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愛犬がタバコを食べちゃった!ニコチン中毒の危険性や対処法とは?

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愛犬がもし誤ってタバコを食べたり、灰皿の水を飲んだりしたら、飼い主のみなさんならどうしますか?

タバコには人間の体に害を及ぼすニコチンやタールなどの有害物質が含まれています。これを人間よりも体の小さな犬が食べたら大変な事になることは想像ができますよね。

今回は、愛犬がタバコや灰皿の水を誤飲・誤食した場合、どんな症状が出るのか、その対処法などをご紹介するので、いざという時に慌てないようにしましょう。

愛犬がタバコを食べたらどんな症状がでるの?

犬がタバコを誤食した場合に出る症状は、以下のようなものがあります。

タバコ誤食をしてから、大体15分~1時間以内に出るとされる症状です。

【15分~1時間以内に出る症状】
・嘔吐
・下痢
・震え
・興奮
・よだれが出る
・虚脱
・幻覚症状
・呼吸が早くなる

タバコをかじった、舐めた程度ではこのような症状が出ることは無いですが、いつもと明らかに違う症状が出た場合は、速やかに動物病院でみてもらうことが大切です。

筆者の愛犬のトープードルのテトも散歩中に何度かタバコを口に咥えたことがあります。食べはしませんでしたが、灰を舐めてしまった時は、よだれがたくさん出てしまい驚きました。

公園のベンチ下のタバコも愛犬と休憩中は注意が必要です。

犬のタバコの誤食はどのくらいの量で危険なのか?

犬にとって危険なタバコの摂取量はどのくらいなのか、気になりますよね。その前にまず、タバコの何の成分が危険なのかを理解しておきましょう。

タバコにはニコチンやタールという有害物質成分が入っています。

タールには数百種類の発がん性物質が含まれており、ガンのリスクが高まると言われています。ニコチンは体の中に大量に取り込むことで、神経系が侵され、ニコチン中毒を引き起こし、命を危険にさらす場合があります。

犬にとって、即効性があり危険なのはニコチンです。その致死量ははっきりとわかっていませんが、以下の量を接種すると危険と言われています。

〇タバコ1本あたりのニコチン含有量
・0.5㎎~2㎎(タバコ1本の吸引時)
・5㎎~20㎎(タバコ本体1本分の含有量)

〇犬が中毒を引き起こすニコチンの摂取量
・中毒 1~2㎎(体重1㎏あたり)
・致死量 約8㎎(体重1㎏あたり)

注意すべきは、タバコのパッケージに表示されているニコチン含有量は吸引時のものです。

実際に含まれる、タバコ本体のニコチン含有量はこの約10倍になりますので、愛犬の誤食は本当に気を付けなければいけません。

体が小さなワンちゃんほど、1本でも食べてしまったら中毒症状が出てしまい、大変なことになります。

また、ニコチンは水に溶けやすいため、水に浸ったタバコを食べてしまった場合や、吸い殻が入っている灰皿の水を飲んでしまった場合には早く症状が現れます。

愛犬が届く場所にタバコや灰皿を置かないように環境を整えることが第一優先です。

犬のニコチン中毒とは何か?

犬がニコチンを体内に過剰摂取してしまうことで、その毒性が体にまわり、中毒を引き起こすのがニコチン中毒、いわゆる薬物中毒です。

犬がニコチン中毒を引き起こすと、自律神経や中枢神経(脳・脊髄)、副腎などに影響が出ます。

大量摂取した場合は中枢神経が抑制され呼吸停止など命を落とす場合もあります。

ニコチン中毒の詳しい症状は以下になります。

【犬のニコチン中毒の症状】
・末梢血管収縮
・血圧の上昇
・動悸・息切れ
・よだれが止まらない
・運動失調
・抑うつ
・不整脈
・過呼吸
・嘔吐
・下痢 など

ニコチン中毒の危険があるものには、タバコの他に、葉巻、ニコチンパッチ、ニコチンガム、電子タバコなどもあり、どれも注意が必要です。

動物病院の治療では、薬や催吐処置や点滴、毒素吸着剤(活性炭)の投与などを行います。

愛犬の受動喫煙にも注意が必要です。

厚生労働省によると、タバコの副流煙に含まれるニコチンの量は、主流煙よりも2.8倍、タールは3.4倍も多いとされているのをご存じですか?

副流煙は主流煙よりも悪影響なことは知っていましたが、こんなにもニコチンやタール量が多いとは、筆者も驚きです。

喫煙者ならわかるかと思いますが、タバコを吸う部屋の壁は年数が経つとベタベタしませんか?これはタバコの副流煙によって壁にニコチンやタールが付着しているということです。

大切な愛犬にタバコの副流煙を吸わせたり、舐めたりさせないよう、きちんと分煙をしてあげましょう。

飼い主さんのタバコの副流煙による受動喫煙で犬の鼻のガンも報告されています。

猫の場合は、体に付いた煙を舐めて毛づくろいをするため、口腔内腫瘍ができることもあるのです。

愛犬には電子タバコも危険です。

タバコよりも煙が少なく健康に良いとされている、電子タバコがありますが、中には、ニコチンやタールを含んだ商品も多くあり危険です。

愛犬がカートリッジを誤飲した!なんてこともあるのでタバコ同様に注意が必要です。

愛犬がタバコを食べてしまった時の対処法とは?

愛犬が誤飲、誤食したときに、ダメだとわかってはいるけど、ついついやってしまうのが、水をたくさん飲ませることや口の中を洗い流すこと。実はタバコの誤食の場合、これは絶対にやってはいけません。

いったん、落ち着きましょう。

前章で説明したようにタバコのニコチンは水溶性です。水や牛乳を飲ませて無理やり吐かせようとしてしまうと、体中にニコチンの毒素が早くまわってしまいます。水分でニコチンの毒素を希釈することはできないのです。

とにかく、タバコの誤食後に、いつもと少しでも様子が違っていたら、早急に動物病院で診てもらうことが大切です。

【愛犬がタバコを食べた時の対処法】
・水を飲ませない
・牛乳を飲ませない
・無理やり吐かせない
・すぐに動物病院へ連れていく

吐かせる処置は、状況に応じて獣医師が静脈注射などできちんと行ってくれます。慌てず速やかに病院に連れていきましょう。

誤食から時間が経過していても、様子がおかしい場合は病院で治療が必要です。

まとめ

犬にとってタバコがどれくらい危険なのかおわかりいただけたでしょうか?

対処法には水や牛乳を飲ませず、すぐに動物病院で診てもらうことが大切だということをお伝えしました。

愛犬の手の届かないよう、タバコの場所や灰皿の置き場所も考えましょう。ぜひ分煙もしてあげてください。

それよりも、飼い主さんが禁煙するのが一番ですけどね。

<参考URL>

芝浦動物医療センター(芝浦海岸動物病院)【江東区】動物病院は予約不要!タバコが犬や猫の健康に与える影響とは?
>https://www.shibaura-amc.com/headsup-city-koto-animalhospital.html

まりも動物病院公式ブログ 犬の中毒と誤食
>https://marimo-vet.com/blog/tabako-taberu/

日本橋動物病院 【犬がタバコを食べてしまった。】急性のニコチン中毒を獣医師が解説します。
>https://nihonbashiah.jp/blog/190909cigarettes/

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ニコチン中毒
>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%81%E3%83%B3%E4%B8%AD%E6%AF%92

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石田 凛理子

石田 凛理子

神奈川県在住のフリーライター
フラワーアレンジメント講師
2人の息子の母
実家でパグの出産、育児を経験し、
現在はトイプードルの男の子と暮らしています。
みなさまの愛犬にお役に立てる情報を発信していきたいです。
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