中伊豆にある三蓋山(みかさやま)へ山仲間と一緒に登ってきました!
今回の登山は愛犬と兄ちゃん(ジャーマン・シェパード・ドッグ)も一緒です。山自体はほとんど高低差がないのでその点は楽でしたが、とにかく距離が長い!
旧天城峠から三蓋山の山頂を目指しレッツゴ~♪
中伊豆の旧天城トンネルは、川端康成の短編小説、伊豆の踊子の舞台になった場所です。
現在は普通にここを通過すると新道の方を通るため、旧天城トンネルは観光地として存在しています。
もちろん歩いて通ることも、車で通ることもできます。トンネルの中はほとんど光が通らない真っ暗なトンネルで、歩いているとちょっと薄気味悪い感じ。
石造りのトンネルは確かに時代を感じる趣のあるトンネルですが、トンネルの中に小さな電球がほんの数個灯っているだけで、ほぼ真っ暗。観光客がたくさんいるときはまだ良いのですが、誰もいないとホント怖いです。
昔のトンネルはみんなこんな感じだったんでしょうね。
登山口は天城トンネルの脇にあり、この場所に車を置いて早朝から登り始めました。トンネルの脇からトンネルの上に登るような感じで登り初め、西側に向かって歩いて行きます。
旧天城トンネル~三蓋山~猫越峠~修善寺を繋ぐ伊豆山稜線歩道というコースで、全長42.8Kmの自然歩道になっています。
このコースを全行程、または途中から縦走する登山者が多く、私たちは車で来たため、縦走ではなく三蓋山で折り返すコースになります。
登り初めてすぐに雑木林に囲まれた細い山道の右側は切り立った斜面の道のり。
先頭はリーダー、そして山の仲間が続き、私が兄ちゃんのリードを持って仲間の後に付き、相棒が愛犬のリードを持って最後尾を守りながら1列で歩くのが精一杯の幅。
しばらく歩くと、兄ちゃんが。それにつられて愛犬も。朝早かったから排泄しきれなかったんだよね(苦笑)あ~また荷物が重くなったよ~。
誰かが山道に転がっていた石を蹴飛ばしたようで、谷底に転がった。兄ちゃんはすぐに反応して落ちた石を追いかけて行こうとしてリードがグイッと張っぱられた。
私は慌ててコマンドとリード裁きでそれを制しました。だけどゴロゴロと山道にある小石は、時々谷底へ転がっていきます。そのたびに谷底目がけて石を拾いに飛び出そうとする兄ちゃんに、落ちたら戻れなくなると焦っちゃいました。
この急斜面がある山道は10分ほど歩くと平坦な普通の山道になり、石を追いかける事もなくなったためホッと一息。出発から20分ほどで天城峠に到着分岐点になります。
三蓋山の標高は1,013mありますが、多少の上り下りはあってもきついと感じるほどの高低差ではなく、全体的にはほぼ平坦な道のりで、最後三蓋山近くになったところで少し上り坂が急なところがある程度。
距離は片道7.5kmなので往復15kmになります。高低差はあまりなくても、山道なのでアスファルトの道を歩くのとは違い、山道での15kmはかなりキツいです。
途中にはベンチのある休憩所があったのでそこで休憩。
愛犬たちも肉球に優しい土の中を歩いているので気分はルンルン♪特に兄ちゃんは山歩きが楽しくて仕方ないと言った感じで凄く張り切っているのが手に取るように分かります。
大好きな木の枝は探すことなく足もとにいくらでも転がっているし、石が転がれば追いかけてとハイキングを思う存分堪能している様子。
もちろん我が家の愛犬だって負けていませんよ。自分よりも遙かに長い木の枝を咥えて喜び勇んで歩いていますから。
山の仲間もそんな愛犬たちを見て楽しそうに微笑みながら見守ってくれます。
三蓋山の頂上に到着するまでは他の登山者には会いませんでした。
距離が長いと言うことと、見晴らしが良い場所や景勝地がほとんどないコースなので、ひたすら歩くだけの山にあまり魅力を感じないという登山者も多いのかなと思います。
人間的にはあまり魅力がなくても、わんちゃん的にはたくさん歩けて、木の葉が敷き詰められたふかふかの道は足腰にも負担が小さいこともあるので楽に歩ける楽しい散歩コースかも知れませんね。
三蓋山の山頂でお弁当タイム
山頂と言っても、稜線になっているためどこが頂上なのかぼ~っと歩いていると分からないです。山道の脇にベンチがあって、その奥に広い林があるだけの山頂と言っても山道の途中のような感じですね。
仲間に着いたよ!って言われて、「えっ!ここ?」って思いました。
登り始めてからおよそ3時間で到着です。
みんなと一緒にお弁当を開いてひとときの休憩。愛犬たちにもおやつのサービス。
兄ちゃんは呼べばすぐに戻ってくるのでリードを外してあげました。すると早速奥の広い雑木林へ掛けて行き、大好きな枝を咥えて戻ってきました。
うちの愛犬は特攻隊なので危ないからリードはつけたまま。多分兄ちゃんから離れないとは思うけど、こんなところで迷子になったら探しきれませんから、兄ちゃんの後を追って行きたがったけどここは制止させました。
兄ちゃんはかなりの距離を歩いてきたにもかかわらず元気で雑木林の中の枯れ葉をサクサク音を立てて散策しています。
ちょっと遠くへ行きすぎたら呼び戻し。兄ちゃんが走って戻ってきます。
私たちが休憩している間、思う存分に自然と戯れた兄ちゃんは凄く凜々しく、良い笑顔。
街中でいくら散歩してあげても、やっぱり自然の力は偉大ですよね。「僕、満足!」って言っているみたい。
さて、あまりのんびりもしていられないので下山します。まだ折り返し地点ですからね。
さぁ下山!旧天城トンネルへ
今通って来た道のりを再び歩いて旧天城トンネルの出発地点まで戻るよ。
行きで2ヶ所 、帰りも同じ地点で2回の休憩を挟み、長い道のりを2わん共元気に行って帰ってきました。
季節も3月の終わり頃だったので、休憩しているとまだ肌寒い気候。わんちゃんにとっては一番活発に歩ける時期ですね。
この山行に兄ちゃんを連れて行くよと娘に言ったとき、娘は「そんな長距離歩かせたことがないから体力的に大丈夫かな?」と心配していましたが、そんな娘の心配をよそに、兄ちゃんは楽しそうに歩き通しましたよ。
我が家の愛犬にしても、信頼する兄ちゃんが一緒と言うことはとても安心的な要素。
頑張ったね♪
三蓋山は結局旧天城トンネル~三蓋山頂上~旧天城トンネルの行程は休憩をいれて7時間の山行でした。
かなり歩き甲斐あるので疲れたけど愛犬たちにとっては楽しい山遊びだったようです。
いつものお散歩とはまた違ったレクレーション的な気晴らしになったのではないかなと思います。
家に着くまでまだ車で3時間はキツいけど、車の中で愛犬たちはスヤスヤ夢の中に吸い込まれていました。
可能なことは何でも体験させたい、そんな生活の中で愛犬が喜びを感じてくれたらそれが何より私にとって幸せなこと。
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