旅行に行くと日常から離れて身も心もリフレッシュできますね!
わんちゃんはどうなのでしょうか?
実は、旅行はわんちゃんにも良い効果をもたらしてくれます。
都会暮らしや刺激不足はストレス?
都会は人や車が多いですね。四六時中いろいろな音があふれていますし、人に迷惑をかけないように行動に制限もかかってきます。
わんちゃんの歩く場所も土や草よりもアスファルトが多いですね。人工物に囲まれた環境では思いきり運動したり、嗅覚を使った探索活動などをすることができないため、たくさんのストレスを受けていることが考えられます。
また、毎日同じ散歩コースを行く、一日中家の中で過ごすなどの単調な生活もストレスの原因となります。
それに対して、行ったことのない場所や自然の多い環境に行くことは、いい刺激になりストレス解消に役立ちます。
旅行は人だけでなく、わんちゃんにもいい効果をもたらすのですね。
旅行は愛犬にどんな効果がある?
リフレッシュできる!
わんちゃんは「何かを探索する」ことが大好きな生き物です。
今まで嗅いだことのない匂い嗅ぐ、新しい場所を探索することで、わんちゃんが本来もっている探索欲求を満たしてあげることができ、ストレス解消になります。
飼い主さんとの絆づくりができる!
一緒に遊んだり、運動したり、オヤツをあげたりすると「オキシトシン」といわれる幸せホルモンがわんちゃんの中に分泌されます。
この幸せホルモンによって、飼い主さんとわんちゃんの絆(信頼関係)が形成されます。
日ごろなかなかわんちゃんにかまってあげられないという方も、ドッグランで一緒に遊んだり、その土地でしか食べられない美味しい食事をあげることで、絆をぐっと深めることができますよ。
脳を活性化できる!
旅行は嗅覚や体感(手足を使う運動)だけではなく、脳も活性化することができます。
例えば、森や川などはアスファルトと違って足元は不安定で障害物もたくさんあります。
どこを歩けば安全なのか、危険なものはないか、バランスを取るにはどうすればいいのかなど、ただ歩くだけでも安全を確保するために脳をフル回転させなくてはいけません。日頃のお散歩とは異なる脳を使ったトレーニングができます。
犬自身が自分で考えて答えを出す、行動に移すという機会を作ることは、とても大切です。
足腰を鍛えることができる!
普段わんちゃんが歩くのはアスファルトや平坦な道が多いですね。
起伏が少ない場所ばかりを歩いていると、足を高く上げなくても歩けてしまうので、足腰の筋肉がだんだんと衰えてきます。筋肉が衰えてくると、将来寝たきりになってしまう可能性もあります。
芝生や砂浜、森など地面が柔らかい場所はしっかりと地面を蹴ることができるので、足腰を鍛えることができます。
愛犬と楽しめるオススメの行楽施設4選
①ドッグラン
広い場所を存分に駆け回ったり、探索することができます。
ドッグラン付きのコテージや部屋にプライベートドッグランが併設されている場所もあるので、初めて会う犬や人が苦手なわんちゃんでも存分に楽しむことができます。
➁山や森あそび
山や森は普段嗅ぐことができないいろいろな匂いにあふれています。わんちゃんの本能である探索欲求を満たすだけでなく、脳にいい刺激をもたらしてくれます。
また、不安定な場所や柔らかい場所を歩くことによって、足腰を鍛えることもできます。
➂温泉
わんちゃんと一緒に入れる温泉も増えてきています。
入浴には体を温める、関節の痛みを和らげる、血行を良くするなど、わんちゃんの健康にいい効果がたくさんあります。
水に濡れること、浸かることが苦手でないわんちゃんは、ぜひ温泉を検討してみてくださいね。
④道の駅
休憩場所としてだけでなく、道の駅そのものを楽しめる場所も多いですね。
ドッグカフェやドッグランなど、犬連れで楽しめるサービスが充実している道の駅もあるので、その土地ならではの美味しいものを食べに愛犬と行くのもいいですね。
出入りも楽で休憩することもできるので、初めて旅行に行くという場合にオススメの場所です。
愛犬と旅行に行く前に気をつけたいこと
愛犬に合わせたプラン作り
わんちゃんによって性格も楽しみ方も異なります。他のわんちゃんと遊ぶのが苦手な子をドッグランに連れていったり、水が苦手な子を温泉に連れて行ったりすると、リラックスするどころか余計にストレスになりかねません。
また、初めての旅行でタイトスケジュールを組んでしまうと、体調を崩す可能性があります。
犬や人と接するのが苦手な子は、貸別荘へのお泊りや森遊び、社交的な性格の子はドッグカフェや観光地めぐりなど、愛犬の性格や体力を考えてプランを決めましょう。
日常的にいろいろな経験をさせる
お家でお留守番ばかりで、犬や人と接する機会が少なく育ったわんちゃんは、社会化(いろいろなものに慣れる時期)が不十分なため、自分の知らない場所や慣れない場所に行くことにストレスを感じやすくなります。
そのためいきなり旅行に行くのではなく、散歩コースを変える、、車に乗せるなど環境を変えても動じない精神力を少しずつ養ってあげてください。
日常的にいろいろな経験をさせることで、精神力が養われ愛犬も旅行を楽しめるようになります。
飼い主さん以外の人に慣れる
旅行に行くと知らない人に触られたり、一時的に預けたりする機会もあります。
そんなときに怒ったり、パニックにならないために、飼い主さん以外の人に慣れる訓練もしておきましょう。
家に友達を招く、犬の幼稚園に参加するなど、初めての人と接する機会を増やし、飼い主さんから離れた環境でも落ち着くことができるように慣らしましょう。
トイレトレーニングをしておく
旅行先で困るのが愛犬のトイレですね。森遊びやアウトドアでも、屋外だからと決められた場所以外で排泄してしまうと、衛生面で問題が出ますし、他の方に不快な思いをさせてしまうかもしれません。
ペットシートに慣れていなかったり、初めての環境だとなかなかトイレをしてくれない場合もあるので、トレーニングをして決められた場所でトイレできるようになりましょう。
愛犬との旅行はストレス発散や絆を深める大切な機会です。
人だけでなく愛犬も旅行を楽しめるように、事前の準備をしっかりして、楽しい思い出を作ってくださいね。
<参考文献>
・犬にとってのストレスとは何か? Part1 RPTM Japan
・犬にとってのストレスとは何か? Part3 RPTM Japan
・ペット温泉のススメ BAWBAWトリミング 犬温泉 湯治の湯
・気持ち良く温泉につかる犬も/岡山で効能調べる研究 四国新聞社
・ドッグ・トレーナーに必要な「犬に信頼される」テクニック 著者: ヴィベケ・S・リーセ / 著者・写真: 藤田 りか子
・7歳からのシニア犬とのしあわせな暮らし方 伊藤 みのり (監修), 内田 恵子 三浦 裕子
<画像元>
illust STAMPO
ICOOON MONO
Unsplash
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手
やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。
大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。
愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。
「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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