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犬の嫌いな匂い・好きな匂い!飼い主が知るべき匂いの注意点とは?

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犬が好きな匂いはなんとなくわかるけど、嫌いな匂いについてはよく知らない飼い主さんが多いのでは?愛犬が今より快適ライフを送れるように、犬の好きな匂いや嫌いな匂いを知っておくことは大切です。

今回は、犬の嫌いな匂い・好きな匂いについて注意点を含めながら詳しくご紹介します。

匂いに敏感!犬の嗅覚は人間の100万倍

犬は匂いでコミュニケーションをとる動物です。その嗅覚は人間の100万倍と言われています。刺激臭を嗅ぎ分ける力は1億倍とも言われています。

犬の鼻の匂いの受容神経(嗅神経)の数は人間より20倍多く、その神経のかたまり(嗅球)と言われる部分は鼻の粘膜の真上にあり、表面積は人間の60倍あります。匂いをキャッチする部分が人間よりそれだけ多いのですから、匂いに敏感になりますよね。

しかし、これは臭いものが100万倍臭く感じるわけではないのでご注意を。犬は人間がわずかに感じる匂いを100万分の1に減らしても感じ取れるということなのです。

犬の嫌いな匂いとは?

人間もそうですが、悪臭漂う場所にずっといると頭痛や吐き気がしたり、具合が悪くなることがあります。犬も同じです。これだけ匂いに敏感な愛犬には日々の生活でなるべく嫌な匂いに遭遇させたくないですね。

犬の嫌いな匂いは以下になります。犬の個体によって好き嫌いの違いはありますが、代表的なものをご紹介します。飼い主さんが知っておけば安心ですね。

【犬の嫌いな匂い】
・柑橘類
・酢
・香辛料(唐辛子・胡椒など)
・匂いの強い葉物野菜やハーブ
・アルコール
・タバコ
・化学物質(スプレー類・香水・マニキュアなど)

〇柑橘類

柑橘類とはレモンやみかん、オレンジなどの酸味があるフルーツのことです。果皮の部分に揮発性物質の柑橘精油があり犬の鼻にツンと刺激があります。

〇酢

酢は人間でも直に嗅ぐとかなり刺激がありますよね。犬にはかなりの刺激臭となります。この匂いを利用した食糞や噛み癖防止のスプレーが商品としてあるほどです。

愛犬から遠ざけた場所に置きましょう。

〇香辛料(唐辛子・胡椒など)

胡椒や唐辛子、山椒などの香辛料は犬の鼻には刺激が強すぎるので、人間の味付けした食事をそのまま与えることはやめましょう。そもそも辛い匂いのする所へ犬は近づきませんが、誤飲や大量摂取すると下痢や嘔吐の原因になります。

〇匂いの強い葉野菜やハーブ

匂いの強い葉野菜やハーブも犬は得意ではありません。犬の糞尿除けに庭にハーブを植えると良いと言うくらいです。

ハーブにはいろいろな種類がありますが、特に香りの強いタイムやラベンダー、セージ、レモンバーム、ローズマリー、ミント、ワサビなどは苦手な犬が多いようです。レモン、ミント、ワサビは犬除けスプレーにも使用されていることがあります。

〇アルコール

アルコールやお酒の匂いも苦手です。犬がお酒を飲むと中毒を起こす危険がありますが、匂いを嗅いだくらいでは大丈夫です。しかし、好きな匂いではないことは確かです。

嗅覚が鋭い犬はお酒の匂いを嗅いだだけでフラフラと少し酔った感じになる場合があるそうです。晩酌中の飼い主さんの横で、揮発性の高いアルコールは犬にとって少々キツイ匂いに感じているかもしれません。アルコール度数の強いお酒を飲むときは愛犬を抱っこしない方がよさそうですね。

〇タバコ

犬は煙の匂いに敏感です。タバコの煙は犬にとって一番身近な煙とも言えます。もちろん犬はタバコの臭いも嫌いです。今では喫煙者は少なくなりましたが、吸わない人にとってタバコの煙はなんとも臭いものです。

そんなタバコの煙の匂いを鼻の良い犬はどう感じているのでしょうか?喫煙している飼い主さんは愛犬の気持ちになってみて、ベランダや外で吸うなどして分煙してあげたいものです。

また、タバコの副流煙に含まれる有害物質は主流煙よりも多く、がんのリスクが高くなることがわかっています。タバコによる犬の嘆息や気管支炎、肺がん、鼻腔がんの報告もあるので注意が必要です。

〇化学物質(スプレー類・香水・マニキュアなど)

殺虫剤や整髪スプレー、香水、マニキュアなどの化学物質の匂いは臭いだけではなく犬に有害です。

使用する際は愛犬が吸い込まないように注意が必要です。窓を開けたり、換気扇を回したりして空気を入れ替えましょう。

香りの強い柔軟剤も体調不良の原因になる場合があります。愛犬の洋服を洗う際には使用しないほうが良いでしょう。

餌に細かく砕いて薬を混ぜて与えても、薬だけ吐き出す犬もいます。これは犬が薬の人工的な匂いを嗅ぎ分けているのです。人工的な匂い=危険な匂いと認識しているのです。

犬の好きな匂いとは?

次に、犬の好きな匂いにはどんなものがあるのでしょうか?

【犬の好きな匂い】
・飼い主の匂い
・他の犬の糞尿
・有機物が腐った匂い(ミミズ・肉類など)
・甘味の強いもの(フルーツ・さつまいも・チョコなど)

〇飼い主の匂い

やはり、飼い主の匂いは大好きです。飼い主の服や靴下、パンツを盗みたくなるのは仕方ありませんね。

留守番が長い場合や、ペットホテルに預ける時には、飼い主の匂いが付いたタオルや毛布を一緒に置いておくと愛犬も安心します。

〇他の犬の糞尿

他の犬の糞や尿の匂いは愛犬の散歩を見てもわかる通り大好きです。

メス犬が発情期に出す尿の匂いにはフェロモンが含まれており、本能的にもオス犬の大好きな匂いです。思う存分嗅がせてあげないとストレスになります。

〇有機物が腐った匂い(ミミズ・肉類など)

犬はオオカミ時代、食べきれなかった獲物の肉を土の中に隠し、腐りかけていても後で食べていました。

その名残で、犬は今でも有機物が腐った匂いが大好きです。もちろん腐っていなくても肉の匂いは大好きです。

腐りかけのミミズに犬が体を擦り付ける仕草を散歩中見かけたことがありませんか?犬は自分の身を隠すため体に臭い匂いを擦り付けて自分の体臭を隠そうとします。

鋭い犬の嗅覚で人間にはわからないミミズの腐った有機物の匂いを嗅ぎ分け、自分の体にミミズの匂いを付けているのです。

〇甘味の強いもの(フルーツ・さつまいも・チョコなど)

甘味の強い匂いが好きな犬は多いです。チョコレートの匂いは甘い匂いが強いので犬も大好きです。

犬にチョコレートは中毒を引き起こすので与えてはいけない食材ですが、犬用のおもちゃにチョコレートの匂いが付けてあるものがあります。

甘い香りがするリンゴやバナナは切っている側から欲しがる犬も多いのでは?

まとめ

犬の嫌いな匂い、好きな匂いはいろいろありましたね。

私の愛犬も私が使っている毛布や洋服の上で昼寝をしていることがあります。飼い主の匂いが一番好きな匂いだと私も嬉しいところです。

今回ご紹介した犬の嫌いな匂いの種類はたくさんありました。柑橘類、酢、香辛料、匂いの強い葉物野菜やハーブ、アルコール、タバコ、・化学物質などの匂いには特に注意しながら生活してあげたいものですね。

<参考書籍>

いぬ大全304(藤井康一 著)

<参考書籍>

犬の科学(スティーブン・ブディアンスキー 著)

<参考URL>

環境省(飼い主のためのペットフード・ガイドライン
>https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide_1808.html

全日本スパイス協会 
>http://www.ansa-spice.com/M04_Spice/Spice.html

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石田 凛理子

石田 凛理子

神奈川県在住のフリーライター
フラワーアレンジメント講師
2人の息子の母
実家でパグの出産、育児を経験し、
現在はトイプードルの男の子と暮らしています。
みなさまの愛犬にお役に立てる情報を発信していきたいです。