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「ドッグフードの添加物は体に悪い?」「グレインフリーって体に優しいの?」ドッグフードのよくあるお悩みQ&A 6選

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皆さんは愛犬の食事に悩んだことはありますか?

食事は愛犬の健康に直結するので、悩み事をインターネットで検索している方も多いのではないでしょうか。

しかし、インターネットにはいろいろな情報があふれているので、知りたい答えにたどり着くのが難しいことがありますね。

そこで今回は飼い主さんが悩みがちなドッグフードのお悩みを6つ紹介ご紹介するので、愛犬の食生活の参考にしてみてくださいね。

ドッグフードのよくあるお悩み①「ドッグフードは何を基準に選べばいいの?」

Q,ドッグフードは何を基準に選べばいいの?

A.ドッグフード選びポイントを基準に選びましょう

ドッグフードを選ぶときは下記のポイントを基準に選ぶことをおすすめします。

▼ドッグフード選びのポイント

・どんな原材料でドックフードが作られているか
・原材料の質はどうなっているか
・余計な添加物が含まれていないか
・どんな工場でドッグフードが作られているか
・愛犬の年齢や体質にあっているか
・トレーサビリティ(生産から消費までを追跡できる)に取り組んでいるか
・愛犬がしっかり食べてくれるか

ドッグフード選びで一番大切なのはそのドックフードが安全であるかどうかです。

ペットフード安全法によってドッグフードを安全に守るための仕組みは定められていますが、過信しすぎず飼い主さん自身でも「どんな原材料を使っているか」や「どんな工場で製造しているか」などを調べておきましょう。

そのため「使用している原材料」や「トレーサビリティに取り組んでいるか」など細かくドッグフードの情報を公開している製品を選ぶと安心ですね。

また、そのドッグフードが愛犬の年齢や体質にあっているかも大切です。

運動量が少ない犬にたんぱく質が多いフードを与えると太ってしまいますし、シニア犬であれば健康維持のために必須脂肪酸が含まれているフードを選ぶのもよいでしょう。

ドッグフード選びのポイントを基準に愛犬の今の状態や悩みを照らし合わせてフードを選びましょう。

ドッグフードのよくあるお悩み②「ドッグフードの添加物は犬の体に悪いの?」

Q,ドッグフードの添加物は犬の体に悪いの?

A.「添加物=悪」ではありません。ただ必要のない添加物が含まれていないかチェックすることも大切です。

「添加物=悪いもの」というイメージがあるかもしれませんが、ドッグフードの品質や形状を保持するために必要な添加物もあります。

例えば酸化防止剤や防腐剤はフードの品質を保持したり安全に保管するために欠かせない添加物なので、どんなドッグフードにも含まれます。

酸化防止剤や防腐剤が入っていないと劣化しやすかったり、菌やカビが発生しやすくなります。

その一方で、風味をつけるための動物性油脂や見た目をよくするための着色料は必要のない添加物です。

ドッグフードを選ぶときは原材料をよく見て、添加物が必要以上に多く含まれていないかチェックするようにしましょう。

ドッグフードのよくあるお悩み③「ドライフードは加熱するので栄養が減っている?」

Q,「ドライフードは加熱するので栄養が減っている?」

A. 成長に必要な栄養基準を満たしているかは完成品をチェックします。栄養基準を満たしたドッグフードが総合栄養食を名乗ることができます。

ドライフードは加工の過程で高熱、高圧がかかります。

そのため、ドッグフードの栄養成分が壊れたり減ってしまうのではないかという疑問を抱かれる方は多いのではないでしょうか。

総合栄養食を製造しているメーカーでは、製品になった状態で栄養基準が満たされているかを測定しています。

健康維持に欠かせないビタミンやミネラル、アミノ酸などは調整の段階で添加されるので、ドッグフードが栄養不足になっていることはありません。

ドッグフードのよくあるお悩み④「ドッグフードを切り替えるタイミングは?」

Q,ドッグフードを切り替えるタイミングは?

A. 子犬用から成犬用のフードに切り替えるのは1歳頃、成犬用からシニア用に切り替えるのは7歳前後と言われていますが体の大きさによってタイミングは異なります。

子犬用から成犬用にフードに切り替えるタイミングは1歳頃と言われています。

ただ、すべての種類の犬が1歳前後に切り替えるわけではなく、体の大きさによってタイミングは異なります。

▼ドライフードの切り替え時期

・小型犬(超小型犬) 生後6~9ヶ月頃
・中型犬 生後12ヶ月頃
・大型犬は生後18ヶ月頃
・超大型犬 生後24ヶ月頃

子犬の時期は活動的で成長も著しいので高カロリーが必要になりますが、成犬になってからも子犬用のフードを与え続けると肥満になってしまいます。

愛犬の成長具合を見ながら、切り替え時期を検討してみてください。

また、一度にドッグフードを切り替えると下痢などの体調不良を起こしがちになるので、1週間ほどゆっくり時間をかけながら少しずつ新しいフードに慣らしてあげましょう。

ドッグフードのよくあるお悩み⑤「フードローテーションは必要?それとも不要?」

Q, フードローテーションは必要?それとも不要?

A. 絶対必要では無いですが、ローテーションをするメリットもデメリットもあるので、どちらも把握して決めましょう。

▼ドッグフードをローテーションするメリット

・さまざまな栄養をとることができる
・風味や食感などが異なるのでいい刺激になる
・食べられるものの範囲が広がる
・トラブル(製品の欠品など)が起きたときに対応しやすい

▼ドッグフードをローテーションするデメリット

・胃腸に負担がかかりやすい
・アレルギーを起こしたときに原因を特定しにくい
・コストがかかる

ドッグフードをローテーションすると、食感や味の変化がいい刺激になりしっかり食べてくれるようになるというメリットもありますが、短期間にドッグフードをコロコロ変えると胃腸の負担になるというデメリットもあります。

メリットデメリットを比較して、愛犬にあった食事スタイルを見つけてあげましょう。

ドッグフードのよくあるお悩み⑥「グレインフリーって体に優しいの?」

Q, グレインフリーって体に優しいの?

A. グレインフリーが体に優しいという科学的根拠は今のところありませんが、小麦などのイネ科植物にアレルギーがある場合やてんかんを持っている場合はグレインフリーのドッグフードをおすすめします。

元々グレインフリーのドッグフードは、過剰に使われていた穀物を減らそうという反動でできたものだと言われています。

穀物過剰のドッグフードは栄養バランスが悪いため、皮膚病などの病気を招きかねませんが、グレインフリーだから健康にいいフードというわけではありません。

ただ、小麦やトウモロコシなどイネ科の穀物に食物アレルギーがある場合やてんかんを持っている(てんかんやアイリッシュセッターは小麦に含まれるグルテンに対して免疫反応を起こす場合がある)場合は、グレインフリーのドッグフードをおすすめします。

ドッグフードを選ぶときはいろんな方面から調べることが大切ですね。

今回ご紹介した内容が愛犬のドッグフード選びの参考になると嬉しいです。

<参考URL>

ペットフードの適正製造マニュアル
>https://www.maff.go.jp/j/syouan/tikusui/petfood/pdf/140825_pf_seizou.pdf

飼料添加物・農薬評価書 エトキシキン/食品安全委員会肥料・飼料等専門調査会 食品安全委員会農薬専門調査会
>https://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc4_hishiryo_ethoxyquin_250903.pdf

ペットフード公正取引協議会 原産国表示に関する事例と考え方
>https://pffta.org/pdf/hoteihyoji04.pdf

<画像元>

Canva

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。