犬は本来山や野原を駆け回っていたので、登山も大好きなんですよ。
前回は、丹沢登山の中でも初心者にもおすすめの「岳の台コース」をご紹介しましたが、今回はブナ林が美しいことや鍋割山荘の鍋焼きうどんが有名な「鍋割山コース」をご紹介したいと思います。
丹沢の本格的な登山、鍋割山コース
鍋割山はもう何度も登りましたが、本格的な登山ができる標高1,273mの山です。愛犬を連れて行ったのは山の仲間と一緒に登ったときで、表丹沢県民の森からのコース。
一般的には大倉から登る人が多いですね。私たちも大倉からも登ったことがあります。ヤビツ峠からも登ることができますが、縦走するので結構距離があって大変。
今回、私たちが登ったコースが一番短く頂上に登ることができるかも知れません。
山は途中にペットボトルに入った水がたくさん置いてあり、それを頂上まで運べる方はお願いしますと書いてある場所があり、鍋割山に登る体力がある方は是非運んであげてください。私も少しですが協力しました!
表丹沢県民の森駐車場から出発!
駐車場に車を止めていざ出発です。川を右手に見ながら林道を進み、途中から今にも壊れそうな橋を渡り登山開始!
うちの愛犬と、今回初めて参加する次女の婿さんとその愛犬が一緒にチャレンジです。
そのシェパードは今回登山するに当たって、わんちゃん用のリュックを購入したそうで、自分の荷物は自分で背負って持たせています。
若いわんちゃんで体力がある中型犬~大型犬ならこのように自分の荷物は自分で持たせるのもアイデアです。ただ背の部分で中の物が左右分かれますので均等の重さになるように注意が必要で、お水も小さなペットボトルを左右に分けるなど工夫すると良いです。
中型犬の場合、荷が重すぎないように注意してね。
やっぱり普段からスポーツで鍛えた婿さんは若いし体力もあるので登山が初めてでもぐんぐん登っていきます。大木の杉林を通り過ぎると険しい山道になり、木の根を頼りによじ登るように高度を上げます。
お天気が良いのに愛犬がレインコートを着ているのには訳があって、3月下旬に行ったのですが2月に大雪が降ってまだ8合目当たりから雪が大分残っていると言う情報があったので、レインコートを着せました。
8合目当たりからやはり雪解けの泥濘で靴は泥だらけ、背中まで跳ねが上がってます。そんな条件が悪い道のりですが、愛犬たちの目は生き生きしていました。
9合目当たりまでくるとかなりの雪が積もっていたのでアイゼンを装着。所々からは富士山が見え、疲れた身体を癒やしてくれます。雪が柔らかいところはズボッとはまると50cm以上足が埋もれてしまいます。
雪を見た途端、愛犬たちのテンションはマックスに♪
もう楽しくて仕方ないと行った表情がうかがえます。やっぱりわんちゃんは山や雪が好きですね!
昼食は鍋割山荘の名物鍋焼きうどん
雪の中を進んでやっと頂上に到着。頂上には鍋割山荘があって鍋割山の名物鍋焼きうどんをお昼ご飯に頂きました!頑張って登った分、美味しかった♪
愛犬たちにも持ってきたおやつをあげてしばし休憩。
下から運んできたペットボトルはこちらの山小屋で鍋焼きうどんなどに使われるためのものです。
頂上は日当たりの良い広場になっているので雪は解けていました。さぁ下山です。
鍋割山の山頂から表丹沢県民の森駐車場へ
雪があるところやぬかるんでいるところは特に滑りやすいので小股で歩きましょう。
駐車場に戻ってきたときはもう洋服も靴も泥だらけで、愛犬たちも野犬を連れて帰ってきたような風貌。
ぬれタオルや、使い捨てのわんこ用ウエットもたくさん持って行っていたので、綺麗に拭いてから車に乗車。
レインコートは着せていたけどシャコが低いので隙間から汚れが入ってしまい、うちに帰ったら速攻でシャンプーしました。
登山に当たっての注意事項
どんなに簡単な山でも登山する場合は注意しなければいけない点があります。
まず飼い主さんですが、山を甘く見ないでください。山はいつ何が起こるか分かりません。1人での登山は危険です。必ず山の天気や山の地図が読める方と一緒に登山を楽しんでくださいね。
そして服装は肌を露出しない服を選び、登山靴を履いてください。登山靴は硬くて歩きにくいかもしれませんが、山道には小石や木の根が一杯で凸凹しています。足をくじいてしまったら歩けなくなります。
登山靴なら最小限にとどめることができ、防水もしっかりしているので、多少の川に入っても中に浸透しません。できれば小雨が降ってきても良いようにヤッケなどを持って行くと安心です。
持ち物は多めの水(1L位)・非常食(チョコレートやカロリーメイトなど)それとゴミ袋も忘れないように。
わんちゃんは、山に入る年は混合ワクチン9種を受けた方が良いです。野生の動物がいる場所には野生動物が持っている病気もあるからです。
それから気温が10度を超えるような季節に登山するならダニが活動を開始しますので、虫除けスプレーもしておいた方が良いと思います。フロントラインをしていてもダニは付きます。まず匂いでダニを寄せ付けないことが大切になります。
また、山から下りたとき身体をブラッシングしてあげるとダニが取れます。ブラシがない場合はタオルでも何でも良いので身体を拭いてあげましょう。
それとうんち袋も忘れずに。放置すると、野生動物の生態系に影響を与えることもありますので必ず持ち帰ってください。
登山は住宅街を散歩しているのとは全く違った運動量になります。わんちゃんにもおやつを持っていって活力を与えるようにしてくださいネ。
水分補給は季節や天候によっても違いますが30分毎に与えてください。
登山はいつも使っている筋肉とは違う筋肉をたくさん使うので、初心者は筋肉痛になってしまうと思います。登る前と下山した後には特に足腰のストレッチを行ってください。家に帰ったらお風呂で筋肉をほぐしておくと少し楽かも知れません。
可能なことは何でも体験させたい、そんな生活の中で愛犬が喜びを感じてくれたらそれが何より私にとって幸せなこと。
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