わんちゃんと一緒に海や川で泳いだり、山歩きをしたり、雪遊びをしたり・・・アクティブなわんちゃんと暮らしていると、一緒に行ってみたい場所ややってみたいことがどんどん出てきますよね。
大自然の中でイキイキとはしゃぐ愛犬を見て、「ここに何回も来たい!」「別荘が欲しい!」と感じることもあるのではないでしょうか?
買ってから後悔しないために、愛犬と過ごす別荘の場所選びについて一緒に考えてみましょう。
愛犬と過ごす別荘、最適な候補地を絞るために必要なこととは?
▲我が家の理想の土地と出会った日。
移住ではなく別荘を持つことを考えた時、その候補地を絞るためにはいくつかのポイントがあります。まずは、「そもそもなぜ別荘がほしいのか?」「別荘を持つことで愛犬と家族にどのようなメリットがあるのか?」という点を明確にすることです。
「愛犬も家族も山や海で遊ぶことが好きで、遠方まで頻繁に行く」「お気に入りのドッグランやカフェがあり、愛犬のわんちゃん友だちがその近くにたくさん住んでいる」「年に何度も訪れる親族宅/友人宅/観光地へのアクセスが良い」など、「この近くに家があったら、愛犬も家族も楽しいだろう、幸せだろう」と思うことがまずひとつめの決め手でしょう。
愛犬と過ごす別荘を持つ目的が明確になったら、次は候補地選びの優先順位について考えましょう。
「山や海の近く」といっても、全国どこでも良いわけではありませんよね。本宅から別荘までの移動距離が長すぎれば、せっかくの別荘を訪れる頻度も下がりがち。また、自然の中で遊ばせるにも、暑すぎたり寒すぎたりすればわんちゃんも飼い主さんもストレスを感じてしまいます。
絶好のロケーションであっても観光客の多さや治安の悪さが気になったり、食料品などの買い出しができるお店が遠すぎれば数日以上滞在するには不便を感じたりすることもあります。様々な角度から検討し、ご自身の中で優先順位をはっきりさせると良いでしょう。
我が家の場合、山遊びがしたいことと寒冷地であることが何よりの条件でした。最優先事項を満たす場所を選んだ結果、本宅から片道4、5時間を要するにもかかわらず月に一度以上訪れています。ただ、「せめて2時間程度なら毎週末でも行けるのに!」と感じることも多々あります。理想的な候補地が複数ある場合は、本宅からの距離も別荘を選ぶ重要なポイントとなると思います。
▲山の別荘・・・夏場は草刈りとの戦い!
別荘の候補地が絞られてきたら、ぜひやっておきたいこと!
▲候補地を絞ったら、実際に歩いてみることが大事!
気になる土地を何ヵ所かめぐっている内に、候補地は2,3ヵ所に絞られてくることでしょう。その際、「○○県」「○○市」といったざっくりしたくくりではなく、「この町の、このエリア」という部分まで範囲を狭めていきましょう。
そして、候補地の宿泊施設やキャンプ場などで数日以上滞在することを強くおすすめします。その間に実際に自分の足で周囲を散策してみましょう。実は道がデコボコだったり坂が多かったりして、滞在期間中、毎朝夕お散歩をするのが大変かもしれません。
別荘利用者や定住者のマナーが悪い町だと、放置糞がいたるところに落ちていて安心して歩けないこともあります。近隣の住民に犬嫌いの方が多いかもしれません。夢や希望でワクワクした気持ちだけで決めてしまうと失敗しかねませんので、粗さがしをするくらいの気持ちで慎重に現実を見るようにしましょう。
愛犬とご家族にベストな選択とは? 別荘候補地の比較
日本には数多くの別荘地がありますが、大きく三つに分けて比較してみましょう。
候補地1:北海道
▲先代の愛犬と行った北海道・神威岬。
一般的な日本の景色や気候とはまったく違う北海道に別荘を持つ人や移住する人はたくさんいます。土地や空の広さは本州とは規模が違いますし、野生動物の種類も異なります。湿度が低く、夏でも過ごしやすい気候は、暑がりなわんちゃんにとって大きなメリットですよね。
ただ、同じ北海道といっても広大なので、地域によって環境に大きな違いがあります。ここぞ!という候補地を絞るには根気よく足を運ぶ必要がありそうですね。
さらに北海道までは飛行機かフェリーでの移動になりますが、わんちゃんが怖い思いをしないように気をつけてあげたいところ。貨物室やペットルームに預けることは、わんちゃんにとって大きなストレスになることは間違いありませんからね。
それでも北海道で過ごすわんちゃんの様子を見ると、大自然の中で生き生きとした様子に「幸せそう!」と思います。メリットとデメリットをしっかり見極めて決めたいところですね!
候補地2:海の近く
泳ぐことが大好き!というわんちゃんなら、海の近くに別荘を持つという選択肢もあります。広い浜辺で走り回り、海でたっぷり泳いで、飼い主さんはマリンスポーツを楽しむ・・・なんて、とっても素敵ですね!
海岸のそばに別荘があれば、海で泳いだ後にわんちゃんの毛から潮や砂を洗い流すのも簡単。毎日海で泳がせてあげたいとう方には最適な選択でしょう。
ただし、海辺の町は一般的に湿度が高いため、夏は快適に過ごせない可能性があります。暑がりなわんちゃんだとつらいかもしれません。一日中、泳いでいるのであればいいかもしれませんが・・・
愛犬の暑さへの適応力を考え、気候を選んで利用することを前提に、海の近くの別荘を検討しましょう。
候補地3:山の近く
わんちゃんは山が好き、森が好きという子が多いです。いつでも山歩き、森歩きができるよう、山の近くに別荘を持つという飼い主さんも多いですね。また、飼い主さん自身山が好きで、愛犬と登山やハイキングを楽しむ方にも山の別荘はうってつけ!気候によっては冬の雪遊びも楽しめます。
山の別荘にも注意点があります。まず、たいていの山の夏は、暑いということ!山だから涼しいというのは誤解で、もちろん下界よりは多少気温が低いものの、よほど標高の高い場所でもなければ暑いのが普通なのです。
また、ダニやヒルが大量にいたり、野生動物が原因となる感染症の心配があったりします。さらに、山道は坂とカーブの連続で、車酔いしやすいわんちゃんには厳しいかもしれません。
▲山は本来、虫や野生動物の住処。対策は必須!
山の別荘を考えるのであれば、温度と湿度の高い時期を必ず事前に調査しておき、愛犬にとって問題がないか確認するようにしましょう。
我が家の「愛犬と過ごす別荘選び」、その決め手になったものとは!?
先に記述した通り、我が家の別荘選びの最優先事項は、夏の過ごしやすさでした。愛犬が極度の暑がりであることと、私自身が高温多湿の気候が大の苦手であることから、夏でも湿度が低くカラッとした暑さの八ヶ岳山麓を選んだのです。
その中でも今の山荘は、毎日のお散歩で愛犬が大好きな森へ行けること、ほどよく手入れされつつほとんど人に会うことがない森や山の道があること、車で1時間も行かない場所に泳げる川やトレッキングできる山があることなどを条件として、3年以上通いつめて選んだ場所です。
「このエリアがいい!」とほとんど心に決めてからも、念のため一番嫌いな梅雨から夏の時期にあえて数日間滞在してみたり、花も緑も雪もない地味な季節にも来てみたりしました。真冬には氷点下10度を下回ることもめずらしくないこの土地の、一年でもっとも寒い時期も体験した上で、「やっぱりここがいい!」と思えて決断しました。
▲抜群の透明度を誇る南アルプスの天然水で川遊び!
▲寒冷地の別荘は、冬が好きじゃないとやっていけません。
我が家の場合、ただ別荘として楽しむだけではなく、将来的な定住も予定していますから、年をとって自動車の運転ができなくなった場合に利用できるサービスなども考えつつ、よりいっそう慎重に場所選びを行いました。
決断までに数年をかけましたが、「ここだ!」と思ってからはとんとん拍子に土地とめぐり会い、思い描いていた通りの(それ以上の!)別荘暮らしを満喫しています。
愛犬と過ごす別荘、後悔しないためには入念な下調べとたくさんの時間が必要になるかもしれません。それでもその先には、愛犬のキラキラした瞳と幸せな時間が待っているはず! 我が家の体験談が参考になればうれしいです。
長年犬と旅をしてきたノウハウが誰かのお役に立てればうれしく思います。
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