わんことの旅行を
もっと楽しく、
もっと快適に。
メニュー
  • いいね!してね

愛犬にも筋トレが必要!?7割のわんちゃんが寝たきり予備軍【動物看護師オススメ】

シェアする

愛犬にはずっと元気でいてほしいもの。そのためには、若いうちからの「筋トレ」が大事なことをご存じですか?足腰の丈夫さは、寝たきり予防にもつながります。

動物看護師がオススメ、室内でできる「わんちゃんの筋トレ」をご紹介します。

愛犬のお散歩、平坦な場所の運動では不十分!

普段、わんちゃんはどんな道をお散歩していますか?多くがアスファルトで整備された、平らな道や広い公園ではないでしょうか。

実は、平坦な場所を歩くだけでは足腰の強化には不十分。足を高く上げなくても歩けるため、平坦な場所ではほとんど、後足を使わなくなります。

わんちゃんの体の重心バランスは、「前足30~40%、後足60~70%」が理想的。しかし、約7割のわんちゃんが前重心になっており、後足にはほとんど重心がかかっていないそう。

前足と後足のバランスが悪くなると、どんな問題が起きるのでしょうか?

前足と後足のバランスが崩れると寝たきりに!?

前足と後足のバランスが崩れると、こんな問題がでてくる可能性があります。

元気に歩けるうちに足腰をしっかりと鍛えて、前足と後足のバランスを整えてあげることが寝たきりにならないポイント。また、足腰を鍛えると、骨盤周りや腹筋も鍛えられるので、おもらし予防や自力での食事にもつながります。

愛犬がシニアになっても慌てないように、元気なときから足腰を鍛えておきましょう!

鍛えるべき場所を覚えよう!

足腰を鍛えるためには、具体的にどこを鍛えればいいのでしょうか?

大事な4カ所それぞれのトレーニング方法を紹介していきます。

どこか1カ所ではなく、全体的にバランスよく鍛えていきましょう。

<トレーニング前に大事なこと>

・トレーニング前に蒸しタオルで5分ほど足の関節を温めると、動きがスムーズになります。足の関節だけでなく、腰も一緒に温めてあげると効果的です。

・運動するときには、床にヨガマットやカーペットを敷きましょう。フローリングやタイルは滑りやすく関節や腰に負担がかかります。

・長々とトレーニングをするとわんちゃんの集中力も切れてしまいます。1分トレーニングをしたら、1分休憩しましょう。1回を長くやるよりも、短い時間を継続するほうが筋肉はつきます。

①全身の筋肉トレーニング

<用意するもの>
・ヨガマット・カーペット
・座布団・クッション

最初は全身の筋肉トレーニングから始めましょう!

単純な動きですが、全身の筋肉を使います。クッションの上は柔らかく、肉球でクッションを蹴り上げる動きをするため、後足を鍛えることができます。

また、クッションの上にあがるときは段差があるので、足を高くあげて登ります。4本足全てを使って、バランスを取りながらの歩行になるので、体全体のバランスも鍛えられます。

<注意点>
飛び跳ねるように歩くと筋トレになりません。
オヤツをゆっくり動かして、ゆっくり歩くように誘導しましょう。

➁前後足のバランスを整える

<用意するもの>
・ヨガマット・カーペット
・厚めのクッション・バランスディスク(無くてもOK)

後足を意識することで前重心になりがちなバランスを整えるトレーニングです。

最初はクッションやバランスディスクに、前足を乗せたらほめるところから始めましょう。もし、クッションやバランスディスクが無い場合は、飼い主さんのひざでも代用できます。

➂体幹を鍛える

<用意するもの>
・ヨガマット・カーペット

体の側面をのばすことで体幹に働きかけるストレッチです。

オヤツを使って誘導し、クルクル回る運動で体の側面をのばしてあげましょう。

体のバランスが悪くなっていると、左右どちらかに苦手な回転がでてきます。(人でいうと使わない筋肉の方が硬くなるのと同じです。)

④広背筋を鍛える

<用意するもの>
・ヨガマット・カーペット
・棒状のもの(つっかえ棒・傘など)

広背筋を鍛えるには、後足を高く上げさせる筋トレがオススメ。歩きながら棒状のものをまたがせましょう。「またぐもの」に高さがなくても大丈夫。障害物があるだけで、わんちゃんの足のあげ方は変わります。

<注意点>
ぴょんぴょん飛び跳ねて障害物を超えると、筋トレになりません。オヤツを少しずつ動かして、ゆっくり歩くように誘導しましょう。

いったん寝たきりになってしまうと、回復するのは難しくなります。大切なのは、元気なうちに足腰を鍛えて筋肉貯金をしておくこと。わんちゃんにとって、自分の足で歩ける、動けるというのは心の支えにもなります。

わんちゃんと一緒に筋トレを楽しんでみてはいかがでしょうか。

■こちらの記事もオススメです
>愛犬と遊ぶと「絆(きずな)」が深まるって知ってた?【動物看護師が解説】
>愛犬がどんどん賢くなる!わんちゃんとの上手な遊び方【動物看護師が解説】

<参考文献>
・犬もよろこぶシニア犬生活
心や体の変化にあわせた老犬とのコミュニケーションがわかる/愛犬の友編集部 (編集)佐々木 彩子 (監修)

・7歳からのシニア犬とのしあわせな暮らし方/伊藤 みのり (監修), 内田 恵子 三浦 裕子

・イヌの老いじたく 「7歳」からの最適な飼い方を伝授/臼杵 新 (著)

・動物病院と獣医療の最前線 エイムック 4516 RETRIEVER別冊

<画像元>

無料写真素材 写真AC

かわいいフリー素材集イラストや

Pixabay

The following two tabs change content below.
伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
愛犬にも筋トレが必要!?7割のわんちゃんが寝たきり予備軍【動物看護師オススメ】
愛犬との旅行・生活に役立つ情報をお届けします。
イヌトミィの最新ニュース情報を、
いいねしてチェックしよう!

シェアする

フォローする

コメント

  1. そばみ より:
    伊藤さん ありがとうございました。とても参考になりました。 ブログ始めたばかりで記事作成している途中なのですが、 完成したらぜひURL貼らせてください。