わんちゃんと一緒に楽しめるウィンターアクティビティのひとつ、「スノーシュートレッキング」。雪山登山は難易度が高く行ける人は限られてしまいますが、比較的気軽にスノーシューを体験できるエリアもあります。
今回私が愛犬と訪れたのは、長野県富士見高原の「創造の森」。グリーンシーズンにはわんちゃんと一緒に乗れるカートもある人気スポットですが、実は雪の季節もおすすめ!
絶景の中を愛犬とスノーシュートレッキングしてみませんか?
スノーシュートレッキングとは?
「スノーシュー」とは、雪の上を歩くための道具で、スノーブーツに装着して使用します。大人の膝や腰まで積もった雪は、一歩進むごとにズボッと足がはまってしまい、まともに歩くことができません。
しかしスノーシューは雪面への接地面積が大きく、高い浮力があるため、深い雪の中でもほとんど沈まずに快適に歩行できるのです。スノーシューがあれば、雪遊びの行動範囲が広がること間違いなし!
スノーシューをおすすめしたい理由がもうひとつあります。スキーやスノーボードをわんちゃんと楽しむことはできませんが、スノーシューであれば愛犬と一緒にスノートレッキングができるのです。雪、山、森・・・野生の本能をくすぐられるような環境に、きっとわんちゃんは大はしゃぎすることでしょう。
わんちゃんと一緒にスノーシューを楽しめる場所はいくつもありますが、今回私がおすすめしたいのは「富士見高原 創造の森」。その特徴と魅力をお伝えします!
「富士見高原 創造の森」その魅力とは?
長野県富士見町(ふじみまち)にある「富士見高原リゾート」内、標高1,400mを超える高原にある屋外美術館「創造の森」。数多くの彫刻が展示され、遊歩道にはシーズンごとに様々な花が咲き乱れます。
展望台からは富士山や南アルプス、北アルプスが一望でき、夏や紅葉の季節には多くの観光客で賑わっています。冬場以外は、わんちゃんと一緒に乗れる「天空カート」で気軽に登ることもできますよ。
▲冬以外の季節は愛犬と「天空カート」に乗れちゃいます(写真は2016年夏、先代愛犬と)。
富士見高原は市街地からのアクセスが良く、とても行きやすい場所だと感じます。山で雪遊びをしようと思うと、たいていの場合険しい山道を長時間車で上らなければなりませんが、富士見高原リゾートまではなだらかな傾斜とカーブしかないので安心です。
また、スキー場も併設しているため、トイレや食事施設、温泉なども利用できるのがうれしいですね。創造の森の中をスノーシューで歩いていても、すぐ近くにスキーを楽しむ方たちが見えるので、遭難などの心配も少ないのです。
また、「天空カート」がわんちゃんOKということからも分かるように、愛犬と訪れても歓迎されているのがうれしいポイント!(もちろん、手入れされた花や木のエリアには立ち入らせないように注意してくださいね)。
真冬に訪れる人もほとんどいないのか、私たちが行ったのは日曜日だったというのに誰にも会わず、絶景を貸し切り状態で満喫することができました。
ひとつ注意する点としては、創造の森は野生動物の住処でもあり、わんちゃんによっては動物の気配に興奮しすぎてしまったり、追いかけて行ってしまったりする恐れがあるということです。
私の愛犬は山の中で過ごすことが多く、普段のお散歩でシカやリスに遭遇することもめずらしくないというのに、どういうわけか創造の森で見かけたシカには夢中になっていました。お友だちと一緒、初めて来た場所、みんなの楽しそうな空気などが相乗効果をもたらしたのかもしれません。愛犬の様子をよく観察して、はぐれてしまわないように気をつけましょう。
▲普段から野生動物に慣れていても、時と場合によっては迷子になりかねません。
わんちゃんとのスノーシュートレッキングの楽しみ方!
「スノーシュー」と言ってもたくさんあり、どれを選べば良いか迷うと思います。数多くのメーカーがありますが、登山やアウトドアで名の知れたブランドを選ぶと安心でしょう。
私が選んだのはTUBBS(タブス)というメーカーのものですが、決め手となったのは着脱のしやすさでした。数年前にレンタルしたスノーシューはブーツを固定するベルトの調節に苦労したため、今回はダイヤル式のものを選びました。ダイヤルを押してクリクリッと回すだけなので、非常に簡単で気に入っています。
また、坂道での歩行を楽にする「ヒールリフター」は、ついていた方が安心ですし、行動範囲も広がります。毎年何度もスノーシューをする、というわけでもなければ、レンタルを活用するという手段もありますね!
わんちゃんによってはスノーウェアやブーツが必要な場合もあります。毛が柔らかくウェーブがかっているタイプだと雪玉ができやすく、歩行に支障が出て満足に遊べなくなってしまいます。足の指の間に雪玉や氷の塊がくっついてしまい、気になってむしり取ろうとする子には、ブーツの着用をおすすめします。
また、毛が短かったり体脂肪が少なかったりして体が冷えやすいわんちゃんや、年齢的に冷えから体調不良を起こしやすいわんちゃんにもウェアは必要でしょう。反対に、雪玉ができにくい毛質で若く健康な子であれば、過度なウェア着用はわんちゃんの負担になってしまいます。
雪の中で走ったり遊んだりすることは想像以上に体力を使いますので、愛犬に合わせてウェアの使用判断をするのが良いでしょう。
<スノードッグガード>
<ラバードッグブーツ>
準備を整えたら、「創造の森」で絶景スノーシューを楽しんでみてくださいね!
【創造の森】
所在地:〒399-0101 長野県諏訪郡富士見町境
TEL:0266-66-2932(富士見高原リゾート 花の里)
長年犬と旅をしてきたノウハウが誰かのお役に立てればうれしく思います。
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