毎日欠かさず行う愛犬との散歩。普段どおりに行っていても、突然のトラブルが起こる場合があります。ケガや拾い食い、マナー違反によるトラブルはとても多いので、飼い主さんがいつでも対処できるようにしたいものです。
今回は、お散歩中によくあるトラブル5つとその対処法をまとめてみました。事前に知っておくことで安全に散歩できるように心がけましょう。
犬の散歩中トラブル① ケガや擦り傷
土や草むらなどの柔らかい地面ならケガもしにくいですが、意外にもアスファルトを強く走ると肉球が擦りむけることがあります。
爪が伸びすぎていると勢いよく走って爪が折れてしまう場合や、夏場の高温になったアスファルトの散歩は肉球に火傷を負うこともあります。
シニア犬においては歩くのに疲れ足を引きずることで擦り傷ができてしまいます。
リードを強く引っ張りすぎると首に首輪の擦り傷ができ、ひどい場合は首の骨の頸椎がつぶれている事もあります。
犬のケガや擦り傷【対処法】
愛犬が散歩中にケガや擦り傷を作ってしまった場合は、汚れを水で洗い流し、乾いた布やガーゼを当てて、すぐに病院で診てもらいましょう。
そのうち治ると放っておくと化膿する場合があります。リードの引っ張りすぎには特に注意しましょう。
犬の散歩中トラブル② 捻挫
散歩中に高いところからジャンプさせたり、足場が悪いところを歩かせたりすることで犬も捻挫することがあります。
小さい子供に犬を抱っこさせて落としてしまったり、一緒に休んでいたベンチから落ちてしまったりなど落下による捻挫もあります。
シニア犬はジャンプする力も無いので特に注意が必要です。
写真撮影するため高いところにわんちゃんだけを乗せている人もいますが、危険なので落ちないように必ず側についてあげましょう。
犬の捻挫【対処法】
犬が捻挫すると捻挫した足をかばうようにして歩きます。すぐに冷たい水で濡らしたタオルや氷嚢を当てて炎症が起きている血管を収縮させ腫れを抑えます。
患部をテーピングなどで固定し圧迫すると炎症の広がりを抑えられます。犬の様子を見て圧迫しすぎないように注意しましょう。
骨折やヒビの場合も考えてすぐに病院で診てもらいましょう。病院への移動は安静にできるようケージやキャリーバッグに入れて行きます。
犬の散歩中トラブル③ 拾い食い
散歩中に拾い食いをしてしまうわんちゃんはとても多いです。特に子犬のお散歩デビューはいろいろな物を口に入れるので気を配らなければいけません。タバコやミミズは臭いがするので気になって口にいれてしまう犬が多いです。
タバコはニコチン中毒を引き起こし、下痢や嘔吐、血便、血尿の症状が出て危険です。ミミズも寄生虫がいる可能性があるので安全とはいえません。草むらの草を食べるのも除草剤が散布されている危険があります。
犬の拾い食い【対処法】
まず、食べさせないよう気を配りながら散歩することが大切です。リードを短く持ち飼い主から離れすぎないように散歩します。
スマホ画面を見ながら散歩している人がいますが、拾い食いに気が付くことができない上、危険なのでやめましょう。
もし食べてしまっても、強く叱りつけると取られまいと余計に離さず飲み込んでしまう犬が多いです。
普段のしつけで「ダメ」、「ちょうだい」、「(口から)出して」ができるようにしましょう。低めの冷静な声でぴしりと言えば出してくれるはずです。
普段から飼い主が与えたものしか食べないようにしつけすることも大切です。
飲み込んでしまった場合、無理やり大量の水を飲ませて吐かせる行為は危険です。病院にすぐに行き処置してもらいましょう。30分以内なら胃の洗浄をしてもらえます。
犬の散歩中トラブル④ リードマナー
普段は必ずリードをつけて散歩しますが、広い河川敷やドッグランではない敷地で誰もいないからとノーリードで犬を遊ばせている人がいます。これ実はとても危険な行為です。ノーリードでの散歩は各自治体で禁止されています。
自分の犬の性格は一番わかっているつもりでも、犬のノーリードは大きな音や何かの拍子に噛みつきや飛びつき、交通事故、脱走のトラブルが多いです。私もノーリードの犬を見ると不安や恐怖を感じるので愛犬を近づけないようにします。
河川敷を犬の散歩中にランニングしていた男に蹴られ首の骨を折り死亡した例があります。
<引用元:FNNニュース「許せない」愛犬が散歩中に蹴飛ばされ即死・・・飼い主が語った当時の状況と立ち去った47歳の男 https://www.fnn.jp/articles/-/122777>
この時、犬はノーリードだったそうです。「リードをつけろ」と言われ「わかりました」と言った矢先に蹴られたそうです。
男は罰金刑に課せられましたが、リードを付けていなかったことを飼い主は悔やんでいます。犬を蹴り殺すなんてとても酷い事件ですが、ノーリードを快く思っていない人がいることを全ての飼い主は認識する必要があります。
犬のリードマナートラブル【対処法】
散歩中のリードは誰もいない場所でも必ずつけましょう。
伸縮リードも犬がトラブルを起こしたときにすぐに対処できません。リードを長く伸ばす時は誰もいない広い場所で行いましょう。
リードを外せるのはドッグランやノーリードOKの場所だけです。ハーネスリードは緩んでいると後ずさりなどで抜けやすいので毎回チェックして装着しましょう。
犬の散歩中トラブル⑤ 排泄マナー
昨今では、環境省が定める犬猫の飼育ガイドラインに「日ごろから、自宅で排泄を済ませてから散歩に行くような習慣をつける。」と書いてあります。
基本的にこれを守りつつも、外でチョロっと出してしまった場合も考えて、ウンチ袋、ティッシュ、おしっこを流す水、おしっこシートを持ち歩き排泄の後を綺麗にしましょう。
犬の散歩中の排泄は、犬を飼っていない人から見れば悪臭が漂い、不衛生で嫌なものです。電柱や看板はもとより他所の家の玄関前、駐車場付近で排泄させてはいけません。リードを少し引っ張り移動しましょう。
犬の排泄マナートラブル【対処法】
外でしか排泄しないわんちゃんは自宅でできるようしつけすることが大切です。散歩中に排泄してしまった場合、うんちは綺麗に取り除き、おしっこは水で綺麗に洗い流し、最後におしっこシートで水分を吸収させましょう。
まとめ
今回は、犬の散歩中のよくあるトラブルや対処法についてご紹介しました。
散歩トラブルでは私も愛犬が他の犬を怖がり、後ずさりして、ハーネスがすっぽり抜けてヒヤッとしたことが何度かあります。服を着せる着せない日でハーネスのサイズ調整は大切だと思いました。
犬が苦手な犬もいるので近づくときは飼い主さんに声を掛ける事もマナーです。愛犬と日々続くお散歩、いろいろなとトラブルに備えマナーを守り、安全に行いたいですね。
【参考URL】
環境省 住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン
>https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2202.pdf
フラワーアレンジメント講師
2人の息子の母
実家でパグの出産、育児を経験し、
現在はトイプードルの男の子と暮らしています。
みなさまの愛犬にお役に立てる情報を発信していきたいです。
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