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「老犬をお風呂に入れるときのコツは?」負担をかけないポイントもご紹介

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「最近、シャンプーのあとはぐっすり寝ているな」と感じることはありませんか?

皮膚や毛を清潔に保つために欠かせないお風呂ですが、老犬になると体力が衰えるため、今までと同じやり方でお風呂に入れていると愛犬の負担になっているかもしれません。

そこで今回は「老犬に負担をかけないお風呂のコツ」や「お風呂の時間を短縮させる工夫」をお話していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

お風呂で負担をかけないために覚えておきたいこと5つ

老犬になると体力が衰えるので、お風呂に入るだけでぐったりと疲れてしまうことがあります。

そんな愛犬の負担を減らすために、どんな対策がとれるでしょうか。

ポイントを「5つ」紹介します。

▼老犬の負担を減らすお風呂のコツ

①体調の良い日にお風呂に入れる
②お風呂場、脱衣所、リビングの気温差に注意
③床が滑らない工夫をする
④ドライヤーのときの足元に注意
⑤お風呂はなるべく時短にする

①体調の良い日にお風呂に入れる

老犬になると、ちょっとした変化やストレスで体調を崩しやすくなります。

お風呂に入れる日は愛犬の体調が整っている日を選んでお風呂に入れるようにしましょう。

また、お風呂に入ることで体力を使って疲れてしまうので、お風呂に入れる日の前後に大きなイベント事は入れないようにしましょう。

②お風呂場や脱衣所の気温・室温に注意

急激な温度変化は老犬にとって大きな負担となります。

「入浴前に浴室を暖房で温める」「脱衣所を暖房器具で温める」「脱衣所とリビングの温度差を少なくする」など、急激な温度変化が起きない工夫をしましょう。

また、湯気で浴室を温めるために換気扇を止める方もいらっしゃるかもしれませんが、犬は湯気を吸い込むと息苦しさを感じます。

入浴中は湯気が浴室内に充満しないように換気は行うようにしましょう。

③床が滑らない工夫をする

浴室の床は滑りやすく、足腰の弱った老犬にとっては長時間立っているのも負担になります。

また、歩くときに滑って転んでしまう可能性もあるので、床には滑り止めのマットやタオルを敷いて滑りにくい工夫をしてあげましょう。

④ドライヤーのときの足元に注意

ドライヤーで体を乾かす場合も、足元が滑らないように滑り止めのマットやタオルを敷いてあげましょう。

また心臓が悪くなっている子の場合、ドライヤーの熱や音で血圧が上がる可能性があります。

持病を持っている犬をお風呂に入れる場合は、必ずかかりつけの獣医師さんに相談するようにしましょう。

⑤お風呂はなるべく時短にする

「毛をぬらす」「シャンプーを泡立てる」「全身を洗う」など犬のお風呂は作業が多くてついつい長時間になりがちです。

ですが、老犬になると長時間お風呂場に立っているだけでも負担になります。

時間をかけて全身を洗うと疲れてしまうので、お風呂の時間を短くする工夫をしましょう。

「老犬のお風呂は時短を意識」時短するための工夫をご紹介

老犬に負担をかけないために、お風呂の時間はなるべく短縮することが大切とお話しました。

では、お風呂の時間を短縮するには、どんな工夫をすればよいでしょうか。

すぐに取れる工夫を「4つ」ご紹介します。

▼愛犬のお風呂の時間を短くする工夫4つ

①お風呂の前にブラッシングする
②クレンジングで汚れが酷い部分を落とす
③部分洗いをする
④吸水性の高いタオルを使う

①お風呂の前にブラッシングする

毛がもつれていたり毛玉ができていると、汚れを十分落としきれないだけでなく、シャンプー中に指に毛が絡まって皮膚を引っ張ってしまったり、水分が乾きにくくて皮膚炎を招きやすくなります。

お風呂に入る前にブラッシングをして毛をとかしておきましょう。

毛がひどく絡まっている場合は、無理にとかさずにハサミやバリカンで絡まっている場所をカットしましょう。

②クレンジングで汚れが酷い部分を落とす

耳の周りの毛や爪の付け根、股の毛は汚れが溜まりやすい場所です。

ベタベタした汚れを落とそうとすると何度もシャンプーするので、お風呂の時間が長くなってしまいます。

犬用のクレンジング剤を使って、汚れが酷い部分を先に洗っておくとよいでしょう。

③部分洗いをする

全身を洗っていると時間がかかってしまい、老犬の負担になります。

「体力がなくなってきたな」と感じたら、いっきに全身を洗うのではなく「今日はお尻周り」「今日は顔周り」「今日は足」というように何日かにわけて部分洗いをするのもオススメです。

④吸水性の高いタオルを使う

シャンプーだけでなくドライヤーをする時間も短縮しましょう。

先にしっかりタオルで水分をとってあげると、風を当てる時間を短縮することができます。

吸水性の高いタオルを使って体にタオルを押し当てるようにして水分をとってあげましょう。

左右前後にゴシゴシ擦ると毛を絡ませやすくするだけでなく、皮膚も痛めてしまいます。

足や肉球の裏のように乾かしにくい場所は、キッチンペーパーを使うとしっかり水分を吸うことができます。

「シャンプーだけじゃない」清潔を保つための工夫は?

お風呂の時間を短くするには、日頃から汚れをためずに清潔な状態を保つことも大切です。

今回はシャンプー以外で清潔を保つ工夫をご紹介します。

▼シャンプーだけじゃない日常ケア

・清潔を保つカットをする
・バスタブ入浴をする
・拭き取りシートを利用する
・食事のときに工夫する

・清潔を保つカットをする

愛犬のカットにこだわりがある方は多いと思いますが、老犬になったら見た目だけでなくお手入れしやすいカット、清潔を保つカットを意識するようにしましょう。

特にお尻周り、股周り、耳周り、尻尾の毛などは汚れが付着しやすいので、短くしておくと清潔を保ちやすいです。

・バスタブ入浴をする

お湯をはって入浴するだけで汚れが落とせる入浴剤もあります。

冬場は体が冷えやすいですし、老犬になって運動量が落ちると血行不良になりやすいので、体を温めながら汚れを落とすことができるのでオススメです。

ただ、お湯に浸かるのが苦手な子、初めてお湯に浸かる子はかえって負担になる可能性があるので、お湯に浸かる練習をした上で愛犬の様子を見ながら使用してください。

・拭き取りシートを利用する

シャンプーシートやペット用のお手入れシートでこまめに汚れを拭いてあげると、清潔を保ちやすくお風呂の頻度や時間を短縮することができます。

・食事のときに工夫する

老犬になると視力の低下や筋力の低下で、お皿に顔を突っ込んで食べたり撒き散らして食べたりするので、顔周りや胸周りを汚しやすくなります。

とくに缶詰やドライフードをふやかしている場合は、水分を含んでいる分毛に汚れが絡みつきやすいです。

食事のときはスヌードをつけるなど汚れが体につきにくい工夫をしましょう。

愛犬の年齢が上がってきたら、一度お風呂の入れ方を見直すことが大切です。

愛犬を清潔に保つことは欠かせないことなので、飼い主さんにとっても愛犬にとっても負担が少ない方法を選んであげましょう。

<参考書籍>

・イヌの老いじたく 7歳からの最適な飼い方を伝授 サイエンス・アイ新書

・犬もよろこぶシニア犬生活 

心や体の変化にあわせた老犬とのコミュニケーションがわかる 愛犬の友編集部

・7歳からのシニア犬とのしあわせな暮らし方 伊藤 みのり 内田 恵子 三浦 裕子

<画像元>

Unsplash

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。