愛犬にびわを与えても大丈夫なのかという疑問、結論から言うと犬にびわを与えても大丈夫です。
栄養満点のびわは犬にとってもメリットが多く、普段から取り入れたい果物です。しかし、愛犬に与える際はいくつかの注意点があります。
もうすぐ、びわが出回る季節。正しい与え方を知って、愛犬と美味しいびわを楽しみましょう♪
愛犬にびわを与えても大丈夫?
びわは愛犬が食べても大丈夫な果物です。
びわは古来、中国やインドで「薬樹」として重宝されてきました。その、実や葉の他、種や花、根っこ全てに薬効があるといわれている栄養豊富な果物です。
ただし、愛犬に与えてよいのは完熟した実の部分だけです。「種」や「完熟していない実の部分」は与えてはいけません。
これらの部分には、天然の有害物質(シアン化合物)が含まれていて、多量に摂取すると人間同様、愛犬も健康を害する恐れがあります。
びわのすごい栄養効果とは?
昔から栄養豊富で薬効もあると言われている「びわ」には、糖分、カリウム、鉄分、ビタミンB、ビタミンC、クエン酸、リンゴ酸、βカロチン、ポリフェノールなどたくさんの栄養が含まれています。
赤い色をした果物や野菜にはβカロチンが多く含まれていますが、びわのオレンジ色にもβカロチンが豊富に含まれています。
βカロチンは体内でビタミンAに変化し皮膚や粘膜を潤し保護する効果があり、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病の予防効果もあるとされています。
中医学では、びわは身体のほてりを解消する果物とされ、夏場の暑い時に食べると夏バテ解消効果もあるといわれています。
また、びわにはポリフェノールが多く含まれています。ポリフェノールは抗酸化作用があり、動脈硬化や生活習慣病予防に効果があります。
びわを食べていたら犬も人間も若返るかも・・・?食べすぎは注意ですよ。
【びわの栄養効果】
・抗酸化作用
・生活習慣病の予防
・皮膚や粘膜を潤す効果
・夏バテ解消効果
愛犬にびわを与えるメリットとは?
βカロチンやポリフェノール、ビタミン類が豊富なびわは愛犬に与えるといろいろなメリットがあります。
それは以下のようなものです。
【愛犬にびわを与えるメリット】
・被毛に艶が出る
・皮膚病の予防
・免疫力UP
・アンチエイジング(抗酸化作用)
・生活習慣病の予防
抗酸化作用を持つβカロチンは、皮膚や粘膜を健やかに保ち、細胞の酸化のダメージを防いでくれるアンチエイジング効果ばっちりの栄養素です。
人間同様、ワンちゃんの動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病予防にも一役買ってくれます。
毛艶の無いワンちゃんや皮膚病にかかりやすいワンちゃん、シニア犬におすすめの果物です。
また、びわは約90%が水分でできています。夏バテ防止に水分補給としてびわをおやつに与えてみるのも、普段水をあまり飲まないワンちゃんにはおすすめです。
誤食に注意!びわの種は食べると危険です!
▲真ん中の茶色い部分がびわの種
愛犬にびわを与える際、一番気を付けなければいけないのは「びわの種」の誤食です。
びわの種の中に含まれるアミグダリンというシアン化合物は、体内に入ると分解され、青酸を発生させ青酸中毒になる危険があります。
過剰摂取すると人間でも下痢や嘔吐、酷い場合は肝機能低下や神経障害、昏睡状態に陥ることもあります。
びわを与える時に、種まで丸ごと食べさせることは無いですが、飼い主さんが見ていない隙にパクッ!なんてことがあるかもしれません。
特に大型犬は丸呑みしやすいので誤食には注意が必要です。
また、びわの葉を食べるワンちゃんはいないと思いますが、葉の部分にもアミグダリンが含まれているため食べさせてはいけません。まあ、美味しくはないので食べないとは思いますが・・・。
未完熟のびわにもアミグダリンが含まれているので、与える際はオレンジ色に熟した実をあげましょう。
以下は愛犬に与えてはいけません。覚えておきましょう。
【愛犬に与えてはいけない】
・未完熟のびわ
・びわの種
・びわの葉
〇農林水産省の注意喚起
農林水産省ではびわも含め、バラ科の植物の種(びわ、アンズ、ウメ、モモ、スモモ、オウトウ、サクランボ)や未熟な果実の部分には、アミグダリンが多く含まれているので食べないようにしましょうと注意喚起しています。
愛犬のびわの与え方や適量とは?
愛犬に与える果物のびわは「おやつ」として考えます。
おやつは犬の体重から計算された一日の必要摂取カロリーの「10パーセント以内のカロリーにおさめる」のが理想的とされています。
それを考慮し計算すると、愛犬に与えてもよいびわの適量は、以下のようになります。
【愛犬に与えても良いびわの量(目安)】
(※びわ1個あたりの重さは可食部で約32gとする)
・超小型犬(体重4キロ未満)
びわの量(可食部)1/3個~1/2個(10g~15g程度)
・小型犬(体重10キロ以下)
びわの量(可食部)1個~1個半(30~50g程度)
・中型犬(体重25キロ以下)
びわの量(可食部)1個半~3個(50~90g程度)
・大型犬(体重25キロ以上)
びわの量(可食部)3個~4個(100~130g程度)
びわの与え方は、細かく刻んでおやつとして与えるほか、フードのトッピングに入れるのがおすすめです。
びわのジャムや加工品は砂糖や添加物が入っている場合があるため、与えすぎると肥満や虫歯になる恐れがあり、おすすめできません。
また、びわを食べたことのないワンちゃんや、シニア犬に初めて与える際は、ごく少量から、体にアレルギー反応が出ていないか確認しながら与えましょう。
生まれて間もない子犬は、消化器官が未発達ですので下痢や嘔吐をする場合があります。栄養があるからと無理して与える必要はありません。
まとめ
びわは種や葉、未完熟の実などに注意すれば、愛犬に与えても大丈夫なことがわかりました。
また、新鮮な果物や野菜にはドッグフードだけでは摂取できない美容と健康に効果のある「酵素」が含まれています。びわもそのひとつです。たまに与えることで、愛犬の健康に大いに役立つことでしょう。
5月~6月はびわが美味しい旬の季節です。栄養満点でメリット大のびわをぜひ、愛犬のごはんやおやつに取り入れてみてくださいね。
<参考URL>
日優犬高松(犬に琵琶(ビワ)を食べさせてもよいのか?)
>https://www.nyktakamatsu.com/knowledge/biwa/
かわしま屋(びわは薬木の王様!おいしい実と葉で老化防止&スキンケア)
>https://kawashima-ya.jp/contents/?p=10068
農林水産省(ビワの種子の粉末は食べないようにしましょう)
>https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/naturaltoxin/loquat_kernels.html
mofmo【獣医師】犬にびわはOK!食べてもいい量と与えるときの注意点!【2023年版】
>https://mofmo.jp/article/21167
フラワーアレンジメント講師
2人の息子の母
実家でパグの出産、育児を経験し、
現在はトイプードルの男の子と暮らしています。
みなさまの愛犬にお役に立てる情報を発信していきたいです。
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