大型犬と暮らすみなさん、どんな車にお乗りでしょうか？
「大きなわんちゃんには大きな車」というイメージがあるかもしれませんが、実際に大型犬を毎日のように車に乗せる中で私が感じているのは、何よりも乗り降りのしやすさが重要だということ。大きな愛犬にやさしい車選びについて考えてみましょう！
大型犬を車に乗せる時の心配事項
大型犬を育てる上でまず気をつけなければならないことのひとつに、「股関節形成不全への配慮」があります。部屋の床材を滑りにくいものにしたり階段の上り下りを控えたりするのと同じように、乗り降りの際に愛犬がジャンプする必要がない車を選ぶことも大切です。特に我が家の愛犬のように頻繁にドライブするという場合は、車選びには慎重になる必要があります
大型犬のための車選びでは、クレートを乗せるかどうかという点も考えなければなりません。事故に遭ってしまった場合を想定すると、クレートの中に入っている方が安心ですね。しかし大型犬サイズのクレートを載せるとなると、それなりのスペースが必要です。
また、体の大きな愛犬が病気になったりシニアになったりして自分で歩くことが難しくなった時、介護用カートを使用することになるかもしれません。通院するにも、抱き上げたりケージに入れて運んだりすることは難しいですからね。介護用カートごと乗せることができれば安心です。
大型犬にスロープ付き福祉車両という選択
私は毎日のように愛犬を車に乗せます。先代のゴールデン・レトリーバーの時はあまり考えずに車を選んでしまい、乗り降りの際にジャンプが必要でしたので、途中で乗り換えることにしました。前の車で不便だった点を洗い出して、次の車は以下3点をクリアすることが条件となりました。
①愛犬がジャンプせずに乗り降りできること
②クレートを載せられること
③介護用カートごと乗り降りできること
結果的に私が選んだのはホンダの「Ｎ－ＢＯＸ＋」というスロープ付き福祉車両でした。
※現在は「Ｎ－ＢＯＸ＋」という車種ではなく、「Ｎ－ＢＯＸ」のタイプのひとつとして販売されています。
愛犬にやさしい車選びのポイント その①：ジャンプせずに乗り降りできること
「Ｎ－ＢＯＸ＋」は、後部座席の部分に車椅子を載せられるようになっています。バックドアを開くとスロープが設置されており、そこから車椅子ごと乗り込むことができる仕様です。
後部座席を収納した場所にクレートを設置して愛犬のスペースとしています。スロープがあれば愛犬が車に乗り降りする際、腰への負担を軽減できます。
愛犬にやさしい車選びのポイント その②：クレートを載せられること
軽自動車である「Ｎ－ＢＯＸ＋」ですが、後部座席部分に大型犬サイズのクレートを載せることができました。スロープのあるバックドアからまっすぐ乗り込めること、さらに、荷物が多い時などには後部座席のスライドドアからも出入りできることを考慮して、2面に出入口のある「ＤＤクレート（ＸＬサイズ）」を選びました。
我が家の体重40キロ弱の大きめゴールデン・レトリーバーですが、「Ｎ－ＢＯＸ＋」はこのサイズのクレートを横置きすることが可能です。金網ケージの方が通気性が良く夏場は涼しいと思うものの、軽自動車は事故の際ダメージが大きいということもあり、より丈夫なクレートにしています。
▲スライドドア側からも利用可能。こちらからはジャンプが必要です。
愛犬にやさしい車選びのポイント その③：介護用カートごと乗り降りできること
「Ｎ－ＢＯＸ＋」は後部の床自体に緩やかな傾斜があり、そのままでもジャンプせず乗り降りが可能なため、実は普段はスロープを引き出さずに使用しています。
今は使うことのないスロープですが、いつか愛犬が自分の足で歩けなくなってしまっても、介護用カートごと乗り降りすることができるため、通院などの際に重宝すると考えています。
▲普段はスロープを引き出さずに乗り降りしています。
愛犬のためにも使えるさまざまな福祉車両
各自動車メーカーが福祉車両としてさまざまなタイプの車種を取り扱っています。我が家には他に旅行用の大型車があるため、日常使いとして軽自動車を選択しましたが、1台だけ所有するのであればミニバンにしたかもしれません。
また、人気のコンパクトカーにも福祉車両タイプがありますし、今乗っている車にスロープを後付けしてもらうという手段もあります（車種によっては取り付けられないものもあるので、専門店に要確認です）。
大型犬と暮らす上で必需品ともいえる車、愛犬の体への負担や将来的なことも考えて選びたいですね。
長年犬と旅をしてきたノウハウが誰かのお役に立てればうれしく思います。
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