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「春は犬の体調不良・トラブルに要注意」春に気をつけたい犬の病気・トラブル5選

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春は体調不良やメンタルの不調が出やすい季節だと言われています。

では、犬の場合はどうでしょう。

犬も人と同じように春はさまざまな病気やトラブルが出やすい季節だと言われています。

今回は「春に気をつけたい犬の病気やトラブル」を5つご紹介しますので、愛犬の健康管理にぜひお役立てください。

春に犬の体調不良やトラブルが増えがちなのはなぜ?

春に犬の体調不良やトラブルが増えがちになるのはなぜなのでしょうか。

考えられる原因は2つあります。

▼春に犬の体調不良やトラブルが増える理由

①「犬の生活環境に変化がおきやすい」
②「急激な気温や気圧の変化」

①  「犬の生活環境に変化がおきやすい」

春は引っ越しや進学など飼い主さんのライフスタイルが変化しやすい季節です。

そのため犬のライフスタイルも変化することが多く「留守番時間が増えた」「いつもいる人がいない」など犬の不安が募ることが増え、ストレスで体調を崩しがちになります。

②  「急激な気温や気圧の変化」

季節の変わり目は気温や気圧の変化が大きいですね。

こういった気温差や気圧の変化は自律神経を乱れさせるので、体調を崩しがちになります。

春に気をつけたい犬の病気・トラブル①「寄生虫感染」

では、春に気をつけたい犬の病気やトラブルはなんでしょうか。

5つピックアップしてご紹介いたします。

春に気をつけたい病気やトラブルの1つ目は「寄生虫感染」です。

春は色々な虫が活発に動き回る季節ですが、犬に寄生する寄生虫の動きも活発になります。

犬が注意したい寄生虫を一覧にまとめました。

▼春に気をつけたい寄生虫「ノミ」

草むらなどに隠れていたノミが通りかかった犬や人の衣服にくっついて家に侵入します。

噛まれると強いかゆみや発疹が現れます。

ノミの唾液にアレルギーを起こす「ノミアレルギー性皮膚炎」を発症することもあります。

▼春に気をつけたい寄生虫「マダニ」

公園や土手などの草むらにマダニは潜んでいます。

マダニの唾液腺には病気体が潜んでいることがあるため、噛まれるとバベシア症(赤血球に寄生して破壊する病気)やライム病(全身性麻痺なども引き起こす細菌感染症)など重篤な病気を引き起こす可能性があります。

▼春に気をつけたい寄生虫「蚊」

フィラリア症は蚊によって媒介する病気です。

蚊に寄生していたフィラリア(寄生虫)が吸血によって犬の体に入りこみ、心臓や肺の血管に住み着き血液の循環障害を引き起こします。

▼春に気をつけたい寄生虫「コクシジウム」

コクシジウム症は腸に寄生する原虫によって引き起こされる病気です。

感染したネズミを捕食したり、感染した犬の便を口にすることで感染します。

めったに感染しないのではと思うかもしれませんが「アウトドアのときにネズミを見つけて食べていた」「置き去りにされた犬の糞を嗅いでいた」など感染する機会は意外と多いです。

春に気をつけたい犬の病気・トラブル②「皮膚病」

春は皮膚トラブルが起きやすい季節と言われています。

▼春に「犬の皮膚トラブル」が起きやすい理由

・アレルゲンとなる花粉や虫(ノミなど)の動きが活発になる
・強い日差しなどで皮膚が乾燥し皮膚のバリア機能を低下させる
・皮脂や汗の分泌が活発になる
・高温多湿の環境は菌を増殖させやすい

春から夏にかけては蒸し暑いことが多いですね。

こういった蒸し暑い環境は菌を繁殖させやすいだけでなく、犬の皮脂や汗の分泌を活発にするのでかゆみを引き起こしやすいです。

また強い日差しやクーラーの風に当たることで、皮膚が乾燥し皮膚のバリア機能も低下してしまいます。

つまり、春は皮膚トラブルを起こしやすい条件がいろいろと揃っているのですね。

愛犬の異変にいち早く気付けるように、春は皮膚のチェックをこまめに行い、皮膚が弱い子は異変を感じたら早めに動物病院にいきましょう。

春に気をつけたい犬の病気・トラブル③「胃腸炎」

胃腸炎は胃や腸などの消化器官に炎症が起きる病気で、下痢や嘔吐などを引き起こします。

犬によく見られる病気の一つですが、春は特に胃腸炎にかかりやすいと言われています。

▼胃腸炎を引き起こす原因

・環境変化によるストレス
・エアコンに当たって体が冷える
・寄生虫感染
・細菌感染
・傷んだ食べ物や水を口にする
・アレルギー
・食べ過ぎ

春は高温多湿の環境になりやすいので水や食べ物が傷みやすく、傷んだ物を口にすることで胃腸炎が引き起こされます。

また、生活環境の変化(引っ越しなど)によるストレスやエアコンによる体の冷えが原因で胃腸炎を発症することもあります。

症状としては下痢や嘔吐が多いですが、症状が重い場合は元気消失や食欲不振、脱水を引き起こす場合があります。

体力の無い子犬やシニア犬は特に注意が必要です。

春に気をつけたい犬の病気・トラブル④「熱中症」

熱中症というと夏のイメージがありますが、ペット保険のアニコム損害保険株式会社が行った調査をみると、すでに4月ごろから熱中症が発生していることがわかります。

▼熱中症月別請求数【2012年】

春はまだ体が暑さに慣れていないため、より熱中症にかかるリスクが高いと考えられます。

また朝は肌寒いけれど昼間は夏日という日も春には多いので、熱中症対策を取らずに飼い主さんが外出してしまい、留守番中の犬が熱中症を発症するケースも少なくありません。

熱中症は重症化した場合、死亡率も高い危険な病気です。

4月5月ごろから熱中症対策を取っておくことが大切ですね。

▼今からできる犬の熱中症対策

・日差しが強い時間の外出は避ける
・車内で犬を留守番させない
・気温だけでなく湿度にも注意する(湿度が高いと熱中症にかかりやすい)
・エアコンの設定の確認
(人感センサーが搭載されていると犬に反応しないことがある)

春に気をつけたい犬の病気・トラブル⑤「除草剤による中毒」

草木が生い茂る季節は除草剤による中毒にも注意しましょう。

いつも通る散歩コースの公園、土手などに除草剤が散布されている可能性があります。

除草剤を直接口にしなければ大丈夫と思うかもしれませんが、皮膚や目の粘膜から体内に入ることもありますし、足や毛に付着した除草剤をグルーミングの際に舐めてしまう可能性もあります。

アニコムホールディングス株式会社が獣医師に行ったアンケートによると「誤飲による死亡例があった内容物」の中には除草剤も含まれています。

▼獣医師 172 人に聞いた「犬・猫が誤飲するもの」

摂取しても代謝で無毒化される場合もありますが、強い毒性がある場合は「嘔吐」「痙攣」といった中毒症状がでることもあります。

除草剤が散布されていそうな場所(草が一部枯れているなど)には犬を近づけず、帰ったら体や手足をしっかり拭くなど対策をとりましょう。

中毒は緊急性が高いので、異変を感じたら即動物病院に行きましょう。

春は寒さも和らぎ過ごしやすい季節ですが、一方で寒暖差やライフスタイルの変化で犬の体調不良やトラブルが増えるのもこの季節です。

異変にいち早く気付けるように、トラブルが起きやすいこの季節は特に愛犬をいたわってあげたいですね。

<参考URL>

アメリカ環境保護庁、除草剤パラコートの中毒を防止する安全措置を最終決定
>https://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=38154

犬 猫の誤飲 傾向と対策【傾向編】
>https://www.anicom-page.com/hakusho/journal/pdf/120206.pdf

ビッグモーターの街路樹問題で気になった犬や猫への除草剤の健康被害は?
>https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/43be97cc101d7d6a6146120d4f7711ef24b88dd5

犬のジアルジア感染
>http://nichiju.lin.gr.jp/mag/06610/c1.pdf

<画像元>

canva

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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