皆さんの愛犬は上手にお留守番できていますか?
犬を飼っていると、どうしても犬を留守番させないといけない場面は出てきます。
そんな中で、どのようにしたら留守番中の犬のストレスを軽減してあげられるでしょうか。
今回は、愛犬を上手に留守番させるときのポイントを「7つ」ご紹介いたします。
「やってはいけないNG行動」も合わせてご紹介いたしますので、ぜひ最後までご覧ください。

<目次>
愛犬を留守番させるときのポイント①「犬の留守番の限界時間を知る」

犬に留守番をさせるときに、何時間くらいが限界だと思いますか?
オーストラリアで行われた調査によると、家を留守にする時間が「不定期」もしくは「1週間に20時間以上」だと「物を破壊する行動」や「いたずら」がよく見られるようになったそうです。
日中はお仕事に出る方が多いので、週2日休みで計算すると1日にお留守番できる時間は「4時間程度」ということになります。
思ったより短いと感じたかもしれませんが、犬は群れで生きる動物なので1匹だけで長時間いると不安を感じやすいのです。
「破壊行動」や「いたずら」が増えたというのも、不安を別のことで紛らわそうとした結果だといえます。
そのため、犬の留守番時間はできる限り短くとどめ、4時間を超えたり頻繁に留守番させるという場合は、ペットシッターさんを呼ぶなど1匹で過ごす時間を極力少なくしてあげましょう。
愛犬を留守番させるときのポイント➁ 「事前に留守番の練習をする」

上手に留守番をしてもらうには、事前に1匹で過ごすための練習をしておかなければなりません。
まずは、室内ドアで体を半分隠して犬が大人しくしていられるかをチェックします。
大人しくできたら、完全に室内ドアで体を隠して3秒たったら、ドアを開けて褒めます。
このように飼い主さんが犬の前からいなくなっても、大人しくしていられるという練習をします。
初めは数秒からはじめて、30秒、1分、1分30秒と徐々に離れる時間を長くしていきます。
この練習を繰り返すと、「待っていれば、飼い主さんは必ず帰ってくる」と学習することができます。
逆にこの練習をしていないと、急に飼い主さんが長時間いなくなったことに不安を覚えて、お留守番ができない犬になってしまいます。
愛犬を留守番させるときのポイント➂ 「留守番の前に犬の欲求をすべて満たしておく」

お留守番をさせる前に、下記の事が満たされているかをチェックしましょう!
・散歩は十分行きましたか?
・トイレは済んでいますか?
・飼い主さんとの遊びは終わりましたか?
・食事は済んでいますか?
・水はすぐに飲める状況ですか?
犬の欲求が満たされていなかったり、エネルギーがあり余っていると、それを解消するための行動を始めます。
例えば、「吠える」「物をかじる」「物を壊す」「ゴミ箱を漁る」といった行動で欲求を満たそうとします。
1匹で過ごす留守番は犬にとっては辛い時間なので、少しでも快適にすごせるように欲求は必ず満たしてあげるようにしましょう。
愛犬を留守番させるときのポイント④ 「留守中に退屈しない工夫をする」

留守中に退屈しないように、1匹で遊べるオモチャを置いておきましょう。
オモチャは誤飲や破損の心配がない物を選びましょう。知育のオモチャやノーズワークのマットもオススメです。
家を出る直前から遊ばせておくと、飼い主さんが離れる寂しさを紛らわすこともできます。
愛犬を留守番させるときのポイント➄ 「人がいる時と同じ環境を作る」

いつもと違う環境は犬の不安をあおります。
そのため、留守番をさせる場合は飼い主さんがいるときと、似た環境を作って行きましょう。
例えば、「※音楽をかけておく」「明かりはつけっぱなし」「飼い主さんの匂いのついた上着をソファーに置いておく」などがあります。
※テレビでもいいですが、流れる内容によっては犬の警戒心や恐怖(サイレンの音や人の怒鳴り声など)をあおることがあるので注意
また、「かばんを肩にかける」「鍵を持つ」「上着をはおる」といった行動を留守番と結びつけて不安になる犬もいるので、外に出ない日でも出かける前と同じ行動をとっておくと、不安を和らげることができます。
愛犬を留守番させるときのポイント⑥ 「長時間の留守番は広いスペースで行う」

留守番中は「クレートやケージに入れる」「サークルで過ごしてもらう」という方も多いと思いますが、1時間を超える留守番の場合は、走り回ることができる広い場所で留守番をさせましょう。
トイレトレーニングや誤飲対策などが必須にはなりますが、狭い場所で長時間過ごすのはストレスにもなりますし、運動不足で血行不良にもなります。
犬によって落ち着く環境は違うとは思いますが、できるかぎり広い場所で過ごせるようにしておきましょう。
愛犬を留守番させるときのポイント➆ 「留守中の様子を録画する」

いい子で留守番をしていると思っていたら、実はずっと「ワンワン」吠えていたということはよくあるケースです。
留守番をさせるときは、留守中の様子をペットカメラなど観察するようにしましょう。
「ずっと落ち着きなく動き回る」「嘔吐する」「ずっと吠え続ける」などの行動が頻繁に見られたら、分離不安(特定の人と離れることに過剰な不安を抱えている状態)を抱えている可能性があります。
適切に治療をしていかなければ、犬がずっと辛い状態なので、早めに気づいてあげるようにしましょう。
愛犬を留守番させるときに「やってはいけないNG行為3つ」

今まで犬が留守番をするときにオススメの行動を紹介しましたが、反対にオススメしないNG行動もあります。
▼やってはいけないNG行動
①いきなり長時間の留守番をさせる
➁留守中のいたずらや問題行動を叱る
➂帰ってすぐ犬にあいさつをする
①いきなり長時間の留守番をさせる
先ほどお話ししたように、留守番をさせるためには1匹で過ごせる練習が必要です。
それをせずに急に何時間も留守番をさせると、犬が不安を感じて問題行動を起こしたり、分離不安におちいる可能性があります。
➁留守中のいたずらや問題行動を叱る
帰ってきたら、部屋がめちゃめちゃに荒らされているといったことがあるかもしれません。
でも、見つけ次第叱るということは止めましょう。
犬にとっては不安や退屈をしのぐための行動であったかもしれませんし、いたずらをする瞬間に止めなければ犬は「悪いことだ」と学習することができません。
留守番に耐えた上に、過去のことで叱られるのは辛いので、留守中に起きたことを叱るのはやめましょう。
➂帰ってすぐ犬にあいさつをする
帰るとすぐに犬に触りたくなりますが、犬が興奮して吠えたり、飛びついているときに触ったり声をかけると、その行動を強化して日に日に興奮や飛びつきがひどくなってしまいます。
犬を触ったり声をかけるのは、落ち着いてからにしましょう。

犬を留守番させることは避けられませんが、犬が留守番中によりよく過ごせるように工夫をしてあげることはできます。
留守中のストレスを少しでも下げれるように、今回お伝えした内容を取り入れてみてくださいね。
<参考URL>
An epidemiological analysis of dog behavior problems presented to an Australian behavior clinic, with associated risk factors
>https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1558787816300612
分離不安/イギリスで留守番に苦しむ犬達:DOGGY STATION Vol.56
<参考書籍>
散歩でマスターする 犬のしつけ術 田中雅織 (著)
<画像元>
Unsplash

・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手
やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。
大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。
愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。
「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。

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