「わんちゃんとのお散歩は、飼い主さんが主導権を握らなければいけない」と、しつけの本や教室で教わった方は少なくないと思います。
でも、愛犬にだってお気に入りの道や気になるスポットがあると思いませんか?愛犬にお散歩コースを選んでもらったら、意外な発見や気持ちの変化があるかも!?
散歩コースは誰が決める?
わんちゃんとのお散歩中、飼い主さんが行先やコースを決めることをすすめるしつけ方があります。飼い主さんがお散歩の主導権を握ることで、わんちゃんとの関係性にも良い影響があるという考え方です。
しつけの観点からではなくても、特に住宅地でのお散歩は、車の危険性や排泄させたくない場所などがありますので、わんちゃんの好きに歩かせてあげることは難しいですよね。必然的に、飼い主さんがある程度コントロールしながらお散歩をするということになるかと思います。
しかし、我が愛犬の様子を見ていると、決まって通りたがる道や立ち寄りたがるポイントがあるのが分かります。多くのお散歩わんちゃんが通る道だとか、猫ちゃんがいるお宅だとか、愛犬の目的が明確な場合もありますが、何を気に入っているのかさっぱり分からないこともあります。おそらくみなさんのご愛犬も同じようなことがあるのではないでしょうか?
愛犬の気の向くままに歩いてみた!
自宅周辺を散歩する時はたいてい私がコースを決めて歩きますが、時間がたっぷりある日には愛犬に行先を任せてみることがあります。車や歩行者に注意することと、他所のお宅など入ってはいけないところだけ私がコントロールしますが、それ以外は愛犬についていくのです。
リードをたるませ、できるだけテンションがかからないように気をつけます。私の意志で止まるのは、交差点と排泄物を拾う時だけ。愛犬は気になるスポットで思う存分においを嗅ぎ、自分の好きな方向へどんどん歩いていきます。曲がり角で時々迷ったように立ち止まって私を見ますが、何も言わず、どちらに行こうとも考えずに愛犬の選択を待ちます。
わんちゃんの好きに歩かせていたらどこまでも行ってしまうのでは・・・と心配になるかもしれませんね。しかし我が愛犬の場合は、歩いたことのある道しか選ばないし、毎回普段と同じくらいの時間と距離を歩いて自宅に戻るのです。
慣れない場所でこれをすると道に迷ってしまう恐れがありますので、実践されるのであればご自宅周辺でやりましょう!
愛犬が自分でお散歩コースを選ぶことで感じる変化とは?
愛犬にお散歩コースを選ばせると、普段とは少し変化を感じます。まず、帰宅後の愛犬がいつもよりぐっすり眠るということ。歩く時間も距離も変わらないのに、なぜでしょうか?おそらく、自分で道を選択することで普段より頭を使って疲れることと、納得感が得られることが原因だと考えられます。
また、好きなだけにおい嗅ぎをすることで満足感も違うのでしょう。
さらに、愛犬任せのお散歩は、私にとっても普段のお散歩より楽しいと感じます。「こんなものに興味を示すんだ」「この道が好きなんだ」「こっちは行きたがらないんだ」など、愛犬の好みを知る良い機会となるからです。
また、愛犬の要望を聞き入れることで、普段私に合わせてくれていることへのお礼ができるような気持ちにもなります。
お散歩トレーニングとして、飼い主さんがある程度コントロールをすることは必要です。しかし時には愛犬の気の向くままに、自分でコースを選んでもらうと、普段とは違う愛犬の一面が見られるかもしれませんよ。
長年犬と旅をしてきたノウハウが誰かのお役に立てればうれしく思います。
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