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多頭飼いに向いていない人の特徴は?上手に多頭飼いするためのポイントも紹介【動物看護師が解説】

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「一頭だと寂しそうだからもう一頭お迎えしたい!」「たくさんいた方がにぎやかで楽しそう!」というように多頭飼いに憧れている飼い主さんは多いです。

しかし実際には、犬の数が増えると配慮しなければならない事も多く、一頭で飼うよりも飼育のハードルはグッと高くなります。

憧れの多頭飼いが不幸のはじまりにならないように、多頭飼いに向かない人の考え方と上手に多頭飼いをするためのポイントをおさえておきましょう。

多頭飼いに向かない人の特徴・考え方

▼多頭飼いに向かない人の特徴・考え方
①今飼っている犬と信頼関係が築けていない
➁犬の教育を犬任せにする
➂自分の理想像を押し付ける
④金銭や時間に余裕がない

①今飼っている犬と信頼関係が築けていない

現在飼っている犬と信頼関係がしっかり築けていない場合やしつけが不十分だと感じる場合は多頭飼いをするのは控えましょう。

犬の数が増えれば増えるほど、各犬をコントロールするのは難しくなります。

最初の犬と強い信頼関係が築けていないまま、次の犬を飼ってしまうと「吠えないでほしいのに止めない」「呼んだのに来ない」などコントロールが効かない頭数が増えるだけなので、飼い主さんの負担が増えてしまいます。

➁犬の教育を犬任せにする

新しい犬を迎えるときに、先住犬が新しい犬のしつけをしてくれると思い込むのはやめましょう。

犬同士のいざこざやケンカになりそうなときにきちんと飼い主さんが介入しないと、「自分達で解決しなきゃ」と自分勝手な行動を取り始めて、飼い主さんへの信頼関係や犬からのコンタクトがなくなってしまいます。

また新住犬の真似をして「よく吠えるようになった」「イタズラが増えた」など困った影響が先住犬に出てくることがあります。

多頭飼いになったとしても、個々の犬との付き合い方は一頭で飼っていた時と同じです。

しつけをすべて犬任せにせず、きちんと一頭一頭とコミュニケーションをとりましょう。

➂自分の理想像を押し付ける

多頭飼いをしたら犬同士仲良く過ごしてほしい、いつもべったりくっついていて欲しいなど、自分の理想の多頭飼い像があると思います。しかし、犬の仲が良いというのはさまざまな形があります。

「気が向いたときだけ遊べればOK」「特に関わりたくないけど同じ空間にいるのはOK」など、人が想像する仲が良いとはかけ離れていることもあります。

自分の理想像を犬に押し付けると、犬同士の関係が悪化してしまうこともあるので注意しましょう。

④金銭や時間に余裕がない

犬の飼育頭数が多いとその分お金と飼育にかける時間も多くなります。

もし同時に散歩にいけないという場合は、一頭ずつ散歩に行かなければなりません。

また、同時に体調を崩すこともありますし、年齢が近いと同時期に介護が始まるかもしれません。

自分の今の生活時間と家計をしっかりと見直して、余裕がないようなら多頭飼いは避けておいた方がよいでしょう。

上手に多頭飼いをするための3つのポイント!

では、多頭飼いを成功させるためにはどうすればよいのでしょうか。

ポイントを3つにまとめてみました。

▼多頭飼いのポイント
①最初の犬と信頼関係をつくっておく
➁一頭一頭と信頼関係を築いておく
➂必ずトライアル期間を設ける

①最初の犬と信頼関係をつくっておく

先ほど、犬の数が多ければ多いほどコントロールするのが難しくなるとお話ししました。

最初の犬ときちんと信頼関係を築いておけば自制心を育てることができるので「吠えるのを止めて」「その行動を止めて」というお願いをちゃんと聞いてくれますし、新住犬にお手本を示すことができます。

今飼っている犬と信頼関係を築いてから、次の犬を飼うようにしましょう。

➁一頭一頭と信頼関係を築いておく

多頭飼いをしても、一頭一頭としっかりと信頼関係を築いておくようにしましょう。

犬の数が増えると犬は野生に近い感覚を取り戻すことがあります。犬は元々言葉ではなくボディランケージで会話をしているので、一頭でいるときよりもボディランゲージを読む能力が鋭くなり、飼い主さんの不安や考えを動きからすぐに読み取っていざという時に行動のコントロールが効かなくなることがあります。

そのため、一頭一頭と信頼関係を築いておき、いざという時に指示に従えるようにしておきましょう。

➂必ずトライアル期間を設ける

次の犬を迎え入れるときは、必ずトライアル期間を設けましょう。

新しい犬を迎えると先住犬の生活は大きく変わってしまいます。

相性が悪くて相手をいじめてしまったり、甘えたいのに主張ができないなどが続くとストレスで健康にも影響が出てきます。

先住犬の性格をしっかり把握した上で、次の犬を選び必ずトライアルで様子をみましょう。

楽しいことも多い多頭飼いですが、同じくらい「こんなはずじゃなかった」ということも多くあります。

犬を複数飼うときは今回ご紹介して内容を参考にしてみてくださいね。

<参考書籍>

ドッグ・トレーナーに必要な「複数の犬を同時に扱う」テクニック (著)ヴィベケ・リーセ  藤田 りか子

<画像元>

Unsplash

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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