普通に接しているのに周りにわんちゃんが集まってくる人となかなか懐かれない人がいます。
この違いはいったい何でしょうか。
初対面のわんちゃんや愛犬に嫌われないために、わんちゃんに好かれる行動や特徴を覚えていきましょう。
<目次>
犬は適度に距離を保つ人が好き
わんちゃんに好かれる人はわんちゃんとの距離の取り方が上手です。
はじめて会ったわんちゃんをいきなり触るという事はしません。
適度に距離をとりわんちゃんが自分から近づいて、匂いを嗅いで挨拶するのを待っています。
犬の世界で挨拶はとても大切で、匂いを嗅ぐなど前触れもなしに体に触れるのはマナー違反です。
そのため初対面で急に距離を詰めてくる人やいきなり撫でようとする人を嫌う傾向があります。
また私たち人も初対面の方と会う時は緊張しますが、わんちゃんも同じく緊張します。
早く撫でたい、仲良くなりたいという気持ちはわかりますが、わんちゃんがこの人は安心だと判断して自分から近づくまで待ってあげましょう。
犬は大声を出さない人が好き
わんちゃんが好むのは、ゆったりとした穏やかな声です。
わんちゃんは人の表情や仕草、声のトーンなどを総合的に見て、相手の感情を敏感に読み取ります。
声のトーンや口調には人の感情が反映されるので、穏やかな優しい声だとわんちゃんも安心して側に寄ることができます。
強い口調や大声はわんちゃんの警戒心をあおります。
またわんちゃんは高い声を好みますが、甲高い声は興奮させやすくなります。
「かわいい~」と大声をあげて近づきたくなりますが、わんちゃんを怖がらせたり、警戒させやすくなるのでやめましょう。
犬は落ち着いている人が好き
犬に好かれる人は落ち着いた態度で接していることが多いです。
激しい動きや急な動きはわんちゃんの興奮させやすく、警戒心をあおります。
また、人が不安や緊張を感じていると表情や仕草に現れます。
その感情をわんちゃんは敏感に感じ取り、わんちゃん自身も緊張や不安になって落ち着かなくなります。
そのためいつも落ち着いていて、感情に急な変化がない人の側は心地よいと感じるようです。
喜怒哀楽が激しい人や挙動不審な人の側は安心感をえることができないので、わんちゃんが側に来るのを嫌がります。
わんちゃんに接するときはリラックスして、なるべく平静を保つようにしましょう。
犬は下から撫でてくれる人が好き
わんちゃんを撫でるときは頭を撫でたくなりますね。
わんちゃんに好かれる撫で方は下からです。優しく下あごや頬、胸のあたりを撫でましょう。
わんちゃんと信頼関係ができるまでは、わんちゃんの視界に入る場所を撫でてあげる方が安心します。(撫でる前に必ず飼い主さんの許可を取りましょう。)
わんちゃんは覆いかぶさるようなポーズは威圧感を感じるので苦手です。
頭を撫でようとすると前かがみの姿勢になり、手が上から覆いかぶさってくるのでわんちゃんにとっては怖いのです。
また手足やしっぽなどは敏感なので、信頼している人や触る練習をしていないと触られるのを嫌がります。
慣れるまではあちこち触るのはやめましょう。
犬はサインを見落とさない人が好き
わんちゃんに好かれる人はわんちゃんの様子をしっかり観察しています。
怖がっている、嫌がっているような仕草が見られたら、無理強いすることはしません。
触っている時でもわんちゃんの様子や表情をよく見ていて、止めてほしいというサインや仕草を見落としません。
自分が触りたいから触る、自分が撫でたいタイミングで撫でるということをしていると、わんちゃんの意志を無視しているので嫌われる可能性があります。
自分から撫でてほしいと寄ってきたとしても、ずっと撫でてほしい訳ではありません。
もう満足したよ、止めてほしいというわんちゃんからのサインを見落とさないようにしましょう。
また人懐っこいわんちゃんもいれば、怖がりのわんちゃんもいます。
嫌がっているわんちゃんと無理に触れ合おうとすれば、嫌がられるどころが自分を守ろうと攻撃をしてくる可能性もあります。
犬は初対面で目を見つめない人が好き
初対面で目を合わせないことは、わんちゃんの世界では敵意がないことの現れです。
わんちゃんに好かれる人は、初対面でわんちゃんを正面から見つめるという事はしません。
わんちゃんが心を開いて自分から挨拶をするまで、正面から目線を外します。
かわいい顔を見たくてついつい凝視していると、わんちゃんの方が目線をはずしたり、あくびをしたり、口をモクモグさせることがあります。
これはわんちゃんからのやめてほしい、怖いなぁというサインです。
正面から目線を合わせるだけで、わんちゃんを威圧することがあるので気をつけましょう。
いかがでしたか?
わんちゃんに好かれる人は、わんちゃんのことをよく理解してわんちゃんの気持ちに寄り添える人です。
わんちゃんが何が嫌なのかを知ることで、もっとわんちゃんと仲良くなることができそうですね。
<参考文献>
・ドッグ・トレーナーに必要な「犬に信頼される」テクニック 著者ヴィベケ・S・リーセ 著者 写真: 藤田 りか子
<画像元>
Unsplash
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手
やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。
大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。
愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。
「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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