雪が大好き!というわんちゃん、多いですよね。我が家の愛犬も雪を見ると大喜びするので、冬は何度か雪のある場所へ連れて行きます。
2022年は数年ぶりに冬らしい冬になりましたね。各地で積雪があり、愛犬と一緒に雪遊びを楽しむ方もたくさん!
今回は、わんちゃんとの雪遊びスポットの選び方や、事前にそろえておきたいグッズ、知っておきたい注意事項などをまとめてみました。
わんちゃんとの雪遊び前に確認しておくべきポイントとは?
「わんちゃんと雪遊び」と言っても、どこでどの程度遊ぶか、何をするかによって必要な準備も変わります。普段めったに積雪がない地域にお住いの場合は、特に事前に確認すべきポイントを押さえておきましょう。
わんちゃんとの雪遊び、どこへ行く?
同じ雪であっても、降る場所の環境によってその量や質は大きく異なります。豪雪地帯として有名な北陸や新潟、秋田などの日本海側の雪は、乾燥した地域に比べて重く湿った雪質。
比較的気温が高いので、毛についた雪が溶けて被毛を濡らしてしまうこともあります。しかしその積雪量は壮観!湿った雪は丸めてボール代わりにしたり、かまくらを作ったりして遊ぶことができます。
▲新潟は雪が多すぎて逆に遊べませんでした(2014年12月、先代の愛犬と。)
一方、標高が高く気温が低い山の雪は、サラサラとしたパウダースノーであることが多く、手で丸めようとしても形になりません。
日本海側に比べると積雪量はそれほどでもなく、わんちゃんが走って遊ぶのに向いています。ただ、山であっても標高がさほど高くない場所では、少し湿った雪質も多く、そういったスポットであれば雪ボールで遊ぶことも走って楽しむこともできます。
▲岐阜県郡上市の雪は、十分な量と湿り気で雪遊びにピッタリ!
愛犬は雪遊びに向いている?
すべてのわんちゃんが雪を楽しめるとは限りません。小型犬や超短毛種の中には、雪の冷たさに耐えられない子もいます(もちろん、まったく平気な子も!)。病気や加齢で体力があまりない場合や関節炎を患っている場合は、深い雪の中を歩くことが大変になりますし、体温を下げることで症状が悪化することもあります。
若く健康なわんちゃんでも、その日の体調によっては雪遊びを避けた方が良いこともありますので、愛犬をよく観察して、雪遊びをさせるかどうか判断しましょう。雪の中での運動は、想像以上に体力を消耗するのです。
雪道の車の準備は万全に!
わんちゃんとの雪遊びスポットへ車で移動する場合は、必ず万全の対策をとっておきましょう。スタッドレスタイヤは絶対です。毎年のように、高速道路上で立ち往生するノーマルタイヤの車が問題になっています。雪が降らない地域にお住いの方には「年に一度か二度の雪遊びのためにタイヤ交換をするなんて・・・」と感じられるかもしれませんが、事故があってからでは遅いのです。タイヤ交換をしたくないのであれば、わんちゃんOKのレンタカーを利用しましょう。
タイヤチェーンも準備しておくとさらに安心ですが、チェーン着脱のわずらわしさを考えると、スタッドレスタイヤを履いておき、必要な場合にプラスアルファでチェーン装着というのが現実的でしょう。
雪のある地域や山へ頻繁に訪れるという場合は、4WDの車を持っておくことをおすすめします。多少の積雪や傾斜を恐れずに走行できます。車が動かなくなってしまえば雪遊びどころではありませんからね!
また、雪遊び後は車内が濡れることを想定しておきましょう。わんちゃんの居場所にはタオルなどを敷き、濡れた服や靴、わんちゃん用品などを保管するためのケースや防水シートを準備しておくと安心です。
雪遊びのための、わんちゃんと飼い主さんの事前準備
雪遊びを満喫するためには、わんちゃんと飼い主さんにもそれなりの準備が必要です。快適な雪遊びのために欠かせないもの、あると助かるものについて考えてみましょう。
わんちゃんの準備
わんちゃんのタイプにもよりますが、雪玉防止のためにウェアを着せた方が良い場合があります。長毛、ウェーブがかった毛、体高のない小型犬や足の短い犬種では、毛に雪玉が絡まってしまい、まともに遊ぶことができなくなってしまいます。また、指の間に雪玉や氷がくっつきやすい子もいますので、ブーツを履かせるのもいいでしょう。
ただし、雪玉がつきにくいタイプの毛質で激しく遊ぶわんちゃんであれば、氷点下の気温であっても暑がることがあるため、寒さ対策としての服はいらないと思います。わんちゃんの様子を見ながら、ウェアやブーツがあった方が良いかどうか見極めるようにしましょう。
▲雪玉を気にして遊べなくなってしまう子には、服やブーツを着用した方がいいでしょう。
飼い主さんの準備
雪遊びを楽しむには、飼い主さんにも寒さと濡れ対策が必要です。防水の上下ウェアと手袋、それからスノーブーツは基本!ブーツに雪が入ることを防ぐゲーターや、首元から風や雪が入り込むのを阻止するネックウォーマーも役立ちます。気温が氷点下5~10℃以下になるような場合は、靴下用のカイロを貼っておくと足先の冷えを予防できますよ。
また、晴れた日には真っ白な雪原がとてもまぶしいので、目を保護するためにサングラスがあった方が良いという方もいます。
▲スノーブーツ+ゲーターで安心して深い雪の中へ!
スキー用のグッズも使えますが、おすすめなのは登山用品。機能性が高い上に軽くて動きやすく、わんちゃんとアクティブに雪遊びをするのに最適です。少し値は張りますが、耐久性にも優れているので長く使えますよ。
雪遊び用のおもちゃ選び
雪を見るだけで大喜びして駆け回るわんちゃんも少なくありませんが、おもちゃがあればよりいっそう楽しいですよね!
しかし雪の中でおもちゃを使うと、見失ってしまうことが多々あります。赤やオレンジ、明るい青などの目立つ色のおもちゃを使うことと、投げても雪に埋もれにくい大きさや形のものを選ぶことがポイント!
また、濡れてもしみ込まないような素材がいいですね。水遊びで使うおもちゃは、雪遊びにも適しています。
わんちゃんと雪遊びをさらに楽しく、安全に
わんちゃんと一緒に雪の中で走ったりおもちゃで遊んだりするだけでも楽しいものですが、場所によってはそりやスノーシューがあれば楽しさは倍増! 急な斜面があるならぜひそりを持っていき、童心に帰って愛犬と一緒にたわむれましょう。
また、スノーシューがあれば大人の腰まで積もった雪の中でも歩くことができます。深い雪をラッセルしながら進むわんちゃんは、とっても楽しそう!
▲愛犬とのそり遊びは、めちゃくちゃおもしろい!
わんちゃんと雪遊びの注意点
雪遊びで注意が必要なことが2点あります。ひとつは、天候には十分注意するということ。特に山は、どんなに晴れていても突然吹雪に変わることもあり得ます。ホワイトアウトしてしまうと数メートル先も見えなくなりますし、冷たい強風で一気に体温を奪われる危険もあります。
高山へ行く場合は、必ず山の知識がある方に同行してもらいましょう。わんちゃんと一緒にスノートレッキングを開催しているところもあるので、そういったイベントに参加すれば安心ですね。
もうひとつは、貴重品の落下、紛失対策をしていくことを強くおすすめします。これは私の苦い経験なのですが、愛犬とスノーシュートレッキングへ行った際、途中でスマートフォンを落としてしまったようで、必死に探したものの結局見つけることができませんでした。その日撮った写真や動画をすべて失ってしまった悲しさといったら・・・。
雪の中でスマートフォンを出し入れするなら、落下防止のストラップをつけておきましょう! マナーモードを解除しておくことと、GPSをオンにしておくことも良いです(私はどちらもしておらず、探し出すすべがなかったのでした)。
わんちゃんとの雪遊びを最大限に楽しむための場所選びや事前準備のポイント、ご参考にしていただけたでしょうか?
安全第一で、楽しい冬の思い出作りをしてくださいね!
長年犬と旅をしてきたノウハウが誰かのお役に立てればうれしく思います。
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