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知らずにやってない?犬に嫌われる触り方や接し方【動物看護師が解説】

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私たちが愛犬のことを大好きなように、愛犬からも「飼い主さん大好き」と信頼されたいですよね。

しかし私たちが知らずにやっていることやよかれと思ってやっていることの中には、犬にとっては嬉しくないことが混じっていることもあります。

知らないうちに愛犬から「この人苦手だなぁ」と嫌われないために、犬が嫌がる触り方と接し方を学んでおきましょう。

知らずにやってない?犬が嫌がる触り方3つ

▼犬が嫌がる触り方
①犬を急に抱きかかえる・抱きしめる
➁犬をずっと撫で続ける
➂犬の体の先端を触る

①犬を急に抱きかかえる・抱きしめる

犬はギュッとハグしたり抱っこされることが好きだと思っていませんか?

抱っこに慣れた犬だったり、犬が抱っこされたい気分のときなら良いのですが、それ以外のときは嬉しいと感じない場合の方が多いと言われています。

カナダの動物心理学者のスタンレー・コレンは犬と人がハグをしている写真250枚を元に普段の犬の表情と比べたところ、8割の犬が良い表情ではなかったと報告しています。

抱っこは足が地面から離れて不安定な体勢になりますし、ハグは抱きかかえられることで動きが制限されます。人はハグされたり抱っこされると安心したり愛情を感じますが、犬にとっては必ずしもそうではないのです。

抱っこやハグをしたときに、顔をそむけたり、舌なめずりをしたり、白目が見えるような仕草はストレスサインの可能性が高いので、別の方法で愛情を伝えるようにしましょう。

➁犬をずっと撫で続ける

「え、ずっと撫でていたらダメなの?」というお声が聞こえてきそうですが、犬が望んていないのにずっと撫で続けることも犬に嫌がられる行為です。

「ずっと撫でられるの大好き」という犬もいるのですが、すべてがそうではなく「撫でて欲しいけどしつこいのは嫌」「側にはいたいけど撫でてほしくない」という思いの子もいます。

自分が撫でたいからと犬自身が望んでいないのに撫で続けていると、「やめて!」と犬が怒りだしたり「嫌なことするなぁ」と嫌われたりします。

➂犬の体の先端を触る

愛犬がどの部分を触られるのが好きなのか、嫌いなのか把握していますか?

鼻の先や耳の先、足の裏などの体の先端は犬にとって、とても敏感な所です。そのため、触ることを受け入れてくれるには練習が必要です。

触ろうとすると避けようとしたり、手を引っ込めたりする行動は、回避行動といって「それ苦手なんです」と飼い主さんに伝える行動です。

回避行動に気づかずに犬が苦手な部分を触り続けると、犬が限界を迎えて怒りだしたり嫌われたり、より苦手意識が強くなることがあります。

知らずにやってない?犬が嫌がる接し方3つ

▼犬が嫌がる接し方
①ご飯の前の「待て」が長い
➁犬の体に合わないものをつける
➂遊びで毎回、飼い主さんが勝つ

①ご飯の前の「待て」が長い

犬が一生懸命待っている姿はかわいらしいです。そのため、ご飯の前の「待て」を長めにさせる方がいますが、犬にとっては辛い事なのでそれを繰り返すと嫌われます。

待っている間、犬はずっと気を張っているので極度の緊張状態が続きます。また我慢している時間が長いので勢いよく早食いしてしまい、犬の体にとってもよくありません。

「待て」をさせるなら、数秒にしましょう。何かを我慢させることで、信頼度をはかるのは犬にとっては辛いことです。

➁犬の体に合わないものをつける

服やハーネスなど犬の体に身に着けるものがありますね。犬の体に合っていないと動きを制限されるので、犬にとっては居心地が悪いです。

せっかく買ってきたから使いたいと思う気持ちはわかるのですが、体に合わないものを無理強いすると、そのもの自体に犬がネガティブなイメージを持ってしまいますし、そのネガティブなものを使おうとする飼い主さんに嫌な気持ちを抱くようになります。

愛犬が嫌がったり、体に合わないものだったらあきらめましょう。

➂遊びで毎回、飼い主さんが勝つ

愛犬と一緒に遊ぶときに毎回飼い主さんが勝っていませんか?

例えば、引っ張りっこは狩りを模した遊びです。ロープ(獲物)を追いかけて、噛みついて自分の物にしようとします。

飼い主さんが毎回勝っていると、獲物はずっと犬の物にならないので犬は満足感がずっと得られません。

人でも自分がずっと負け続けるゲームは楽しくないですよね。犬と遊ぶときは、5割~6割犬に勝たせるように意識してみてください。

いかがでしたか?

何気なくとっている行動が犬との信頼関係にヒビを入れてしまうことがあります。

自分の欲求を優先すると、犬に嫌な思いをさせてしまうことがあるので、今回ご紹介した内容を意識してみてくださいね。

<参考書籍>

動物の精神科医”が教える 犬の咬みグセ解決塾 (著) 奥田 順之

ドッグ・トレーナーに必要な 「犬に信頼される」テクニック (著),ヴィベケ・リーセ  藤田 りか子 

<参考URL>

The Data Says “Don’t Hug the Dog!
>https://www.psychologytoday.com/intl/blog/canine-corner/201604/the-data-says-dont-hug-the-dog

<画像元>

Unsplash

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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