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愛犬が「慢性腎臓病」と診断されて…闘病とその後のお話

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皆さん、こんにちは。

2022年の初夏、我が家の愛犬ミクモ(ポメラニアン16歳・女の子)が「慢性腎臓病」と診断されてから、もうすぐ1年。

ゴハンを食べなくなった出来事から数えると1年半が経ちました。

(その記事はコチラ→https://www.inutome.jp/c/column_7-127-40606.html

おかげさまで今年(2023年)2月に無事16歳になりましたが、ハイシニアということで、これからも色々と変化はあることでしょう。

それを念頭に、少しでも楽しく生きられるよう、日々喜びを与えてあげられるよう、家族で心をひとつにしている今日この頃です。

ちなみに今ではウソのように食欲も戻って何でもよく食べ、オムツもすることなく自然に過ごすことができています♪(たまにカーペットに粗相はしますが、そこは大らかに受け止めつつ w)

ただ、そこに至るには我が家なりの決断がありました。

それは「東洋医学を採り入れる」という選択。

というわけで、今回はそのエピソードについてご紹介しようと思います。

あくまで我が家なりの考えにもとづくお話、、

ということをご理解いただいた上で、皆さんの参考になることがあればウレシイです!

体調変化の経緯を振り返る

パパとママの念願、ミクモ15歳が目前に迫った、昨年(2022年)2月。

とつぜん体調を崩し、それまで食べていたドライフードを残すことが目立ち始めました。

やがて、まったく食べない日が2日間あって(オヤツは食べる^^;)、

アレコレと悩んだ末。。

思い切って完全手作りのペースト状ゴハンにしたところ、なんとか食欲が復活。

お散歩でもヨロヨロだったのが、わずか数日で走るまでに回復して、そこから数カ月は元気いっぱいで過ごしていました♪

(診察待ちの時間、病院そばの公園を元気に走るミクモでしたが…)

新緑も鮮やかな5月になり、毎年恒例のワクチン接種とフィラリア、フロントラインのための検査でかかりつけの病院へ。

てっきり「今年も異常なしで血液検査をパス!」と信じ込んでいたところ、なんと腎臓機能の数値が極端に悪いという結果が??

気持ちの準備も追いつかないままに、そこから1週間、毎日連続で皮下点滴治療に通うことになりました。

とうぜんワクチンは断念、数日後に予定していた我が家の恒例「軽井沢旅行」もキャンセルです。

1週間が終わって、また血液検査。

少し数値が改善したらしく、次は3日に1回、次は5日に1回と、ペースはゆるやかになるものの皮下点滴と定期的な血液検査は続く生活になっていきました。

そして保険申請で病名が必要なこともあり、「慢性腎臓病」という診断が確定。

それからも、週1回ペースで皮下点滴を4カ月ほど続けていましたが、点滴を受けるたび当日のミクモは体調が悪くなってしまうように見えました。

点滴後、まるで「骨が折れた!?」かに見えるほど後ろ脚が不自然な角度に曲がって腰砕けになることが何度か。。

もともとミクモは極端な怖がりで、病院に行くたびストレスを感じる子。

なので、ワタシ達は治療が必要と納得していても、ミクモ本人にとっては「この世の終わり」なほどイヤだったのでしょう。

病院のはるか手前から震え出し、待合室や診察台でもカラダの芯からずっと震えていました。

やがて、点滴中も背中の筋肉を波打たせて針を押し出すほどに!?

そのたびに針を刺し直される姿に、ワタシ達も心がチクチクと痛んでツラかったです(T  T)

(点滴をした当日はグッタリ…頑張ったねミクモちゃん)

たしかに、点滴をはじめてからは血液検査をするたびに腎臓の状態を表す数値も改善していて、ホッとはしていました。

一方で、数値上の改善とは裏腹に弱っていく(ように見える)ミクモの様子に、「もしかしたら皮下点滴が合っていないのかも…」という思いも膨らんでいました。

「食欲もあるし、お水も自分で飲める。どうしても皮下点滴を続けないといけないの?」

「本当にミクモとって最善の方法なの?」

しだいに大きくなっていく不安の中で、ほかに治療法はないのだろうかと考え悩むように…

そんな日々がずっと続くかと思われた昨年9月。

たまたまInstagramで知りあった方のご紹介で、横浜と大阪を拠点に東洋医学と自然療法のクリニックを開業されている獣医師の先生に診てもらえる機会があったんです。

ワンちゃんも東洋医学で診てもらえる病院が!

これまで、動物病院といえば西洋医学しかないイメージでしたけど、あらためてネットで調べてみると東洋医学を主にしている病院もチラホラあるようですね。

ワタシと主人も整体や漢方などに関心と馴染みがあり、どちらかというと「万病は気から」と考えているので、ずっと興味がありました。

ミクモがお世話になったのは、

「プラーナ和漢自然医療アニマルクリニック(以降プラーナさんで表記)」の院長先生。

出張往診会があると知り行くことを決心。

もともと西洋医学を経ておられて、東洋医学とはいえ両方の観点から総合的に治療内容を決めてくれます。

出張往診ということでしたが、地元のインストラクターの方々の協力でとても朗らかなムードでした。

希望する人どうしで場所(ボランティアの方のご自宅など)を借り、30分刻みの予約制で診てもらうシステム。

西洋医学のカルテや血液検査のデータも参考にしつつ、東洋医学でいう「四診」からなる「問診・望診・切診・聞診」でワンちゃんの全身をやさしく診察します。(ストレスを与えないよう配慮してくれている感じにホッと安心!)

で、その子ごとにケアの仕方を指導してくださり、持参されている数種の漢方薬をその場で調合して与え方までアドバイスしてもらえます。

ちなみに我が家のミクモは皮下点滴の成果もあったのでしょう。

先生いわく「血液の数値は許容範囲内で腎機能の心配はもうナシ(ヤッたあ!)」

続いて「身体はいたって健康だけど、年齢相応に老いてきていて、心臓の弱りと脳幹の乱れがある。食欲がなかったり、夜中に徘徊してなかなか寝ない(←昨年の症状!)のは気圧などの影響による脳幹の乱れからくる症状」 とのこと。

(触診の記録カルテ)

おかげさまで点滴に通う必要はなくなり、今後は食事と適正な水分補給、体の巡りを良くするための適切な運動、室内温度を一定に保つという生活習慣を育むこととなりました。

オマケに処方した漢方を飲ませる方法として、ハチミツやカステラ、プリンなんかに混ぜてもオーケーというミクモにとってはシメシメなおコトバ w も!

前回、前々回の記事でも書きましたが、素材的に問題なく、体重が維持できていればスイーツなども以前より与えています。

その方が、ことミクモにいたってはイキイキしてくるような w
(コレは飼い主さんそれぞれのお考えでご判断ください)

人だって美味しいものや好きなものを食べれば元気でますよね!

ちなみに受診後の相談などのアフターフォローは一定期間LINEでも応じていただけました。

季節の変わり目で、受診後にすぐ体調を崩してしまったのですぐ質問した時に返事をいただきとても心強かったです。

ただ、問い合わせ件数が膨大らしく、お返事いただけるまでは早くて数時間、長いと翌日以降になることも。

緊急時は最寄りのクリニックを頼るなども視野に入れています。

食事療法という考え方

ワタシ自身、かねてから“食べることは生きること”という思いで自分や家族の食事を作ってきました。

毎日の食生活の積み重ねでカラダと健康は作られている、
と考えているので、Instagramでプラーナさんの存在を知った時に「これは我が家に合っている」と直感!

それまでも自分なりに調べながらミクモの食事を作っていましたが、はたして正解なのか?もっとできることがあるのではないか?と試行錯誤しながらの日々でした。

目安にできるのはオシッコの色とウンチの状態だけでしたが、専門の先生に診てもらえて質問もできたことで、今ではいろんな疑問や不安がスッキリ解消できています。

また、プラーナさんではご家庭でも食事の観点からワンちゃんの健康をサポートできるように、そしてもっとワンちゃんのための食やカラダの仕組みを探求したい方のために、院長先生の講習会やオンラインセミナーなど専門的に学べる環境も用意されているとか。


すでに多くのインストラクターの方が輩出、活躍されています。

ミクモにプラーナさんをご紹介くださったのもインストラクターの方で、Instagramが縁で知り合いました。

>犬の食事療法インストラクターの方のInstagram

>プラーナ和漢自然医療アニマルクリニックの公式サイト

(おかわりは?と催促気な食後のお顔 w)

今年(2023年)3月、約半年ぶりの診察

そして今年3月、プラーナさんの出張往診会があるとのことで2回目の診察をしてもらいました。

ちょうど昨年、もっとも体調が悪かったのも同時期。

なので参考になることも多いかと期待しながら診察へ。

おかげさまで大きな変化や問題はなく、安心できました。

ただ寒さの厳しかった冬を越え、季節の変わり目なのもあって内臓の疲れは出ていたようです。

引き続きのメインの処方にくわえ、3種の漢方も調合してくれました。

内臓の疲れのためと、夜よく眠れるようにするための処方なんだとか♪

温める場所やマッサージの方法をあわせて教えていただけました。

1回目の診察から約半年、今では夜の徘徊もオネショも無くなり、食欲も完全に復活!

ペースト状でなく、ダイスカットのお野菜煮や市販のドライフードのトッピングも美味しそうに食べるまでになりました。

(院長先生に切診を受けているニッコリの愛犬ミクモ)

診察当日は質問事項をメモして行くのですが、すべてが理にかなっているので分かりやすいです。

かりに、その時は分からなくても、後々ミクモの様子を見ていると「ア!これのことか!!」と気づくことに。

ほんとうに不思議なほど、自然に理解できます。

飼い主と愛犬の2人3脚!自宅ケアが治療のカギ

治療にどんな方法を選ぶのか…

ワンちゃんが自分で選べない以上、それは飼い主にしかできない選択です。

我が家もどこまでやるのか、どうしたらいいのか、とても悩みました。

そして辿り着いたのは、ミクモに少しでも幸せでいてもらいたい、なるべくストレス無く自然に過ごしてほしい、という感情でした。

新しい習慣を受け入れて、それが日常になるまで、いろいろな方法を試しましたが、そんな日々も愛犬といっしょに過ごす貴重な時間と思っています。

注意深くミクモの体調を見守りながら、安静を選ぶ日もあります。

歳を重ねると気圧や気候の変化に身体が追いつかず、体調を崩すキッカケとなってしまうからです。

そんな日はおウチでのんびり♪

お腹にやさしい量のゴハンを美味しく食べてもらい、話しかけやマッサージ、簡単なお手入れ、そして外の景色を窓から眺めさせたりと養生させています。

(転んでも粗相しても安心な子供用プール♪いろいろ新しい生活習慣を前向きに楽しんで)

東洋医学や漢方を体験して思うこと

かれこれ15年、普通に動物病院で診ていただいてきて、とくに疑問にも思わなかったけれど。。

歳を重ねるにつれ、ますます病院嫌いがエスカレートしてきて、もはや治療のストレスの方が大きそうだった愛犬ミクモ。

だからこそ東洋医学に目が向き、試してみようと思えたのだと思います。

これはきっと、ミクモが引き寄せたご縁。

ワタシも主人も納得できましたし、明るい気持ちにもなれました。

とはいえ、西洋医学も欠かせません。

過去2回、ミクモが脱臼の大ケガをしたときは整形外科の名医に助けてもらいました。

そのご恩は忘れませんし、感謝してもしきれません。

大切なのは、コトバを話せない愛犬の心の声に耳を澄まし、
より良い道を考えてあげること。

そして、そのための選択肢を持てることだと思います。

西洋医学の良いところと東洋医学の良いところを、

愛犬のために両方活かせるよう、もっといろんな病院や先生が増えてくれますように!

ミクモもこの先、きっとまた体調を崩す時がやってくるでしょう。

でもそのつど、我が家のミクモにとってはベストと信じられる東洋医学を中心に、緩和ケアをしながら寄り添っていくつもりです。

昨年の2月末に体調を崩し、慢性腎臓病と診断を受けてから約1年。

気圧の変化が大敵とのことで、我が家の恒例だった「軽井沢旅行」はもう行けなくなりました。(標高差が大きいため)

でも、今では血液検査の数値も許容範囲内になり、
治療で病院通いすることもなく毎日ゴハンを美味しそうに食べ、楽しそうに過ごせています。

それだけで、十分にありがたいです。幸せです。

これからも、愛犬ミクモのシニアライフをより穏やかで幸せなものにできるよう、家族で頑張っていきます!

今回の記事が、同じような悩みを抱えている方の、ひとつの参考になればウレシイかぎりです♪

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