合の夜鳴きについては、子犬の夜鳴きと同様不安や恐怖から来る場合と、これといった理由もなく単調で高い声で鳴き続けるボケ症状、または認知症の場合です。

老犬になって体が衰えると、ご存知の通り愛犬はあまり動かなくなり、寝ている時間も長くなりますが、中にはそれまで元気いっぱいに遊び回っていた愛犬が自分の身に起こっている「老い」に混乱を覚えて不安や恐怖から飼い主さんを求めて夜鳴きに繋がる場合があるため、そうした場合には子犬の時とは違い傍にいたり、一緒に寝てあげたり、出来る限り時間を共有してあげましょう。

一方でボケ症状や認知症の影響によって昼夜逆転してしまい、夜鳴きが酷くなってしまっている愛犬に関しては、動物病院で診てもらうのと並行して、体内時計の狂いを正すために、日中は日光浴出来るようなところに愛犬用のベッドを置いたり、ペットカートに乗せた状態で散歩に出掛けてあげたりすると効果的です。

また、老犬はそういった不安や恐怖、脳の病気の影響だけではなく、ケガや病気による痛みや不快感によっても夜鳴きをします。

そう言った場合には迷わず動物病院を受診して、痛みの原因を取り除くように努めてあげましょう。

まとめ

犬の夜鳴きは年齢や状況、ケガや病気など様々なことを把握した上で対処することが大切です。

また、飼い主さんご自身が夜鳴きのせいで神経質になったり、ストレスを抱えてしまったりしないように、どうしても難しい場合には、獣医師さんや専門家に相談することを忘れないでくださいね。

<参考書籍>

老犬生活 完全ガイド

<参考サイト>

Vet’s Eye|「犬の夜鳴き」どうすればいい?原因と対策は?
>https://vetseye.info/opinions/op023/

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。