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熱中症や食欲低下が気になる夏に最適!犬にオススメな夏の食材5選

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全身毛に覆われている犬にとって、最も注意したい季節の夏。

夏は湿気のある日だけではなく、乾燥した日とも組み合わさる季節なので、熱中症だけではなく、食欲低下にも気を付けたいところです。

そこで今回は、犬にも食べさせたいオススメ夏食材5選や季節の変化によって使い分けたい食材自体の食性などについてご紹介します。

犬が夏の「旬」食材を食べることのメリット

犬は一般的に総合栄養食のドッグフードと水があれば、全ての栄養が補えると言われています。

しかし、昔の日本の夏と違って気温が35℃をゆうに超えるようになってきた近年の日本の夏においては、夏バテの影響でドッグフードの食べ残しや冷房の効き過ぎによる水分不足に注意する必要があります。

そう言った時に活用したいのが夏の「旬」食材で、犬に夏の「旬」食材を食べさせることで得られるメリットには以下のようなものがあります。

<犬に夏の旬食材を与えるメリット>
・体内に篭った熱を低下させる
・水分不足を補える
・疲労回復や鉄分、ミネラル類が補える

夏場などはエアコンによって屋外と室内の気温の差が激しいことも少なくないため、心臓にも負担がかかり易い時期です。

老犬を飼われている飼い主さんは特にこの季節、夏の「旬」食材上手く活用して愛犬に与えてあげることは、健康管理の強い味方となってくれるでしょう。

犬が夏の「旬」食材を食べることのデメリット

では、一方で犬が夏の「旬」食材を食べることで生じてしまうデメリットとは何なのでしょうか?

結論から申し上げれば、食べ過ぎによる体温低下や下痢、生肉や生野菜のまま与えることによる中毒に注意が必要でしょう。

中でもアブラナ科に属し、今では1年を通して様々な食材と相性の良いキャベツは、甲状腺機能低下症という病気を抱えている愛犬にはヨウ素の吸収を阻害してしまう成分が含まれています。

また、夏場が「旬」のブドウやレーズンといった果物は、現在でもはっきりとした理由が解明されていない毒性があり、犬に与えるのは危険だとされています。

そのため、もしも愛犬に夏の「旬」食材を与える際には、愛犬自身の体調や病気の有無、それに加えて年齢、その食材自体に含まれる栄養素なども考慮した上で与えるように注意しましょう。

夏の食材の食性って何?

「食材の食性」と言われても、ピンとこない人も多いと思いますが、薬膳の考え方では、全ての食材には体を冷やす効果のある「寒涼性」という食材、体を温め免疫機能に効果のある「温熱性」という食材、どちらの性質も持たず、体のエネルギーなどに効果のある「平性」という食材の3つに分けられると言われています。

今回に関してはこのような基本的な特徴のみのお伝えですが、これらの食材の食性バランスは、これから愛犬の手作り食にチャレンジしようとお考えの方にはとても大切な知識の一つになりますので、ご参考までに覚えておいてください。

犬にオススメ!暑い時期に食べさせたい夏食材5選

それでは、ここからは犬にもオススメしたい夏食材5選をご紹介します。

ご自身の愛犬が子犬なのか、成犬なのか、老犬なのかといった点や食物アレルギーの有無、病気の有無なども重要ですが、同時にドッグフードのトッピングやおやつといった場合には、1日の摂取カロリーの10%を限度に与えるように注意しましょう。

犬にオススメな夏食材1:カツオ

夏が旬で平性に分類されるカツオには、EPA・DHAが多く含まれており、血行促進や認知機能などに効果があります。

また、ビタミンB12が豊富に含まれており、神経機能や鉄分といった豊富な栄養素が含まれているため、疲労回復にも効果的です。

与える際にはチアミン(ビタミンB1)を分解してしまうチアミナーゼがカツオにも多く含まれているので、必ず加熱し、欠乏症にならないように注意する必要があります。

犬にオススメな夏食材2:パイナップル

寒性に分類されるパイナップルはビタミンCやビタミンB1、ミネラルなどを多く含み、食物繊維も豊富な果物ですよね。熱中症が気になる夏場の季節では、パイナップルは水分量も多いため、水分補給にも役立てることが出来ます。

また、パイナップルにはブロメラインという酵素が含まれており、食物繊維と共に整腸効果もあるため、便秘気味の愛犬にも効果的です。

ただし、与える場合には、缶詰のパイナップルではなく、生のパイナップルを小さくカットして与え、実以外の部分は与えないよう注意しましょう。

犬にオススメな夏食材3:バナナ

こちらも寒性に分類されるバナナには、体温を下げる効果があり、子犬の成長に必要なたんぱく質や糖質、ミネラルやビタミン類も豊富な果物のバナナは、整腸作用や解毒作用もあるため、便秘気味のワンちゃんや老犬で食欲低下してしまったワンちゃんの素早いエネルギー補給にピッタリです。

けれど、バナナもパイナップル同様食べ過ぎには注意が必要ですので、おやつやトッピングとして与える時には1日の摂取カロリーの10%は守るように注意しましょう。

犬にオススメな夏食材4:トマト

低カロリーに加え、ビタミンCやリコピンなどの強い抗酸化作用を持っている寒性(生)もしくは平性に分類されるトマトは、老化防止や高血圧、がん抑制作用といった様々な効果が期待できます。

また、カリウムは血液中の塩分濃度を低下させ、動脈硬化予防にも役立つなど、老犬には率先して与えてあげたい夏食材の一つですね。

犬にオススメな夏食材5:スイカ

これぞ夏の定番!食材で寒性に分類されているスイカもまた、犬にオススメな夏食材の一つです。

スイカは約90%が水分で出来ているとされており、そのほかにもβカロテンやシトルリン、ビタミンC、リコピンといった栄養素も豊富に含まれている食材です。

βカロテンは皮膚や粘膜のサポートをしてくれたり、シトルリンは血流改善などに役立ちます。ほかの食材同様与え過ぎには注意が必要ですが、熱中症対策や水分補給にはとても効果が期待できる夏食材の一つと言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

夏の食材と聞くと、夏野菜が印象深いと思いますが、カツオやパイナップル、バナナなども夏にはぴったりの食材です。

私たち人間も大変な夏の時期。

夏の食材を食べることで、愛犬と共に少しでも体の中から元気になって、暑い夏を乗り切っていきましょう!

<参考書籍>

健康維持・病気改善のための愛犬の食事療法 ホリスティック獣医師による病態別・成長別180種のレシピ

7歳からの老犬ごはんの教科書

愛犬のための症状・目的別栄養事典

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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