愛犬に犬用ガムを毎日与えても大丈夫？牛皮ガムや歯磨きガムのカロリーや危険性について

愛犬のおやつや暇つぶしに「犬用ガム」を与えている飼い主さんは多いのではないでしょうか？

我が家の愛犬トイプードルのテト３歳もガムが大好きです。お気に入りの牛皮ガムは無心にカミカミして半分は食べてしまいます。

週に１回程度与えていたのですが、最近になって欲しがる回数が増えてきました。

しかし、ふと疑問がよぎります。犬用ガムは牛の皮でできているナチュラル素材とはいえ、愛犬に毎日与えても大丈夫なのか？

犬用ガムのカロリーや、毎日与える危険性も気になるところです。

筆者も気になるこの疑問、詳しく調べてみました！

 

愛犬に犬用ガムを毎日与えると肥満になる？

 

結論から言うと、愛犬に犬用ガムを毎日与えると、肥満になる可能性があります。

犬用ガムの多くは牛の皮でできているため、カロリーがあることを忘れてはいけません。

しかもこれが意外と高カロリーです。

 

 

上の写真は、筆者の愛犬テトが好きな牛皮ガムのパッケージに表示されている栄養成分です。

調べてみたところ、1袋分のカロリー量は３０６Kcal／１００ｇと表示されています。１０個入りでしたので、私の手のひら程度の小さなガムですが１個あたり約３０Ｋｃａｌあるということです。

他の牛皮ガムの製品もだいたい同じようなカロリーでした。

意外とカロリーが高いことに驚きます・・・。

 

体重４．５キロのテトの一日に必要なフードの摂取カロリーは約３５０Ｋｃａｌです。犬のおやつのカロリーは、その１０％未満に収めるのが望ましいとされています。犬用ガムはおやつに値します。

おやつを与えた分、フードの摂取カロリーを９０％以内に減らす必要があります。

あらら、我が家は何も対策をしていませんでしたよ・・・。

テトにガムを与えた日も普通のフードの量で与えていました。

最近、ぽっちゃりしてきたのは、もしかしたらガムの量が増えたせい？？

あぶない、あぶない、毎日与えていたら、肥満まっしぐらです。

 

愛犬に犬用ガムは与えるメリットとは？

 

愛犬にかまってあげられない時や、おとなしくしていて欲しいときなど、犬用ガムを与えることがあると思います。

また、ガムが大好きなワンちゃんは自分で欲求してきますよね。うちのテトもそうです。

愛犬に犬用ガムを与えるメリットは他にもたくさんあります。それは以下の通り。

 

【犬用ガムを与えるメリット】

・ストレス発散
・おとなしくさせる
・しつけ
・ご褒美のおやつ
・歯磨き効果
・ひまつぶし
・いたずら防止

 

メリットは多いですが、カロリーが高いので与えすぎには注意が必要です。

 

デンタルガムは歯磨き効果があり人気ですが、デンタルガムを噛むことで歯磨きを全くしなくて良いということではないのでご注意を。

歯石が取れることはありますが、すべてが綺麗になるわけではありません。

 

愛犬に犬用ガムを与える際の注意点とは？

 

愛犬に犬用ガムを与える際の注意点を調べてみました。

カロリーオーバーを注意することの他に、注意すべき点がいくつかあります。それは以下のようなことです。

 

【犬用ガムを与える際の注意点】

・誤飲・丸呑みの危険
・口の中の怪我に注意する
・固すぎるガムは与えない
・カロリーに注意する

以下にそれぞれについて詳しく説明します。

 

〇誤飲・丸呑みの危険

犬用ガムを与えた際の事故で一番多いのは、誤飲や丸呑みだそうです。経験のあるワンちゃんも多いのでは？

愛犬が犬用ガムを誤飲や丸呑みすると、気管や食道を詰まらせ最悪の場合、窒息死することがあります。

また、お腹に溜まったガムが腸を詰まらせ、消化不良や下痢の原因になり、酷い時には腸閉塞を引き起こし開腹手術の場合もあります。

牛皮の犬用ガムはもともと消化が悪く、食べるのが早かったり、食べすぎたりすると胃や腸の粘膜に張り付き固まって出てこない場合もあるそうです。

 

〇口の中の怪我に注意する

骨型のガムを与える場合は、嚙みちぎった後の欠片が口の中や喉、消化器官に刺さることがあり、危険だと言われています。

丸呑みするワンちゃんには向いていないようです。与えるにしても、飼い主さんが見ているところで与えましょう。

 

〇固すぎるガムは与えない

固すぎるガムも歯のエナメル質を削ったり、歯が欠けたりする場合があります。子犬や老犬に与える場合は注意が必要です。

 

〇カロリーに注意する

犬用ガムは牛の皮でできているため、１０ｇの小さなガムでも約３０Ｋｃａｌあります。与える際は、一日の摂取カロリーを注意しながら与えないと、知らず知らずのうちに肥満になる恐れがあります。

 

〇キシリトール入りガムは与えない

今は無いですが、かつては犬用の歯磨きガムにキシリトールの成分が含まれているものが販売されていました。

小型～中型犬はキシリトールの人間用のガム１粒でキシリトール中毒になることがわかっています。

犬がキシリトールを摂取すると、体内の血糖値を低下させるインスリンという物質の増加を促し、意識障害が起こり、命の危険が伴う場合があります。

それに伴い、肝障害も起こります。キシリトール入りのガムは購入しないように成分に注意しましょう。

 

子犬や老犬に犬用ガムを与えても大丈夫？

 

子犬の歯は小さくて柔らかいです。老犬は人間と同じで、咀嚼力が落ちてくると固いものが噛めなくなります。

子犬も老犬も犬用ガムを与えても良いですが、それぞれのタイプに合った固さやサイズのガムを与えましょう。

犬用ガムのパッケージには子犬用、パピー用、シニア犬用など書かれています。

 

犬用ガムの選び方のポイント４つとは？

 

犬用ガムの選び方のポイント４つをご紹介します。

 

【犬用ガムの選び方のポイント】

・サイズを選ぶ
・固さを選ぶ
・原材料・成分をチェックする
・小さくなったら取り上げる

以下に詳しく説明します。

 

〇サイズを選ぶ

愛犬の口の大きさに合ったサイズのガムを選ぶのが大切です。

犬用ガムのパッケージには子犬用や小型犬用、大型犬用などサイズ展開があります。

子犬や大型犬は丸呑みできないサイズがおすすめです。

 

〇固さを選ぶ

子犬と老犬は固すぎるガムは歯が欠けたり、エナメル質が削れたりするため向いていません。

犬用ガムの固さもいろいろな種類が市販されているので、その子の歯の状態や体の大きさに合わせて選びましょう。

子犬や小型犬は柔らかめ、大型犬は固めが長持ちするのでおすすめです。

 

〇原材料・成分をチェックする

犬用ガムには牛皮の他にササミや豚皮、チーズ、フルーツフレーバーなどのいろいろな成分が入っているものもあります。

アレルギーのあるワンちゃんには原材料や成分をチェックしてから与えましょう。

 

〇小さくなったら取り上げる

犬用ガムを与える際に一番危険なのは誤飲や丸呑みです。必ず飼い主さんの見ている時に与え、ガムが丸呑みできるほど小さくなったら、取り上げることが必要です。

 

まとめ

 

犬用ガムは意外と高カロリーのため、毎日与えると肥満になる恐れがあることがわかりました。

ガム好きのワンちゃんは一日の摂取カロリーを計算しながら与える必要があります。

また、犬用ガムの誤飲や丸呑みの危険性についてもお話しました。いつも食べているガムだから「大丈夫」は大間違いです。きちんと飼い主さん監視下の元、安全に与えましょう。

 

我が家のテトもガムの欲求が増えてきましたが、欲しがるままに与えてはいけないということがわかりました。

もう少し、遊んであげる時間を増やそうと思います。

 

 

 

＜参考URL＞

セカンドセレクト動物病院【食道内異物】おやつやガムをのどに詰まらす・・意外と多い小型犬の事故。
＞https://www.secondselect.vet/2489

いぬのきもちWEB　MAGAZINE【獣医師が解説】犬用ガムは安全？起こり得る事故や選び方の注意点
＞://dog.benesse.ne.jp/withdog/content/?id=26721＞