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「犬種別の平均寿命は?」長生きに大切なポイントもご紹介【動物看護師が解説】

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「愛犬にはずっと健康で長生きしてもらいたい」というのは飼い主さん全員の願いですね。

愛犬に元気でいてもらうためには「長生きに大切なポイント」を知っておくことが大事です。

そこで今回は、犬種ごとの平均寿命についてお話ししながら、長生きするために大切なことも合わせて解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

「長生きなのはどの犬種?」犬種ごとの平均寿命

ペット保険会社の「アニコム損保㈱」が発表した犬の寿命に関する調査によると、犬種別の平均寿命は下記のようになりました。

▼犬種別の平均寿命ランキング(寿命が長い犬種順に表示)
1位:トイプードル 15.3歳
2位:ビションフリーゼ/ミニチュアダックスフンド 14.9歳
3位:柴/カニンヘンダックスフンド 14.8歳
4位:混血犬 14.7歳
5位:イタリアン・グレートハウンド 14.6歳
6位:ミニチュアピンシャー 14.5歳
7位:ジャック・ラッセル・テリア 14.4歳
8位:ヨークシャー・テリア/シー・ズー/イングリッシュ・コッカー・スパニエル/甲斐 13.9歳
9位:チワワ/ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア 13.8歳
10位:ポメラニアン/ミニチュア・シュナウザー 13.7歳

平均寿命が一番長い犬種は「トイ・プードル」で、次いで「ビションフリーゼ」「ミニチュア・ダックスフント」という結果になりました。

ランキング全体を見てみると、小型犬が多くランクインしていますね。

犬の場合、大型犬に比べると小型犬の方が長生きする傾向があるので、それがランキングにも顕著に現れていることがわかります。

では、この平均寿命を年代ごとに見ていくと、どのような変化をしているのでしょうか。

10年で大きく変化している犬の平均寿命

下の図は「アニコム ホールディングス㈱」が発表した2008~2019年までの犬の平均寿命の推移をまとめたグラフです。

このグラフの変化を見ていくと、年々寿命が右肩上がりに延びていっていることがわかります。

▼犬の平均寿命の推移

出典元:https://www.anicom-page.com/hakusho/book/pdf/book_202112.pdf

2008年と2018年を比べると寿命が「0.8歳」延びていますね。

犬の1歳は人の年齢の4~5歳分にあたりますので、この10年でざっくり4~5歳寿命が延びているということになります。

そう考えると、この10年で犬の寿命は飛躍的に延びているといえますね。

愛犬と一緒に過ごせる時間が増えるのは嬉しいですが、できれば健康に長生きして欲しいですよね。

それでは、愛犬に健康で長生きしてもらうために大切なポイントはなんでしょうか。

愛犬に健康で長生きしてもらうための、4つのポイント

愛犬に健康で長生きしてもらうために大切なポイントは「4つ」あります。

▼健康に長生きするためのポイント
①「肥満」に注意する
➁「生きがい」をもたせる
➂「病気」のサインを知る
④「犬の筋トレ」をしよう

①「肥満」に注意する

「日本ヒルズ・コルゲート㈱」が行った調査によると、自分のペットの体型を「ぽっちゃり」「ややぽっちゃり」と答えた方は35%もいました。

約3分の1のペットが肥満予備軍と考えると、十分気をつけなければならない数字だといえます。

出典元:http://www.petwell.jp/news/2014/09/01/140901-pwresearch

愛犬が年老いていくうえで、一番心配なのは「寝たきりになること」だと思いますが、肥満は腰や足を傷めやすいので寝たきりのリスクをあげてしまいます。

また、生活の質を大きく下げる「糖尿病」や「心疾患」にもなりやすくなってしまいます。

健康で長生きしてもらうために、愛犬が元気な内から体型は十分注意するようにしましょう。

➁「生きがい」をもたせる

人の日常は仕事、家事、習い事、趣味、勉強など色んな物事にあふれていますね。

では犬の生活はどうでしょうか?

「何の刺激もない単調な生活」「脳をまったく使わない生活」というのも実はストレスになることがわかっています。

犬の日常の中に「ノーズワーク(鼻を使った遊び)」や「知育のオモチャ」「アジリティ」などを取り入れて「これをするのが楽しい」という生きがいの時間を作ってあげましょう。

また、散歩コースを毎日変える、他の犬と挨拶をさせるなども、よい刺激になります。

➂「病気」のサインを知る

定期的に動物病院で健康診断を受けることも大切ですが、家で愛犬のセルフチェックを行って病気のサインにいち早く気づいてあげることも大切です。

▼こんな症状・サインがあったら要注意
・元気がない
・食欲がない
・日常的に呼吸が早い、息切れしている
・体を触ると痛がる、嫌がる
・下痢、嘔吐が続く
・尿や便の回数や色が変わった
・飲水量が増えた
・口臭がきつくなった
・皮膚をかゆがっている、赤みがある
・耳を頻繁に気にする
・歩き方が変わった

どんな病気も早期発見、早期治療が大事です。

変化が目につきにくい病気もあるので、なにかおかしいと感じたら、早めに動物病院にいくようにしましょう。

④「犬の筋トレ」をしよう

「自分の足でしっかり歩く」「食事や排泄が自分でできる」など、今当たり前にできていることが、年齢を重ねるとだんだん難しくなります。

今までできていたことができなくなるのは、飼い主さんにとってもショックな事ですが、犬にとってもショックなことで「もう自分でできないんだ」と自信を失ってしまうことがあります。

そのリスクを少しでも下げるために、若い内から「体幹を鍛える」「衰えやすい後足を鍛える」など筋肉をしっかりつけておきましょう。

犬の筋トレ方法については、下の記事でくわしく紹介しているので、よろしければ合わせて読んでみてくださいね。

動物医療の発達や室内飼いの割合増加によって、犬の寿命は年々延びてきています。

それとともに、課題になっていくのは「寝たきり」や「介護」「医療費の増加」だと思います。

健康な時間を少しでも延ばすために、今回ご紹介ポイントをおさえて、愛犬の老化とうまく付き合っていきたいですね。

<参考URL>

アニコム家庭どうぶつ白書2021
>https://www.anicom-page.com/hakusho/book/pdf/book_202112.pdf

<参考書籍>

7歳からのシニア犬とのしあわせな暮らし方/伊藤 みのり(監修)内田 恵子 三浦 裕子

ドッグ・トレーナーに必要な 「犬に信頼される」テクニックヴィベケ・リーセ , 藤田 りか子 (著)

<画像元>

無料写真素材 写真AC

Unsplash

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
「犬種別の平均寿命は?」長生きに大切なポイントもご紹介【動物看護師が解説】
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