栃木県にある人気の観光スポット「日光東照宮」はペット同伴可で見学ができるのをご存じですか?
日光東照宮は1617年に徳川初代将軍・徳川家康公を御祭神としてお祀りしている神社です。豪華絢爛で見どころ満載の日光東照宮は、関東にある小学校の修学旅行では必ず訪れる観光地の一つ。
1999年には世界遺産にも登録され、今や海外からの観光客も多く訪れている人気の観光スポットです。
愛犬と建物の中は入れませんが、境内に一緒に入ることができ、素晴らしい建築物を存分に楽しむことができます♪
今年のゴールデンウィークに我が家の愛犬トイプードルのテト(3歳♂)と見学してきたので、犬連れ目線で詳しくレポートしちゃいます!
<目次>
日光東照宮へのアクセス方法
↓Google Map
【電車でのアクセス】
浅草 ~ 東武日光(特急けごん)所要時間 約1時間50分浅草 ~ 下今市~東武日光(特急きぬ+各駅停車)所要時間 約1時間50分
浅草 ~ 東武日光(東武鉄道快速)所要時間 約2時間5分
新宿 ~ 東武日光(JR特急日光)所要時間 約2時間
宇都宮 ~ 日光(JR日光線)所要時間 約45分
【車でのアクセス】
東北自動車道宇都宮ICから日光宇都宮道路を経て、日光ICで下りる。
日光ICから2km。
【東照宮大駐車場】
年中無休 普通車200台駐車可
駐車料金(1日に1台、1回分)
・普通車 600円
・マイクロバス 1,200円
・大型バス 2,000円
(*マイクロバス、大型バス・・・駐車台数に制限あり。7日前までに要予約。土・日・祝祭日、特別な行事のある日は駐車不可。)
※駐車場もペット同伴OKです。
日光東照宮の境内マップ
人気観光スポットですので、平日でも混雑必須です。人の流れに沿って見学すると、自然に地図上の赤いルートを通って観光する形になります。
一番奥に位置する奥社(奥宮)にはとても神聖な家康のお墓がありますが、眠り猫をくぐった坂下門から石段を207段上らないと行けません。
しかし、奥社は元来、歴代徳川将軍しか立ち入ることが許されない場所でした。1965年(昭和40年)に行われた「日光東照宮・三百五十年式年大祭」を記念して一般公開されるようになりました。
愛犬も御墓所まで一緒に行けますので、ぜひ参拝してみてください。
日光東照宮のペットの拝観料はあるの?
▲左の緑色の屋根がチケット売り場。販売開始時刻まで待っています。
なんと、愛犬の拝観料は無料です!
ペット同伴可の上、無料で入れるとは、なんて懐が大きい神社なのでしょうか。
そして、大型犬までOKです。
この日はGWの最終土曜日。朝一番の9時前に到着でこの列ですが、まだ空いている方。
ちなみに通常の拝観料は以下になります。
【日光東照宮単独拝観券】※ペット同伴可
・大人・高校生
個人(1~34名) 1,300円
団体(35名以上)1,170円
・小・中学生
個人(1~34名) 450円
団体(35名以上)405円
※拝観区域
表門より陽明門・拝殿・石の間・東廻廊(眠猫)・奥宮・本地堂(鳴龍)など
※祭典・諸行事や修理工事等により一部拝観の制限される場合あり。
【セット料金(東照宮拝観券+宝物館入館券)】※ペット同伴不可
・大人・高校生
個人(1~34名)2,100円
団体(35名以上)1,970円
・小・中学生
個人(1~34名)770円
団体(35名以上)725円
【宝物館入館料】
・大人・高校生
個人(1~34名) 1,000円
団体(35名以上)900円
・小・中学生
個人(1~34名) 400円
団体(35名以上)360円
【美術館入館料】※ペット同伴不可
・大人
個人(1~29名)800円
団体(30名以上)640円
・高校生
個人(1~29名)600円
団体(30名以上)480円
・小・中学生
個人(1~29名)400円
団体(30名以上)320円
日光東照宮の犬連れで見学できる範囲とは?
▲駐車場に到着!テトは緊張気味?!
日光東照宮は犬連れでほとんど見学できちゃいます!
ただし、室内に靴を脱いで入る御本社(ごほんしゃ)や天井に泣き龍の絵が描かれている薬師堂(本地堂)には入れません。こちらは交代で見学しましょう。
宝物館、美術館の見学もペット同伴不可です。
【拝観区域】
表門より陽明門・拝殿・石の間・東廻廊(眠猫)・奥宮・本地堂(鳴龍)など
※祭典・諸行事や修理工事等により一部拝観の制限される場合があります。
所要時間はざっと見るだけでも2時間以上かかります。思う存分楽しむためにも、時間に余裕を持って行きましょう。
日光東照宮を愛犬と見学する際の注意点とは?
▲人が多いのでリードは短く
世界遺産に登録された貴重な神社です。とにかくマーキングはさせないように注意が必要です。
愛犬同伴OKとはいえ、警備員さんが所々立っていて、マーキングさせないように注意されます。マナーパンツ着用しているワンちゃんも歩いていました。
厳しく感じますが、そりゃそうです。世界遺産ですもの汚してはいけません。きちんとマナーは守りましょう。
万が一、糞尿してしまったら、きちんと処理して持ち帰りましょうね。
【見学の際の注意点】
・マーキングさせない
・糞尿させない
・ペットカートは使えない
・リードは短く持つ
・無駄吠えさせない
・朝一番の見学がおすすめ
また、階段や段差が非常に多く、ペットカートを持って行くと逆に見学が難しいです。シニア犬や歩いてくれない小型のワンちゃんなら、スリングの方が便利だと思います。
人も非常に多いです。吠えるワンちゃんはご注意を。リードも短く持つ必要があります。
私たちが行ったのはGWの終り頃の日程で拝観開始の9時に入ったのですが、途中から人がすごく増えていました。
平日も外国の観光客や修学旅行生でごったがえしているようです。GWやお正月、紅葉シーズンは午後になっても、チケット売り場が長蛇の列を作ることもあるようです。スムーズに見学したいのであれば、午前中一番に見学に来るのがおすすめです。
日光東照宮を愛犬と見学してみた!
▲日光東照宮宝物館
それでは見学していきましょう~♪
世界文化遺産を愛犬と一緒に見学できるなんてワクワクします。
※見学箇所の詳しい時代背景や説明は割愛します。
公式ホームページをチェックしてくださいね。
大駐車場から案内板を進んで行くと、近代的な建物の日光東照宮宝物館が見えてきます。
東照宮宝物館では、徳川家康の遺愛品をはじめ、江戸幕府への奉納品、祭器具など貴重な御神宝が収蔵、展示されています。平成27年に建てられた新しい宝物館で外観がとっても近代的でした。
残念ながら、ワンちゃんは入れません。1Fは無料で入ることができ、お手洗いやカフェ(上島珈琲店)があります。
▲参道まできました。
日光東照宮宝物館を抜けると、参道に出ます。遠くに石鳥居が見えてきました!
杉並木がとっても大きくて、全て日陰になっています。
夏場も涼しそう。
▲石鳥居(いしどりい)
石鳥居(いしどりい)をくぐって撮影。
石でできている鳥居なのに、ものすごく大きくてビックリ!
石材は九州から人力で運んだものだそうです。
どうやって組み立てたの?すごすぎます。
自宅近所の神社では見ることはできないスケールの大きい鳥居に圧巻。
▲五重塔とテト
石鳥居のすぐ横には立派な五重塔が!
朱色が色鮮やかで、細やかな装飾が施されています。
まだ、無料見学の範囲なのに興奮してきました!
▲緑の屋根がチケット売り場
五重塔のすぐふもとには、チケット売り場があります。
この日はゴールデンウィークの最終土曜日。9時のオープン前で少しずつ列ができていました。
▲表門をあがったところ。右側が中神庫、真ん中が上神庫。
チケットを無事購入し、有料エリアとなる表門をくぐると、祭礼に使用する祭具を入れておく、下神庫(しもじんこ)、中神庫(なかじんこ)、上神庫(かみじんこ)があります。
神庫とは祭礼に使う祭具を入れる倉の意。3軒とも国の重要文化財に指定されています。
見学している時は、人の流れにのまれ説明を読まずに進んでしまいましたが、これは倉庫だったのですね!
立派すぎて、わかりませんでしたよ!
▲神厩舎(馬小屋)に彫られた猿の彫り物
神庫の反対側には神厩舎があり、有名な三猿があります。
三猿が彫られているこの建物(神厩舎)は、実は馬小屋です!
えっ!馬小屋だったの?
小6の時に修学旅行で訪れているのに、全く覚えていない筆者。
猿は馬の健康を守ってくれることから彫られたと云われています。
三猿以外にも、馬小屋の上部に猿のレリーフが帯のように物語仕立てに施されています。
▲三猿とテトを撮影。テトが猿に見えてきた・・・。
三猿にピントを合わせると、テトがピンボケ・・・。
まあ、なんとか記念撮影。
テトがお猿さんに見えてくる・・・(笑)。
人が多くて写真が撮りにくいです。
▲鳥居と、真ん中奥に見えるのが陽明門
三猿を過ぎると、鳥居が見えてきます。真ん中の奥に見えるのが、陽明門です。
鳥居の側で有料プリントの記念撮影サービスをやっていました。
私たちは利用しませんでしたが(並んでいたので・・・。)、集合写真が撮れるので、ペット連れの方にはおすすめです。
▲鳥居と陽明門の前でパチリ!
鳥居周辺は陽明門も見えて景色が良いため、多くの観光客が記念撮影をしていました。
私たちも人ごみの隙を見て、パチリ!
テトを振り向かせるのに、「おやつ!おやつ!」を連呼している私・・・。
▲陽明門で記念撮影
鳥居をくぐって、さらに階段を上がれば陽明門が大きく見えてきます。
ここも写真スポット!
慌ててパチリ!
あら?
テトにピントを合わせたら、今度は陽明門がピンボケ・・・。
▲陽明門を下から見る豪華な装飾
日光東照宮のメインどころでもある陽明門。近づくとものすごい迫力です!
一日中眺めていても見飽きないため、「日暮らしの門」と呼ばれているそうです。
じっくり眺めていたいのですが、陽明門をくぐる時に、警備員さんが「立ち止まらないで進んでください~」と呼びかけをしているため、止まれません。
こちらも大慌てで写真を撮りました。
▲陽明門の獅子の彫刻
▲陽明門の反対側にある逆さ柱(左側)
陽明門をくぐり、反対側に出たところに、有名な「逆さ柱」がありました。
陽明門には12本の柱がありますが、1本だけ柱の模様であるグリ紋が逆さになっているのがわかります。(画像の左側の柱)
これは、「完成したものはそこから崩壊が始まる」という考え方から、わざと1本だけ不完全な状態にし、陽明門を未完成の状態にしているそうです。
▲御本殿の入り口の唐門
陽明門の目の前には本殿に続く唐門が見えます。
こちらの装飾も豪華絢爛!
しかし、この頃には不思議と豪華さに少し目が慣れてくる・・。人間って怖い(笑)。
▲眠り猫
本殿を先に参拝しても良いのですが、眠り猫に列が並び始めたので、先に見ることに。
三猿の他に有名な彫刻と言えば、こちらの「眠り猫」。坂下門の手前にあります。
こちらも写真を撮るのがやっと。じっくりなんて見ていられません。おしくらまんじゅうの状態で門をくぐりぬけます。
危ないので、テトは私が抱っこして、主人が写真係です。
坂下門を抜けると、家康公のお墓(奥社)に続く石の長い階段があります。
(※写真を撮り忘れたので画像をお借りしました。)
なんと、207段先にお墓があります!
しかもこの石段、一段一段に高さがあり、かなり太ももが強化されます。
せっかくなので、みんなで行きましたよ。
テトも頑張って上りました。
シニアのワンちゃんは飼い主さんが抱っこしないと辛いかもしれません。いや、ワンちゃん抱っこで行く飼い主さんはもっと辛いかも?
ご安心ください、途中で諦めて戻ることも可能ですよ。
登り切った後は、大量の汗をかきました。
▲右が家康の御墓所の奥社宝棟で、左奥に見える木が諸所の願いが叶うという「叶杉」
画像の右側の棟が徳川家康のお墓、「奥社宝棟」です。
奥に見える切り立った杉は諸所の願いを叶えてくれるという「叶杉」。多くの人が並んで祈願していました。
奥社宝棟をグルっと1週して奥社拝殿を参拝し、ここからまた本殿まで下山します。(下山と言っても過言ではないくらい登った・・・。)
この他に、室内は撮影禁止でしたが、本殿に上がっての参拝と、薬師堂(本地堂)の泣き龍の声を交代で見学しました。
本殿は家康の御神体(東照大権現)を安置する最も神聖な場所になっています。時期的なものなのか、拝殿に入ると一斉に厄除の祈祷をしてもらえました
こんな立派な神社で厄除してもらえるなんてラッキー♪でした。
本殿では御神体にとっても近づくことができます。世界遺産なのにこんなに近づいてよいのかって程です!
その空間は空気ががらりと変わり、ひんやり神聖な空気を感じることができ、ものすごいパワーを感じますよ!
愛犬は入れないので、ぜひ交代で参拝してくださいね♪
ぜひ本地堂(薬師堂)にある有名な泣き龍も見学しましょう。
泣き龍天井の鈴の鳴るような音は、大人になってから聞くと妙に感動します。
「リーン、リン、リン、リン、リン・・・」と、まあ素敵な音が♪
こんな素敵な音だったかしら・・・。涙。
お寺の方が拍子木を叩いて音を出してくれます。しかも音が鳴るのは龍の顔の下だけ!
他の場所で拍子木を叩いても響きません。
これ、昔の人考えたの、スゴスギル・・・。
本殿も泣き龍天井も、見学の流れはディズニーランドのアトラクションのようで、数十名のグループごとに案内され説明を聞き、移動します。
これだけ、ざっと見るだけで2時間以上経過していました。
今回、私たちはお友達とキャンプの買い出しを約束していたので、慌てて見る感じになってしまいましたが、ゆっくり見るのであれば3時間くらいあると良いと思います。
日光東照宮の購入必須のレアなお守りとは?
▲御本殿を参拝しないと購入できない陽明香守
最後はレアなお守りのお話です。
日光東照宮には、各見学箇所にそれぞれの重要文化財にちなんだ「お守り」が販売されています。三猿の場所には三猿のお守り、眠り猫の場所には眠り猫のお守りなどが売っています。
奥社には御神木で作られた「ワインの香りグレードアップ棒」やお神酒などもありました。
その中でも、本殿の中に入り、参拝しないと購入できないレアなお守りがこちらの「陽明香守」。
家康が好んだとされる白檀のかけらが錦袋に入っていて、とても良い香りがするお守りです。表側に徳川家の家紋(葵紋)が刺繍されています。香りのするお守りなんて、初めて♪
しかもレアなのに1つ500円でお値段が優しい。息子に1つ買っていきました。
▲陽明香守の裏側には鳳凰の刺繍
裏側には子孫繁栄を表す不死鳥の鳳凰の刺繍がされています。
お守りのご利益は、身体健全・厄除開運・交通安全・学業成就・所願成就の効果があるそうです。
色は青の他に赤、白、黄がありました。ケースも立派なのでお土産にもおすすめです♪
まとめ
▲拝殿の入口
いかがでしたか?歴史好きならたまらない観光地ですよね♪
世界遺産が愛犬と楽しめるなんて、すごくないですか?
この日も柴犬やトイプードル、チワワなど10頭ほどのワンちゃんに出会いました。
日光東照宮の境内は樹齢数百年の大きな杉の木につつまれた空間で、至る所苔むしていました。
ひんやり涼しいので夏場の観光も愛犬と過ごしやすいと思います。
ぜひ、愛犬とお出かけしてみてくださいね♪
奥社へは覚悟して行きましょう。
こちらの記事が、愛犬との日光東照宮見学の参考になれば幸いです♪
【日光東照宮】
所在地:〒321-1431 栃木県日光市山内2301
TEL:日光東照宮駐車場0288-54-0560(代)
拝観時間:4月1日 ~ 10月31日(午前9時より午後5時まで)11月1日 ~ 3月31日(午前9時より午後4時まで)※各期間とも受付は閉門30分前に終了。
ペット同伴:大型犬までOK
フラワーアレンジメント講師
2人の息子の母
実家でパグの出産、育児を経験し、
現在はトイプードルの男の子と暮らしています。
みなさまの愛犬にお役に立てる情報を発信していきたいです。
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