夏はトマトの美味しい季節!栄養満点のトマトを愛犬に食べさせてみたいけど、犬にトマトって、そもそも大丈夫なのか心配ですよね?
犬にトマトは与え方さえ注意すれば、栄養満点で沢山のメリットがあります。
トマトの正しく効果的な与え方を知って、愛犬の健康維持に役立てましょう。
犬はトマトを食べても大丈夫?
真っ赤に熟したトマトなら犬に食べさせても問題ありません。
トマトには犬に害を与える成分は入っていないため、与える際に、いくつか注意点を守れば大丈夫です。
トマトが好きなワンちゃんは多いので、フードのトッピングなどで与えて夏場の食欲増進の食材として取り入れるのも良いでしょう。
愛犬にトマトを与えるメリット
真っ赤に完熟したトマトは低カロリーなのに栄養がたくさん含まれている健康野菜。愛犬に与える栄養的メリットがたくさんあります!
トマトに含まれる主な栄養素は、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、食物繊維、リコピン、β-カロテンなどです。
【トマトの栄養効果】
ビタミンC・・・美肌効果、風邪予防、抗酸化作用
ビタミンE・・・老化抑制
カリウム ・・・塩分排出・利尿作用・血圧を下げる
食物繊維・・・腸内環境を整える
リコピン・・・強力な抗酸化作用
β-カロテン・・・皮膚・粘膜を丈夫にする・抗酸化作用
特に注目したいのは、トマトに含まれるカロテノイドの一種の「リコピン」です。トマトの赤い色はリコピンの赤色です。
「リコピン」の効果は強力な抗酸化作用を持ち、悪玉コレステロール(LDL)の酸化を防ぎ血流を良くする効果や、美肌効果、血糖値を下げる効果、ダイエット効果、動脈硬化の予防など、さまざまな生活習慣病の予防効果があることがわかっています。
その他にも、トマトにはリコピンと同じカロテロイドの一種である「β-カロテン」が多く含まれています。「β-カロテン」は体内でビタミンAに変化してくれる栄養素で、皮膚や粘膜の維持、抗酸化作用などがあります。
このように栄養豊富で抗酸化作用のあるトマトを愛犬に与えるメリットは大きいでしょう。
また、トマトは90%以上が水分のため、ワンちゃんの水分補給としても役立つ食材です。
ただ、腎臓病や高カリウム血症などがあるワンちゃんは、カリウムを多く摂取するのは良くないため、獣医師に相談してから与えましょう。
愛犬にトマトを与える際の注意点
トマトは犬にとって、たくさんの栄養効果がある食べ物ですが、愛犬に与える際に、いくつか注意すべき点があります。
愛犬に与えても問題のないトマトは「完熟した赤いトマト」の果実の部分だけです。
トマトの花、茎、葉っぱ、ヘタの部分、また熟していない青いトマトは絶対に与えないでください。これらの部分には糖アルカロイドの「トマチン」という殺虫剤の効果を持つ毒性の成分が含まれているためです。
▲完熟していないミニトマトと葉・茎・花部分
【トマトを与える時の注意点】
・完熟した赤いトマトを与える
・未完熟のトマトは与えない
・葉・茎・花は与えない
・アレルギーに注意して少量から与える
・食べ過ぎに注意する
・皮を剥いて与えると消化によい
また、初めて与える際は、アレルギー反応を起こす場合があるため、ごく少量から、体調が良い時に与えるようにしましょう。
いくら愛犬の体にも良いトマトでも、食べ過ぎてしまうと水分の過剰摂取になり下痢をしてしまう可能性もあります。細かく刻んでフードのトッピング程度に時々与えるのがおすすめです。
トマトの皮は剥いて与えると、消化吸収されやすくなります。
プチトマトの場合、愛犬が丸呑みする危険があるので、そのまま与えず、細かく刻んでから与えましょう。
トマトジュースなどの加工品は塩分や糖分が加えられていて、愛犬に与えるのは肥満の原因になるためおすすめできません。
愛犬におすすめのトマトの与え方
愛犬におすすめのトマトの与え方は、皮を剥いて、細かく刻んだトマトをオリーブオイルで加熱調理したものを、冷ましてから、フードにトッピングする方法です。
トマトは生食するよりも、加熱加工することで、カロテノイドのリコピンやβ―カロテンの吸収率が2~3倍に上がることがわかっています。また油と一緒に摂取することでも吸収が高まります。
トマトスープや煮込み料理、リゾットにするのもおすすめです。愛犬用には調味料は使用しないようにしましょう。
【加工用トマトと生食用トマトとの熱度別リコピン含有量の違い】
そのまま与えるより手間はかかりますが、栄養を存分に取らせたいのであれば、油で加熱する方法がおすすめです。
まとめ
トマトにはリコピンやβ-カロテンなどの強力な抗酸化作用の栄養素が豊富にあります。愛犬の手作りごはんレシピの本などにも良く出てくる食材です。
ぜひ、食欲の振るわないワンちゃんや、シニア世代のワンちゃんの食事に取り入れて、健康維持に役立ててみてくださいね。
<参考URL>
PS保険 ペットメディカルサポート保険(犬にとって危険なトマトの部位を食べたときの症状と応急処置を獣医が解説)
>https://pshoken.co.jp/note_dog/dog_ngfood/case022.html
<参考URL>
一般社団法人 全国トマト工業会
>http://www.japan-tomato.or.jp/knowledge/
フラワーアレンジメント講師
2人の息子の母
実家でパグの出産、育児を経験し、
現在はトイプードルの男の子と暮らしています。
みなさまの愛犬にお役に立てる情報を発信していきたいです。
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