わんことの旅行を
もっと楽しく、
もっと快適に。
メニュー
  • いいね!してね

正しく選べてる?犬の歯ブラシと歯みがきグッズの選び方【動物看護師が解説】

シェアする

愛犬の歯みがきを始めるときに「どんなものを選べばいいのかな?」と悩んだことはありませんか?

愛犬に合っていない歯ブラシや歯みがきグッズを選んでしまうと、歯茎を傷つけてしまったり、愛犬が違和感を感じて歯みがきを嫌がるようになってしまいます。

今回は犬の歯ブラシや歯みがきグッズの選び方のポイントを解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

愛犬の歯ブラシを選ぶときに大事な3つのポイント!

犬用の歯ブラシを選ぶときに大事なポイントは「3つ」あります。

▼歯ブラシ選びの3つのポイント
①愛犬の体の大きさに合わせて選ぶ
➁磨きたい場所に合わせて選ぶ
➂愛犬の歯茎の状態に合わせて選ぶ

①愛犬の体の大きさに合わせて選ぶ

口の小さな犬であれば、ヘッドが小さくて薄い歯ブラシを用意してあげましょう。

口が小さい犬にヘッドの大きい歯ブラシを使ってしまうと、奥歯や細かいところが磨きにくいため、磨き残しが多くなってしまいます。

逆に口が大きい犬に小さいヘッドの歯ブラシを使うと細かい所は磨きやすいですが、磨き終わるのに時間がかかってしまいます。

細かい部分を磨くときは小さいヘッドの歯ブラシ、大部分を磨くときはヘッドの大きな歯ブラシというように、愛犬の体格に合わせて歯ブラシの大きさも変えてあげましょう。

➁磨きたい場所に合わせて選ぶ

歯みがきも磨きやすい場所と磨きにくい場所がありますね。

奥歯や前歯、前歯の裏側を磨くときは毛先が小さい歯ブラシの方が磨きやすいです。

なかなか奥歯が磨けない、歯の裏側が磨きにくい、奥歯の歯周病対策をしっかりしたいという場合は、磨きたい場所に合わせて複数歯ブラシを持っていると便利です。

➂愛犬の歯茎の状態に合わせて選ぶ

毛先が細くて柔らかめな歯ブラシは、硬めの歯ブラシに比べて歯茎を傷つけにくいです。

年齢が若かったり歯周病が起きていない犬であれば、歯茎の状態もいいので細めの毛先を選ばなくても大丈夫ですが、歯周病が進行している場合には歯茎が敏感になっています。

できるだけ刺激が少なくて、細かく汚れを取ることができる毛先が細めの歯ブラシを選んであげましょう。

人間用の歯ブラシを愛犬に使ってもいいの?

なかなか愛犬にあう歯ブラシがないという場合は、人間の赤ちゃん用の歯ブラシを使うのもひとつの手です。

赤ちゃん用の歯ブラシは、ヘッドも小さく毛先が細めになっています。

ただ犬用の歯ブラシの中には怪我防止のため先端がしなりやすくなっていたり、人用の物よりも毛先を細くしている商品もあります。

人間用犬用に限らず、愛犬に合う一本を探してみてください。

(※人間用の歯みがき粉は絶対に使用しないでください。泡が吐き出せないだけではなくキシリトールが含まれており中毒の危険があります。)

愛犬に歯みがきグッズを選ぶときに大事なポイント!

では、今度は歯ブラシの補助として使う「歯みがきグッズ」はどのような物を選べばいいのか解説していきます。

歯みがきペーストやサプリメントなどさまざまな商品が販売されていますが、「口の中の環境を整えられるか」に注目して選ぶようにしましょう。

▼歯みがきグッズを選ぶときのポイント
①抗菌作用があるもの
➁口の中の善玉菌を含んでいるもの

①抗菌作用があるもの

犬の口の中にも、腸内と同じく「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」という菌がいて、口の中のバランスを整えています。

このバランスが崩れると歯周病を引き起こすなどのトラブルを発生させます。

そのため、抗菌作用のある歯みがきグッズを使用すると、口の中の菌のバランスを整えてくれます。

オススメの成分は「ラクトフェリン」です。ラクトフェリンには、菌の増殖を抑えたり歯肉の炎症悪化を抑える効果があると言われています。

➁口の中の善玉菌を含んでいるもの

先ほど口の中には腸内と同じく「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」がいるとお話ししましたね。

善玉菌が含まれているものを取れば、口の中の環境改善に役立ちます。

「乳酸菌」は口の中の菌のバランスを整える作用が期待できるので、歯みがきグッズを選ぶときは乳酸菌が含まれているものをオススメします。

愛犬に歯みがきグッズを選ぶときの注意点!

「この商品を舐めさせれば歯みがき不要」「○○を食べれば歯の汚れが落ちる」と謡っているいる商品もありますが、歯みがきグッズはあくまで歯ブラシの補助だとお考えください。

歯の汚れ落としたり歯周ポケットのケアをするためには、歯ブラシで歯を磨くことが一番大切です。

「歯みがきグッズ」を使っているから歯を磨かなくていいと解釈すると、本人は歯のケアを頑張っているのに歯周病や歯のトラブルをまねくことがあるので、注意しましょう。

また、商品の中には科学的根拠が乏しいものや十分なデータがないものもあります。

毎日使用する物なので口コミだけではなく、しっかりとデータがそろっているかも確認して選ぶようにしましょう。

犬の歯ブラシや歯みがきグッズはたくさんあるので、どれを選べばいいか迷ってしまいますね。

記事でご紹介した内容を参考にしながら、愛犬にぴったりの歯ブラシやグッズを選んであげてくださいね。

<参考URL>

歯周病対策の新成分ラクトフェリンの研究成果 ライオン
>https://www.lion-dent.com/dental/pdf/35_research_of_lactoferrin.pdf

ラクトフェリンのビーグル犬自然発症歯肉炎抑制効果
>https://www.jstage.jst.go.jp/article/amjsp/2006s/0/2006s_0_82/_pdf/-char/ja

<画像元>

Unsplash

Photo AC

The following two tabs change content below.
伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
正しく選べてる?犬の歯ブラシと歯みがきグッズの選び方【動物看護師が解説】
愛犬との旅行・生活に役立つ情報をお届けします。
イヌトミィの最新ニュース情報を、
いいねしてチェックしよう!

シェアする

フォローする