「最近うちの子、年をとったかな」と感じることはありませんか?
年齢を重ねるのは避けられない事ですが、日常生活をちょっと工夫するだけで老化を遅らせて楽しいシニア期を向かえることができます。
今回は、飼い主さんができる犬のアンチエイジング方法を「5つ」ご紹介するので、ぜひ日常に取り入れてみてくださいね。
<目次>
犬のアンチエイジング①「左右のバランスを整える」
愛犬に「スピン(その場で一周回る)」や「ゴロン(その場に寝転がる)」などのコマンドをさせるときに、いつも同じ方向にばかり回ったり、転がったりしていませんか?
人にも利き腕があるように、犬にも自分が回りやすい方向や転がりやすい方向があります。
ですが、ずっと得意な方向ばかり使用していると左右差がうまれ、体がだんだん歪んできます。
体が歪むと歩き方や重心の掛け方に差が出てくるので、不自然な力が入り、痛みがでてくることもあります。
犬にコマンドを出すときは、左右差が生まれないように、両方バランスよく行うようにしましょう。
犬のアンチエイジング➁「足腰を鍛えるために色んな場所を歩く」
普段の散歩は平坦な道ばかり歩いてしまう、という方も多いのではないでしょうか。
平坦な道ばかり歩いていると、同じ筋肉しか使わないため運動不足なりがちです。
また、足をしっかり上げずに歩けてしまうため、後足の筋肉が鍛えられず前足と後足の重心バランスが崩れてしまうことも考えられます。
筋力低下や重心バランスの崩れは、寝たきりのリスクにも繋がります。
普段から足腰を鍛えるために、「上り坂」「下り坂」「土」「芝生」「砂浜」「砂利」など色んな場所を歩くようにしましょう。
異なる材質の上を歩くことは、足の裏や足の指のエクササイズにもなります。
お家の周りが平坦なアスファルトだらけという方は、週末だけ公園や森林に遊びに行ったり、室内でできる犬の筋トレをするのもよいでしょう。
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犬のアンチエイジング➂「いろんな脳トレをする」
普段、みなさんは愛犬とどんな遊びをしていますか?
飼い主さんの指示に従う「コマンド」や「引っ張りっこ」などの遊びも楽しいですが、アンチエイジングを意識するのであれば「頭」を使った遊びも取り入れてみましょう。
頭を使う遊びでオススメなのは、「知育トイ」と「ノーズワーク(嗅覚を使った遊び)」です。
知育トイの多くは、中にオヤツを入れられるようになっているので、犬はそのオヤツを取るために手を使って転がしたり、鼻で押すといった工夫が必要になります。
目的達成のために「どうしたらいいかな?」と犬自身が考えることで、脳を存分に鍛えることができます。
犬の生活は気をつけないと単調になりがちなので、こういった脳を使う遊びを日常に的に取り入れてあげると、犬にとって楽しい生きがいになります。
犬のアンチエイジング④「新しいことにチャレンジする」
先ほど犬の生活は気をつけないと単調になりやすいとお話ししましたね。
日常の忙しさに追われると「つい同じ散歩コース」「つい同じ遊び」になりがちです。
犬のアンチエイジングを意識するなら「新しいことにチャレンジする」ことを忘れないようにしましょう。
例えば、「別の散歩コースに行ってみる」「新しいコマンドを覚えてみる」「散歩の途中でオモチャで遊ぶ」など大きなチャレンジではなく、日常的に挑戦しやすいものでOKです。
新しい物との出会いや新しい場所は、犬の脳と心によい刺激をもたらしてくれます。
犬のアンチエイジング➄「QOLを維持する」
QOLは、「Quality Of Life」の略で「生活の質」のことです。
年齢を重ねると今まで愛犬自身でできていたことが、だんだんできなくなります。
もちろん飼い主さんがサポートすることは大切ですが、なんでもかんでも「年だからね」と飼い主さんがやってあげていると、できていたことまでできなくなりますし、愛犬が自信を失う事にも繋がります。
今まで送ってきた生活を年をとっても維持できるように、飼い主さんが意識してみましょう。
例えば、歩くときにヨロヨロしてきたのであれば、犬用の靴下で足を保護したり、補助のハーネスで支えて最後まで自分の足で歩けるようにサポートすることが大事ですし、立ったまま食事ができなくなったのであれば、おすわりをして食べさせる、伏せをして食べさせるなど、最後まで自分の口で食べられるようにサポートしてあげましょう。
年齢を重ねると少しずつできない事が増えていきます。
しかし何でも年のせいにして刺激のない生活を送らせていると、ますます老化は進んでいってしまいます。
1日でも長く愛犬に元気に過ごしてもらうために、今回ご紹介したアンチエイジングをぜひ日常に取り入れてみてくださいね。
<参考書籍>
ドッグ・トレーナーに必要な 「犬に信頼される」テクニック ヴィベケ・リーセ 藤田 りか子 (著)
7歳からのシニア犬とのしあわせな暮らし方 伊藤 みのり (監修) 内田 恵子 三浦 裕子
<画像元>
写真AC
Unsplash
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手
やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。
大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。
愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。
「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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