桜のツボミが色付き始める春の季節。
3月3日は『桃の節句』と言われるひな祭りが行われる日ですが、近年は女の子の成長や幸せだけではなく、愛犬の成長や幸せを願う飼い主さんが増え、Instagramでも多くの写真が投稿されるようになりました。
今回は、そんなひな祭りを愛犬と最大限楽しむおすすめアイテムやイベント、ご自宅での楽しみ方やひな人形で飾られることの多い犬筥(いぬばこ)の由来についてご紹介します。
<目次>
そもそもひな祭りやひな人形ってどんなもの?
皆さんもご存知の通り、ひな祭りとは女の子の成長や幸せを願うために一年に一度行われる年中行事のことを言います。
元々ひな祭りに当たる3月3日は、『上巳(じょうし)』や『桃の節句』と呼ばれる年中行事で、当初は紙や草、木などで作った人形に自分の厄や災いを移して川に流す【流し雛】という行事が『桃の節句』というものでした。
しかし、時代の流れと共に人形作りの技術が発展し、ひな人形は精巧で豪華なものへと変化し、平安時代の宮中においては紙人形だった頃からおままごとで【ひいな遊び】としても使われていた事から、ひな人形はその後、流すものから飾るものへと変わっていったとされています。
このことから現代では、女の子が生まれると健やかな成長と幸せを願い、その思いを込めたひな人形を飾り、毎年3月3日にはお祝いをするために、『ひな祭り』をするという行事が習わしとなりました。
ひな祭りを愛犬と楽しむためのおすすめアイテム
それでは、愛犬と一緒にひな祭りを最大限に楽しむためのおすすめアイテムをご紹介します。
ひな祭りおすすめアイテム①:犬用ひな祭り被り物
現在では通販サイトで犬用に様々なグッズが販売されておりますが、ひな祭りで飾るお雛様やお内裏様を模した被り物も例外ではありません。
ひな祭りはひな人形を飾って女の子の健康や幸せを願うという行事から、なかなか男の子のワンちゃんを迎えている飼い主さんにとっては、「ひな祭り=女の子のお祝い事」という感覚が強く、ひな祭りをする意識は薄いかもしれませんが、通販サイトでお内裏様Verの被り物が用意されている以上、性別問わず愛犬と一緒にひな祭りを楽しんであげてください。
ひな祭りおすすめアイテム②:犬用ひな祭り和装
ひな祭りと言えば和装!
ということで、人間の女の子だけではなく愛犬も和装を着ておめかししてみてはいかがでしょうか?
現在では通販サイトで、色々な犬用和装が売られていて、人の着物をそのまま模したようなタイプから、ワンピースタイプの和装まで多種多様。
ひな祭りに限定しなくとも、お正月の場であったり、誕生日であったりした時にも、映えること間違いなし!のアイテムです。
ひな祭りを愛犬と楽しむためのおすすめイベント
では、続いては愛犬と一緒にひな祭りを楽しめるおすすめイベントをご紹介します。上記のアイテムなどを合わせると、いっそう楽しいひな祭りになるかもしれません。
ひな祭りおすすめイベント①:ひな祭り撮影会
冒頭でもお伝えしたように、今やInstagramで愛犬、愛猫を被写体にひな祭りを楽しむ飼い主さんが多くなったのを受け、少しずつですが、写真スタジオなどでも愛犬のためのひな祭り写真会が開催されるようになっています。
直近では2月18日(土)、19日(日)には、わんこの手作りごはんで有名な「CoCoGourmet(ココグルメ)」と「犬の写真撮影屋さん・inuwotoru」が特別コラボしたひな祭り写真撮影会などがあります。
ご自身で愛犬の可愛らしい写真を撮るのも醍醐味の一つではありますが、背景などの飾り付けがされているイベントで、プロのカメラマンによる写真撮影会の参加もオススメです。
▼【BITE WAN COCOひなまつり】概要
開催期間:2023年2月18日(土)~19日(日)各日10:00 〜 20:00
予約受付期間:2月1日(水)より開始 ※予約が埋まり次第受付終了
開催会場:CAFEDICT 〒154-0023 東京都世田谷区若林3-17-7
東急世田谷線 松陰神社前駅から95m、徒歩約2分
参加費:1頭¥15,375円(税込)2頭¥24,600円(税込)
所要時間:1枠およそ40分程(受付時間含む)
公式Instagram:https://www.instagram.com/inuwotoru/
ひな祭りおすすめイベント②:おかげ横丁ひなまつり
伊勢内宮前でお馴染みのおかげ横丁でも、ひな祭りの時期になると様々な飾り付けをいつもよりも華やかに、お店の装いをひな人形でいっぱいにします。
おかげ横丁一帯は通常でも犬同伴で楽しめて、また、江戸時代に主人の代わりに伊勢参りを果たした代参犬にあやかって、おかげ犬体験というものが体験できるため、おかげ横丁のひな祭りを楽しみつつ、おかげ犬体験も楽しんでみてはいかがでしょうか。
▼【おかげ横丁ひなまつり】概要
開催期間:令和5年2月18日(土)~3月3日(金)10:00~17:00
開催場所:おかげ横丁一帯
※雨天および諸事情にて、中止または内容が一部変更になる場合あり。
自宅で楽しむ愛犬とのひな祭り
ひな祭りに最適なアイテムやイベントも良いけれど、やっぱり年に一度のひな祭りは愛犬とゆったり過ごしたいと思われる飼い主さんも居ることでしょう。
基本的に通常のひな祭りは、ひな人形を2月下旬ごろに飾って、ひな祭りが来る3月3日にちらし寿司や雛あられ、ひし餅を食べて、健康や幸せを願うため、愛犬と一緒にひな祭りを自宅で楽しむ際も、同じようなやり方で問題ありません。
ただ、当然ですが人が食べるために作られたちらし寿司や雛あられ、ひし餅を愛犬が食べるようなことは避けましょう。
現在は愛犬には愛犬用のちらし寿司や雛あられ、ひし餅やさくら餅なんかも市販で売られているので、ご自身で作るのは「ちょっと大変…」と思われる場合でも、安心です。
愛犬と一緒にひな祭りを楽しむための注意点とは?
愛犬と一緒にひな祭りを楽しむためには、最低限一生に一度しか出さないひな人形が悪戯されないような注意を心掛けることが大切です。
特に悪戯好きのワンちゃんに関しては、飾っている最中からちょっかいを掛けてくることも考えられるため、そういった場合には愛犬の手が届かない高い位置にひな人形などを飾るように注意しましょう。
また、飼い主さんが大好きな甘えん坊のワンちゃんについても、注意が必要です。
というのも、ひな祭りでひな人形を飾る際には、どうしても準備や飾り付けの関係で時間を費やしてしまうもの。
ついつい夢中になって愛犬を長い間放置状態にしてしまうと、どんなに我慢強い動物と言われる犬であっても、ストレスが上昇して飼い主さんがせっかく飾ったひな人形にヤキモチを焼く場合があります。
その結果愛犬がひな人形に悪戯をして、最初こそ振り向いてほしくてやった行為が飼い主さんも愛犬も悲しい結果になってしまうかもしれません。
そのため、そういったことがないためにも、愛犬と一緒に楽しむひな祭りの時には、ひな人形を事前に高い場所に飾るか、愛犬が入れない空間に飾るように心掛けてください。
子供の幸せや守り神として飾られる犬筥(いぬばこ)の由来
犬筥(いぬばこ)は、嫁入り道具やひな祭りの雛道具として使われてきましたが、なぜ犬なのかというと、古くから犬は人を災厄から守ると信じられており、その姿を映すことで、魔除けや厄除けの象徴となる狛犬の要素も含まれているためです。
また、最初こそ狛犬の要素も含まれていたため、どこか恐ろしげな顔をしていたようですが、犬はお産が軽く、たくさんの仔を産むことでも知られ、安産の守り神として、そして子供を守る番犬として定着していくにつれ、犬筥は徐々に可愛らしい姿に変わっていったようです。
貝桶と共に女の子の健康や幸せを願う雛飾りとして華やかな存在感を持つ犬筥は、雌雄一対で飾られ、雄犬の中にお守りを、雌犬の中には化粧道具を入れたとも言われているようですが、元々は天皇を災厄から守る守護獣の狛犬がルーツであると考えられているため、ひな祭りで飾られる犬筥が子供の守り神というのは頷けますね。
まとめ
いかがでしたか?
今ではひな祭りの行事は人だけではなく、愛犬とも一緒に楽しむ行事となりました。SNSが普及し、簡単に誰でも大切な愛犬の写真をアップできるようになったことで、今まで人が楽しんでいたものも同じように楽しむことが出来、シェアすることも出来ます。
ただ、やはり元は人を基盤に行われていた行事ということを忘れずに、少なくとも人が食べるちらし寿司などの食べ物だけは勝手に食べないように気を付けながら、一年に一度のひな祭りを楽しんでください。
<参考サイト>
女の子の健やかな成長と幸せを願って
>https://www.mataro.co.jp/introduction
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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