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実は犬も低気圧は苦手です!行動の変化や注意が必要な犬種、症状緩和マッサージをご紹介!

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雨が多くなる梅雨時期は、低気圧の影響で体調が優れない人は多いと思います。ただその低気圧による体調不良の影響は、実は犬にも同じく変化を与えることがあるってご存知でしたか?

そこで今回は、低気圧によって変化する愛犬の主な行動や低気圧が影響して悪化する持病の症状と罹りやすい犬種、また、そうした持病を緩和させるマッサージ法などをご紹介します。

 

梅雨がもたらす低気圧はそこまで発達しない?

世間一般ではよく、梅雨時期や季節の変わり目などは気圧の変化が多く、体調を崩しやすいと言われています。

特に梅雨時期になると、曇りの日や雨が降る日が多いため、その影響で体調を崩してしまいやすい方も多いことでしょう。

しかし実は、梅雨時期における気圧の変化はそこまで大きくないという統計が取れています。

このデータは、株式会社ベルシステム24(本社:東京都港区、代表取締役:梶原浩)が運営・提供している頭痛ーる(ずつーる)にて示された東京都の過去5年間の気圧アラート状況を表した図です。

この図の状況によれば、低気圧に最も警戒しなければいけない季節は、大体10月頃から4月の間頃まで。

これは、一般的に北の地域と南の地域の気温差が大きくなると発達しやすい低気圧が特徴であるため、こうした結果になるようです。

ただ、あまり気温差に差がなくなる梅雨時期~夏場の時期にかけては、そこまで低気圧が発達することがないため、本来であれば季節の変わり目の気圧差ほど、低気圧の影響は受けないはずです。

ではなぜ、梅雨の季節の低気圧はそれほど発達しないのに雲や雨の日が多いかというと、それは梅雨前線の影響によって天気が崩れるためとされています。

そしてその低気圧の影響の長さは、通常の季節よりも梅雨の季節の場合の方が長いとされているのです。

梅雨の犬の体調不良は長引きやすさに要注意⁉

梅雨の時期に訪れる低気圧の影響は、長引きやすいと言われています。

それはどういうことかと言うと、低気圧は低気圧を動かしている偏西風の速さによって左右されるから長引きやすい、ということです。

偏西風と言うのは一般的に季節によってその速度に違いがあるようで、夏場は日本海側はるか上空の北を風速約25m程度の速度でゆっくり移動し、春・秋は日本上空を風速50m程、冬に至っては太平洋側の南付近に偏西風が吹き、その速度は早いもので風速80m以上にもなると言われています。

▽『梅雨の時期と冬場の時期の低気圧の違い』

これは、偏西風が弱く吹けば吹くほど低気圧の流れの速度が遅いことを意味し、梅雨の低気圧が犬の体調に影響を及ぼしてしまった場合には、その体調不良は長引く原因となってしまう可能性を示唆しているのです。また、この体調不良がもしもシニア犬や幼犬だった場合には、免疫力などの低下にも注意する必要があるでしょう。

そして、梅雨はこうした低気圧の影響だけではなく、高温多湿の影響によって皮膚や消化器などにも変化を生じさせてしまうことがあるため、併せて注意するよう心掛けておきましょう。

▼【合わせて読みたい!こちらの記事もオススメです】

台風シーズンは犬も体調を崩す?気圧の変化で起こる気象病とは?対策についても解説!
>https://www.inutome.jp/c/column_9-311-46430.html

梅雨時期犬の体調不良で見せる変化・行動って?

犬が梅雨の季節になって体調が悪くなるタイミングは個体差が生じるため、低下した時点で不調を見せる犬もいれば、梅雨が始まって半日~数日経ってから異変や変化が見られる犬もいます。

また、仮に同じワンちゃんであっても、必ずしも同じようなタイミングで何かしら変化が見られる訳ではないことも覚えておくことよう注意が必要です。

ただし、低気圧によって見せる犬の行動の変化には、以下のような変化・行動が見られる場合があるため、一つの目安にしましょう。

▼【低気圧によって見られる犬の変化・行動】
・食欲がない
・震えている
・落ち着きがない
・眠っている時間が増える
・よだれや下痢などが見られる
・暗い場所や狭い場所でじっとしている

これら低気圧の際に見られる症状は、変化や行動といった目に見えるものだけではなく、愛犬自身が持ち合わせている持病などにも影響を与えます。

例えば、尿管結石や腎不全といった泌尿器疾患では、低気圧の影響によって血管の膨張・血流の滞りを招いたり、変形性関節症や股関節形成不全といった関節疾患では、人と同じように低気圧の影響によって痛みを引き起こしたりしてしまう場合があります。

また、中でも脳の異常が原因で起こってしまう【てんかん】や脳の中に水が溜まって脳が内側から圧迫されてしまう【水頭症】、脊髄の中に水が溜まって痛みや不快感をもたらす【脊髄空洞症】などは、そのどれもが低気圧と密接に関係しており、且つ影響しやすい特徴をもっているため、愛犬自身が気圧の変化を感じ取る前から抗てんかん薬や痛み止めの薬、脳圧を下げる薬などの処方を受けておくことがとても大切になります。

低気圧の影響を受けやすい犬種とは?

それでは、低気圧の影響を受けやすい犬種などはいるのかを、ここではご紹介します。

結論から申し上げれば、低気圧を受けやすいかどうかは、その子の体質や持病の有無、また、その持病の罹りやすさによって違いが生じてくるでしょう。

しかしその影響度について言えば、上記で述べた疾患に罹りやすい犬種は、ある程度低気圧には気を付ける必要性があります。

では、具体的にどういった犬種が神経系、泌尿器系、関節系などの疾患に罹りやすいのか詳しく見ていきましょう。

神経系疾患に罹りやすい犬種

神経系疾患に罹りやすい犬種には、てんかんなどであれば、遺伝性が疑われる犬種としてビーグルやダックスフンド、ゴールデン・レトリバー、ラブラドール・レトリバー、シェットランド・シープドッグ、コリーなどが挙げられます。

また水頭症の場合なら、チワワやミニチュア・ダックスフンド、マルチーズ、ボストン・テリア、シー・ズー、ヨークシャー・テリア、ポメラニアン、パグ、ペキニーズなどが挙げられます。

泌尿器疾患に罹りやすい犬種

泌尿器疾患に罹りやすい犬種には、尿管結石症であれば、シー・ズーやヨークシャー・テリア、パグ、ミニチュア・シュナウザー、ラサ・アプソ、ブルドッグ、ダルメシアン、ダックスフンド、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルなどが挙げられます。

また腎不全の場合には、特にこれといった犬種はいないものの、中高齢に差し掛かる犬は腎臓の機能が衰えることによって、腎不全を引き起こしやすい傾向にあるため注意が必要です。

関節系疾患に罹りやすい犬種

関節系疾患に罹りやすい犬種には、先天的な変形性関節症に罹りやすい犬種として、バセット・ハウンドやブルドッグ、ジャーマン・シェパードなどが挙げられます。

また、股関節形成不全については好発犬種として、ラブラドール・レトリバーやゴールデン・レトリバー、バーニーズ・マウンテンドッグ、セントバーナードなどが挙げられます。

ただ、関節の疾患は高齢になるにつれ、後天的に炎症が出やすくなる疾患のため、泌尿器疾患の腎不全同様、注意が必要です。

低気圧で愛犬が苦しむ前に!症状緩和マッサージ

それでは、ここからは低気圧で愛犬が苦しむ前に試しておきたい症状緩和マッサージをご紹介します。

てんかん症状の緩和が見込めるマッサージ

一つ目の症状緩和マッサージは、てんかん症状の緩和が見込めるマッサージ、イヤータッチです。

出典元:愛犬の心と体を元気にする|BALANCE Dog Massage

この方法は至って簡単で、①は片方の手で顎を支えるように持ち、もう片方の手で耳の付け根を優しく回してあげます。

②では、耳の付け根の部分から耳の先端に向かってスライドするように手を動かします。

耳の大きさに応じて何度もスライドすることで、ツボが多く集中する耳のマッサージが出来、犬の落ち着きや発作などの軽減効果を発揮します。

関節炎の症状の緩和が見込めるマッサージ

二つ目の症状緩和マッサージは、ごく微量の力で円を描きながらおこなうTタッチ、ラクーンタッチというマッサージです。

出典元:愛犬の心と体を元気にする|BALANCE Dog Massage

このマッサージ方法は、股関節形成不全などの痛みや緊張などを解す効果があります。

出来る限り弱い力でラクーンタッチを行うことで、短時間でも痛みの軽減が見込めると言われています。

▼【合わせて読みたい!こちらの記事もオススメです】

長寿になった今だからこそ!愛犬にもやってあげたい色々なマッサージ療法
>https://www.inutome.jp/c/column_7-119-40332.html#a7

まとめ

いかがでしたか?

上記でご紹介した症状緩和マッサージは、主にてんかんの発作や股関節形成不全などの症状を和らげるほんの一部の方法に過ぎません。

また、すでに実際に低気圧の影響で体調を崩してしまっている場合や低気圧によって具合を悪くしてしまうことが分かっている愛犬の場合には、部屋を薄暗くして愛犬が落ち着ける環境を作ってあげたり、事前に処方箋などを動物病院からもらったりして、対処してあげる方が良い場合もあるため、こうした場合には何よりも愛犬の様子を第一に、その時その時の対策を講じてあげてください。

<参考書籍>

愛犬の心と体を元気にする BALANCE Dog Massage

犬の医学

<参考サイト>

気圧の急激な低下は意外と少ない!?でも要注意!~梅雨時期の気圧変化の特徴と注意点~|頭痛―る
>https://zutool.jp/column/basic/post-21281

気圧の変化がペットに与える影響|つだ動物病院
>https://tsuda-vet.com/

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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