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愛犬を擬人化しすぎていませんか!?もっと「イヌらしさ」を楽しんでみよう!

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「愛犬は家族の一員」「愛犬の幸せのために精一杯のことをしてあげたい」そう思う飼い主さん、たくさんいますよね。もちろん、私も同じ気持ちです。

そのために愛犬の食事や健康に気を配ったり、お出かけや旅行に連れていったり、人間の家族と同じかそれ以上の扱いをするのは、わんちゃんを愛していれば当然のこと。しかし愛情の向け方を間違えると、過度な擬人化につながってしまうことも!

大切だからこそ、愛犬の「イヌらしさ」を尊重してみませんか?

服を着せたりカフェに連れてったり・・・わんちゃんの擬人化、その問題点とは?

おしゃれな服を着たり、かわいいリボンをつけたりしているわんちゃんを見ると、飼い主さんに大切に思われているんだなぁと感じて微笑ましいですよね。

わんちゃんに、特にゴールデン・レトリーバーのような大型で暑がりの犬種に服を着せることを良く思わない意見もありますが、わんちゃんの負担にさえなっていなければ、個人的には構わないと思っています。ただ、「負担になっているかどうか?」を見極めることは必要です。

我が愛犬は服を着ること自体は平気で、自ら前脚を上げて袖を通してくれます。しかし、非常に暑がりのため、真冬でさえめったに服を着せることはありません。お散歩の時に服を着せていれば汚れるのを最小限に防げますが、汗をかけないわんちゃんにとって本当に暑くないかな?ということを第一に考えてあげたいですね!

また、わんちゃんとカフェやアウトレットなどへ行くことが好きな飼い主さんもいらっしゃいます。お友だち同士、愛犬を連れてカフェでおしゃべりをしたり、わんちゃんも入れるアウトレットでショッピングをしたり・・・飼い主さんにとっては楽しい時間だと思いますが、はたしてわんちゃんの気持ちはどうでしょうか?

テーブルの足元でじっとしていることや、人の多い場所を上手に歩くことなども、もちろん良い社会経験となります。しかし、ドッグランや広場で思い切り走ったり、野山を探検したり、他のわんちゃんと追いかけっこをしたりする方が喜ぶのは確かですよね。

人間が楽しむ場所へわんちゃんを連れていく時には、その前にわんちゃんの好きな遊びをさせてあげましょう。その方がカフェなどでもおとなしく過ごすことができますので、一石二鳥ですね!

服を着せたりカフェで過ごしたりすることは個人の自由ですし、それを喜ぶわんちゃんもいます。しかしその前提として、それらが本来わんちゃんにとってとても不自然な行為であると理解し、「イヌ」としてのニーズを満たしてあげられているか考えてみることが大切だと感じるのです。

家庭犬にも必要な「イヌらしさ」って何だろう?

愛犬と一緒に野山に行くと、その生き生きとした表情に魅了されます。土や草木のにおい、野生動物の気配など、「イヌ」としての本能が刺激されてワクワクするのでしょう。他のわんちゃんのにおいを嗅ぐ時と、シカやキツネの足跡をたどる時とでは集中力が違うのが分かります。

また、森の中で思いっきり走り回り、小川に入ってクールダウンして、木の枝を見つけて夢中で齧るその様子は、ドッグランでボールを追いかける時よりもはるかに楽しそう! 「楽しいよ!」と振り返るそのお顔は草の種だらけ、足やおなかは見事に泥んこですが、愛犬はそんなことちっとも気にしていません。

野山で思いっきり遊び回った日の愛犬は、家の中で存在感が消えたかのように眠ります。公園や住宅街をお散歩するだけの日とは明らかに違って、実に満足そう。森で泥だらけになった愛犬を綺麗にするには相当の時間と手間がかかりますが、その苦労も吹き飛ぶような幸せそうな寝顔に、「自然の中で遊ばせてあげて良かった」と心から思うのです。

わたしたちの愛犬は、人間家族と家の中で過ごしている家庭犬。人の言葉をたくさん理解し、気持ちに寄り添ってくれる様子を見ると、どうしても人間家族のような扱いをしてしまいがちですが、人とは異なる生き物であることは確か。「イヌ」としての喜びを感じさせてあげることは、愛犬の心身の健康にとって必要なのではないかなと思います。

「イヌらしさ」と共存する上で問題になることと、その対応策

愛犬に「イヌらしい」遊びをさせてあげたい、と願いながらも、やりたい放題させていては困ることがあるのも事実! その中でも問題となるのは、愛犬の「健康への害」と「汚れ」ではないでしょうか。

危険な場所へ行ってしまったり、良くないものを食べてしまったりすることは、何よりも避けなければなりません。また、いくら泥んこになってもいいとはいえ、飼い主さんの体調や都合によっては「今日はほどほどで勘弁して!」という日もあるでしょう。

その対策として、まずは「止めたらやめる」というルールをわんちゃんに教えておくことをおすすめします。「おしまい」「いけない」など言葉を決めて、「今やっていること・やろうとしていることをただちにやめなさい」という合図にするのです。

最初はリードでのコントロールが必要かもしれませんが、しっかり身につけば一声かけるだけで安心して遊ばせてあげることができますよ。危険な場所やものに近づいたり食べたりすることも防げますし、ぬかるみへ入る前に阻止することもできます。

また、汚れるのは覚悟を決めて、帰宅後のお手入れをいかに簡単にするか、工夫してみると良いでしょう。「イヌらしさ」とは汚れとのお付き合いでもあります。汚れるのがイヤだから土の上では遊ばせない、という飼い主さんに会うと、ちょっと悲しくなってしまうのです。毎日とは言いませんが、時には愛犬の汚れを気にせず、自然の中で思いっきり遊ばせてあげましょう。

愛犬の「イヌらしさ」を尊重し、それを楽しむことができれば、わんちゃんとの暮らしによりいっそうの深みが出るはず。あなたの愛犬の「イヌらしさ」、発見してみませんか?

愛犬を擬人化しすぎていませんか!?もっと「イヌらしさ」を楽しんでみよう!
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