長野県諏訪郡にある入笠山は、登山経験のある初心者向けの山で、登山口は2カ所あります。
1カ所目は富士見パノラマスキー場へ向かう途中、二手に分かれる道があり、右へ行けばスキー場、左へ行けば入笠山登山口へ続く道でこの道をずっと上っていけば登山口に到着します。
2カ所目はスキー場の方へ向かい、ゴンドラに乗ってゴンドラ山頂駅から登山するコースです。
どちらから行っても山彦荘で合流するので、入笠山自体の登山道は同じになりますが、今回はゴンドラに乗ってみました。ゴンドラを使った方が時間はかなり短縮されます。
富士見パノラマスキー場からゴンドラに乗って湿原を歩こう♪
入笠山登山は登山を楽しむだけでなく、わんちゃんにとっても飼い主さんにとってもとても魅力あるコースだと思います。
ただひたすら山頂を目指すのではなく、登山前のアプローチも十分に楽しむことができるから絶対に満足できるはずですよ~。
特に初心者の方は、山に登るまでのアプローチがかなりきつく感じられることが多いと思うのですが、入笠山はこのアプローチに魅力があると言っても過言ではありません。
そんな魅力のある湿原には、春から夏にかけて多くの高山植物を見ることができ、お花が大好きな飼い主さんの足を止めて写真撮影に夢中にさせてしまうほどのお花畑です。貴重な植物もありますので、わんちゃん連れで行かれる飼い主さんは、その点を十分に理解して木道からはみ出したり、糞尿などマナーには気をつけてくださいね。
では、ゴンドラに乗って出発です!
あっ!一つ大切な事を忘れていました。富士見パノラマスキー場のゴンドラはなんと大型犬もOKなんですよ!日本では数少ないうちの一つです。
たいていゴンドラに乗せる場合は、ケージに入れればOKという場所がほとんどです。そうすると大型犬って乗れませんよね。だけどこちらのゴンドラはケージに入れれば、という事がありませんので大型犬でもOKなんです。
こういった場所は本当に少ないのでこれ以上減らさないためにも、節度を守りましょうね。
ゴンドラからも美しい紅葉を眺めながら空中散歩していると、お天気が良い日には富士山の頭が見えます。
ゴンドラ山頂駅に到着すると、ゲレンデが目の前にあります。建物沿い左側に進むと看板があり、湿原の方へ向かいます。湿原に出るまでの道のりは木々に囲まれた気持ちの良い山道で、ほとんど平坦ですのでわんちゃんもスイスイ歩けますよ。
山の中を10分ほど歩くと、目の前が開けた湿原に到着。
秋にもリンドウや、キリンソウなど可愛らしいお花がお出迎えしてくれます。そして湿原の草花は茶色く色づき、周りの木々は赤や黄色に染まって美しい光景に気分も爽快!
わんちゃんも涼しい高原で浮き足立ってしまうことでしょう。湿原には木道が整備されていますので湿原散策しながらわんちゃんと楽しんでみてはいかがですか。
アプローチに魅力があると言ったのはこの光景がとても美しいからです。湿原を抜けて登山口までの道のりも紅葉を十分に楽しめますのでとても魅力的なコースです。
我が家が訪れたのは10月10日だったのでまだ紅葉には少し早かったのですが、10月下旬になると紅葉が綺麗になります。
いよいよ登山開始です!愛犬は人気者♪
湿原から林道を通り入笠山の登山口に到着!
入笠山山頂の標高は1955m。ゴンドラ山頂駅の標高が1780mなので、200m近く登ることになります。
入笠山は2000mに近い山なので夏も涼しく登山することができるため、初夏から秋にかけては登山者が多く初心者でも楽しめることもあり人気のある山です。私たちが行った日もかなりの登山者がいました。
登山道に入ると、ここまで歩いてきた木道や林道とは違って一気に高度が増し、岩場やきつい上り坂などがありますので、わんちゃんのペースには気をつけてくださいね。
危ない登山道ではありませんが、一歩一歩確実に登っていかないと足を踏み外したりと危険はつきものです。
またわんちゃんはグイグイ引っ張って先を急ごうとする場合がありますが、ペースダウンしてゆっくりと登りましょう。途中で息が切れてしまいますよ。
わんちゃんは自然が大好きです!テンションもMAX!そんな喜ぶ愛犬を見ていると飼い主さんは嬉しいですよね。
テンションが上がってたくさん歩くわんちゃんは喉も渇いてしまいますので、お天気やわんちゃんの様子を見ながら30分~1時間おきにはお水を飲ませてください。
我が家の愛犬は山歩きが大好きなので、寄り道ばかりしながら私たちより倍近い距離を歩いたんじゃないかなと思います。
愛犬はビーグルの血が半分入っているので猟犬としての血筋が騒ぐのかクンクン大魔王になります。
そのため、折れた木の枝や草が目に傷を付けてしまうのでゴーグルを装着させています。その姿が可愛いと、すれ違う登山者に大人気!
写真のモデルを務めたり、クンクンにも忙しかったり、山も登らなきゃいけないし~と大忙しでした。途中で休憩を挟みながら山頂に到着です!
いかがですか~山頂からの眺めは!絶景でしょ!富士山も見えましたよ~♪
下山は違う登山道を通って~ちょっと寄り道
見晴らしの良い所でお弁当を食べて景色を堪能したら下山です。
景色が一番綺麗に見えるのは、秋の午前中がおすすめ。春は霞がかかってしまうことが多いので景色がぼやけてしまいます。
上ってきた登山道と下る登山道は違う道を選んでみました。
私としてはさほど変わりはないように思いますが、一応岩場コースと岩場迂回コースに分かれています。
下山は登りよりも‘楽’と思われがちですが、実は逆。確かに体力的には登る方が疲れます。でも怪我をしやすいのは下り。
枯れ葉や濡れた土で滑ったり浮き石に足をのせてしまうと転んでしまいます。
足を一歩前に出す毎に膝に体重が被さり、膝が笑ってしまうこともあって、足への負担はかなり大きくなります。下りは特に慎重に降りてください。小股でゆっくり歩くことが大切です。
わんちゃんと一緒だと引っ張られたりすることもあると思いますが、飼い主さん(奥さん)の一人が先頭を歩いてその後にわんちゃん、最後に飼い主さん(旦那さん)の順番が理想です。
女性の方が歩くのも歩幅も小さいのでこの順番だと一番負担が掛かりにくくなります。
奥さんの方が健脚なら旦那さんが先頭でも構いません。
入笠山~林道~湿原~ゴンドラ山頂駅付近へ戻ってきて、ちょっと寄り道をしました。
山頂駅の少し手前に散策できる小路があったのでそちらへ。特に何もなかったのですが、笹野原になっていたので少し放牧。
愛犬の大好きな枝を見つけ咥えて遊んでいましたよ。
その後、ゲレンデまで移動。
マツムシソウもまだ一輪残っていました。富士見パノラマはスズランでも有名なところで、もちろんスズランの花はもうとっくに終わってしまいましたが、実がなっていました。
しばしゲレンデを独り占めして爆走しています。まだこんなに愛犬には余力があったんだね。
ゲレンデには「恋人の聖地」という場所もあります。せっかく来たので記念撮影も!
あとはゴンドラで降りたら車の中で爆睡です♪
景色も良く、紅葉も美しく、飼い主さんも愛犬も大満足な入笠山の登山はいかがでしたか?
山には野生の動物もたくさんいますので、野生動物が持っている病気もあります。念のために混合ワクチンは9種をすすめします。
また、野山にはダニも多く生息していますので、フロントラインと虫よけのスプレーもしておいた方が良いと思います。
下山したらブラッシングやタオルで愛犬の身体を拭いてあげることでダニも大分落とすことができますのでお手入れしてあげてくださいね。
可能なことは何でも体験させたい、そんな生活の中で愛犬が喜びを感じてくれたらそれが何より私にとって幸せなこと。
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