愛犬連れ旅行の選択肢のひとつ、「車中泊」。特に大型犬との車中泊の場合はキャンピングカーが理想だけれど、実際に所有することを考えるとちょっとハードルが高いですよね。
大型犬と暮らす方は、ミニバンやワゴン車で車中泊をされているというケースも少なくないと思います。そこで、これまで様々な車で愛犬と車中泊をしてきた我が家の体験談をご紹介します!
大型犬と暮らすなら、ぜひ車中泊ができる車を!
お出かけや通院などを考えると、わんちゃんと暮らす上で車は必須アイテムといっても過言ではありません。特に大型犬がいると、旅先での宿の確保に制限があったり、災害時の避難場所で苦労したりする恐れもありますよね。
いつでもどこでも家族一緒にいられるように、ゴールデン・レトリーバーと暮らす我が家では車中泊仕様の車を持つようにしています。旅行の際に活躍するのはもちろん、ちょっとしたお出かけや動物病院へ行く時にも、通常の車以上に便利なことがたくさんあるんですよ。
大型犬と暮らす我が家の歴代「車中泊」車
先代ゴールデン・レトリーバーの頃、ミニバンから始めた我が家の車中泊旅行。次はハイエース(ワイドボディミドルルーフ)の車中泊仕様車、そしてハイエース(スーパーロング)を改造したキャンピングカーへと、徐々にグレードアップしていきました。
▲初代「車中泊仕様車」(ハイエース ワゴンGL ワイドボディ ミドルルーフ)
画像提供元:http://car-taka.com/infinity/
▲内装はこんな感じでした。
キャンピングカーはその広さと設備の充実度が魅力で、まさに「動く別荘」と言えます。常に必要な荷物を積んであったため、どこにでも思いついたときにパッと出かけられる気楽さがお気に入りでした。
▲2代目はキャンピングカー。充実の設備と大人の男性でも立てる車内高が魅力!
しかし今では車中泊旅をすることも少なくなり、現在は2台目と同じハイエース(ワイドボディ・ミドルルーフ)に戻っています。
2列目、3列目シートをすべて取り払い、がらんどうにした「トランスポーター」仕上げのこの車を、私は非常に気に入っています。一見何もなさそうですが、これまでの経験と現在の自分たちの使い方を考えて必要最低限のものを備えているのです。
▲一見、普通のハイエース。
▲中はがらんどう!でも必要な設備はそろっているのです。
これだけは欲しい!愛犬との車中泊にあると助かる設備とは?
キャンピングカーの展示会に行かれたことがある方なら、車中泊やオートキャンプのための設備が実にたくさんあるということをご存知でしょう。
備え付けのベッドやテーブル、冷蔵庫、電子レンジ、エアコン、ヒーター、シンク、トイレなどなど・・・すべて便利ではあるけれど、何が本当に必要かは使い方によって大きく異なります。
ミニバンやワゴン車での車中泊となるとスペースが限られてきますので、目的を絞って必要最低限のものに絞ることをおすすめします。
快適な寝床
まずは快適な就寝のために必要なものについて考えてみましょう。
シートを倒して眠ることも可能ですが、やはりマットレスに横になった方が疲れの取れ方が各段に違います。後部座席がフルフラットになるタイプの車種か、2列目、3列目シートをなくしてしまうと快適な寝床を確保できます(構造変更登録が必要になることがあるので、車屋さんに相談しましょう)。
我が家のハイエースでの就寝時は、折り畳みマットレスやコットを広げています。天井付近に網棚を設置すると、寝具の収納にとても便利ですよ。
▲とある車中泊の夜。キャンプ用コットを広げて快適!(犬猫にとられてますが・・・)
▲愛犬のケージ(ソフクレート2XL)が余裕で入ります。上部には網棚を設置して、寝具を収納。
FFヒーター
さらに冬場の車中泊に欠かせないのが「FFヒーター」。車のエンジンを切っていても、ごく少量のガソリンを使用して車内を強力に温めてくれる優れものです。
車体内部に配管を通す必要があるため、専門のお店での取り付け工事となります。電源が取れない場合は、カセットガスを使用するヒーターもあります(ただし、1本で連続2時間程度しか稼働しないとのこと)。ちなみに気温の高い時期の車中泊は、暑がりの大型犬がいると難易度が上がります。エアコンと十分なバッテリーを備えた車か、夜間の気温が10℃を下回る高地じゃないと難しいのが実情です。
冷蔵庫
次に我が家の車中泊旅行にとって必需品となっているのが冷蔵庫です。我が家の犬猫たちは手作り食のため、家で作ってきた食事をポータブル冷蔵庫に保存しています。旅先で要冷蔵の美味しそうなお土産を見つけた時にあきらめる必要がないのもうれしいですね!
▲エンゲルのポータブル冷蔵・冷凍庫(21リットル)が大活躍。普段の食材買い出しの際も、帰りにお散歩できるので大助かり!
サブバッテリー
そしてもうひとつ重要なのがサブバッテリーです。FFヒーターや冷蔵庫に必要な電源を確保するために欠かせません。
▲サブバッテリーやFFヒーターのコントローラーなど、電気系統はここに収納されています。
車中泊車をキャンピングカーからハイエースに乗り換えてみた結果
以前は1週間~10日間かけて日本全国を車中泊旅行していた我が家。大人2人に大型犬と猫2頭なので、スペースのあるキャンピングカーが最適でした。現在は長くても2、3泊しかしなくなったため、普段使いしやすく目立たないハイエースを非常に快適に感じています。ただし乗り心地と燃費はお世辞にも良いとは言えず、愛犬が小型~中型犬なら別のミニバンを改装してもらうのもおすすめです。
キャンピングカービルダーの中には、ハイエース以外の車を車中泊仕様に改造してくれるところもありますので、興味を持たれた方は一度展示会などに行ってみてはいかがでしょうか?
車中泊仕様の車があれば、愛犬との行動範囲がぐっと広がりますよ!
長年犬と旅をしてきたノウハウが誰かのお役に立てればうれしく思います。
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