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犬を飼うのに向いていない人の7つの特徴~飼う時に注意したいこともご紹介~【動物看護師が解説】

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犬を飼った経験がないと「ちゃんと飼えるかな」「飼うのに向いていないのかも」と不安になると思います。

では、犬を飼うのに向いていない人は、どのような特徴を持っている人なのでしょうか。

初めて犬を飼うという方は、「飼うときに注意したいこと」とあわせて覚えていただければと思います。

犬を飼うのに向いていない人の特徴① 自分以外の事に時間をかけたくない

犬を飼うとお世話にかかる時間は、「ご飯」と「散歩」だけだと思っていませんか?

遊びやしつけ、歯みがきなどの日常ケアの時間も含めると、犬に費やす時間は1日最低でも「4時間以上」だと考えてください。

散歩もただ歩けばいいというわけではなく、全身運動や匂いかぎの時間を取り入れないと、犬の本能的な欲求を満たす散歩はできません。

犬は自分で自分の管理ができないので、頼りにできるのは飼い主さんだけです。

そのため、「自分以外のことに時間をかけたくない」「4時間も時間を捻出できない」という考えの方は、犬を飼うのは不向きといえるでしょう。

犬を飼うのに向いていない人の特徴➁ 金銭的に余裕がない

金銭的に余裕が無くても犬を飼えると考える方もいるかもしれませんが、犬にかかるお金で大きな割合を占めるのは「医療費」です。

健康診断やフィラリア予防のお薬などはもちろんですが、大きな病気や骨折などをすれば手術代や入院費も必要になります。

また、高齢になると病気になりやすくなるので、年を追うごとに医療費は高くなりがちです。

アニコム損保が報告した2020年の犬にかける全体の年間費用は、小型犬で32万円で、医療費はその内の20%を占める6万円でした。

金銭的に余裕が無い場合、特に病気になってしまった時の治療の幅がぐっと狭くなる可能性があります。

いざという時に治療費を支払えるだけの余裕があるというのは、犬の命を守るうえでも、とても重要な事なのです。

犬を飼うのに向いていない人の特徴➂ 犬のことを学ぶ意欲がない

犬のことを一生勉強していこうという意欲がない方も、犬を飼うのに向いているとはいえません。

犬は「飼っていれば自然に懐く」「癒される存在」と思っていると、「こんなはずではなかった」と後悔することになります。

犬種によって特性は大きく異なりますし、犬本来の欲求を満たす飼い方をしなければ「吠える」「暴れる」などの問題行動を引き起こしやすくなります。

また、「犬の病気」や「起こしやすい事故」を学んでいなければ、いち早く危険や異変に気づいてあげることができませんし、「犬の嫌がること」を知らなければ信頼関係も築けないでしょう。

年々情報はアップデートされていくので、少しずつでも犬のことを学んでいくようにしましょう。

犬を飼うのに向いていない人の特徴④ 感情的になりやすい

スウェーデンで行われた調査によると、飼い主さんのストレスは犬にも影響が出るということがわかりました。

犬は飼い主さんの表情や動きをよく見ていて、感情の変化を敏感に察知する能力に長けています。

そのため、ポジティブな感情もネガティブな感情も犬にはダイレクトに伝わってしまいます。

感情の起伏が激しい人の側にいると、犬が不安になったり怖がったりして安らぐことができませんし、常に飼い主さんの顔色を伺うようになります。

「すぐにカッとなってしまう」など、感情的になりやすい方は、犬を飼うのは向いていないと言えるでしょう。

犬を飼うのに向いていない人の特徴➄ 犬を飼う環境を整えない

犬を飼う前に、「犬が快適に住める住環境」を整えなければいけません。

例えば、住んでいる場所の近くに動物病院が無ければ通える場所に引っ越す、フローリングで滑らないようにマットを敷く、回転したり匂い嗅ぎができる広めのトイレを設置するなどが当てはまります。

犬が住みにくい環境だけど引っ越すのは嫌、掃除が楽で見栄えがいいからフローリングのままなど、自分達の快適さばかり優先する考え方は、犬を飼うのに向いていません。

もちろん人の生活も大切ですが、これから何十年も一緒に過ごすので、犬が住みやすい環境をできる限り整えてあげることも大切です。

犬を飼うのに向いていない人の特徴⑥ 継続することが苦手

犬のお世話でもしつけでも、必要になるのは「根気」です。

生き物相手なので「今日は面倒だからお休みしよう」ができませんし、嫌々遊んだりトレーニングをすると、犬に気持ちが伝わって犬が辛くなってしまいます。

そのため、犬と向き合うときは「面倒だけど犬のために頑張るか!」と気持ちを切り替えて接することが大切です。

犬を飼うという事は、基本手間と面倒くさいことの連続です。

「継続するのが苦手」「面倒なことは続けたくない」という考えの方は、犬を飼うのは向いていないかもしれません。

犬を飼うのに向いていない人の特徴➆ 部屋に汚れや臭いがつくのが嫌

生き物を飼う以上、臭いや汚れの問題はつきまといます。

トイレトレーニングがうまくいかない場合は、床やソファーが排泄物で汚れることもありますし、病気になるとより臭いがきつくなることもあります。

毛が抜ける犬種なら、毛の生え変わりの時期は、より一層抜け毛が増えることも覚悟しなくてはいけません。

部屋が汚れるのが嫌、部屋にトイレや犬の臭いがするのが耐えられない、という考えの方は、犬を飼うは向かないでしょう。

犬を飼う時に注意したいこと!

これまで、犬を飼うのに向いていない方の7つの特徴をお伝えしました。

逆をいえば、特徴と逆のことに気を付ければ、犬を飼うのに向いているとも言えます。

では、実際に犬を飼う時に注意したいことは何でしょうか?

ポイントは2つあります。

●「最期まで」面倒をみられるか
●より良い関係が築けるように努力し続けられるか

犬を飼うということは、その命があなたに託されるということです。

犬は可愛いばかりではありません。病気にもなりますし、しつけがうまくいかなくて、あなたを困らせることがあるかもしれません。年齢が高くなると、認知症の症状が出てきたり介護が必要になることもあります。

犬は何かされても、ただ受け入れることしかできません。

犬が天寿をまっとうする日までしっかりと面倒をみる覚悟がある、そしてその日まで犬といい関係が築けるように勉強し続けるという2点が犬を飼う上で一番大事なことかなと思います。

犬を飼うのに向かない人の特徴を7つあげましたが、この特徴を満たしているから必ずしも犬が不幸になるというわけではありません。

しかし現在は犬を飼おうと思えば、知識ゼロ・準備ゼロの状態でも、簡単に飼えてしまいます。

飼ってみて「犬を飼うのに向いていなかった」と気づくのでは遅いので、この記事を一度立ち止まって考えるきっかけにしていただければと思います。

<参考書籍>

愛犬との絆を深める散歩でマスターする犬のしつけ術 著者:田中雅織

動物看護のための動物行動学 著者:森 裕司/武内 ゆかり/日本小動物獣医師会動物看護師委員会

ドッグ・トレーナーに必要な「犬に信頼される」テクニック 著者: ヴィベケ・S・リーセ/著者・写真: 藤田 りか子

<参考URL>

ペットブームの陰で…捨てられた犬猫たち 動物保護シェルターの現状 広島ニュースTSS
>https://www.tss-tv.co.jp/tssnews/000007352.html

ペットにかける年間支出調査 2020 アニコム損害保険株式会社
>https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000028421.html

飼い主のストレスは愛犬に伝染 最新研究で判明
>https://style.nikkei.com/article/DGXMZO46293970Z10C19A6000000/

ヒトに対するイヌの共感性
>https://www.jstage.jst.go.jp/article/sjpr/58/3/58_324/_pdf

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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