愛犬と一緒に入れるドッグカフェ、お出かけ時の休憩で重宝しますよね。ワンコ仲間と会う時などは、ドッグカフェを目的に行くこともあると思います。
しかし大きなワンコと暮らしているみなさん、ドッグカフェで窮屈な思いをしたことはありませんか?多くのお店は小型~中型のワンコを想定していると思われるため、大型犬を連れて入るのはちょっと気後れしてしまうことも。
大きいからこそ気をつけたいカフェマナーについて考えてみましょう!
大型犬オーナーとしての心構え
全国さまざまな地域でドッグカフェや犬連れOKのカフェが増えてきてはいますが、そのほとんどが小型犬や中型犬を連れたお客さんをメインターゲットにしているのではないかと感じます。
間取りからして大型犬にとっては隣の席との距離が近かったり通路が狭かったりして、くつろぐのは少し難しいことが多いですし、店内で提供される「ワンコメニュー」は、食いしん坊な大型犬だったら一口で完食してしまう量。お借りできる水入れや販売されているおもちゃ類も小型犬サイズ。お店によってはドッグランが併設されていますが、大きいワンコには物足りないケースがほとんどだったりします。
大型犬オーナーにとってはちょっぴり残念ではありますが、日本では小型犬、中型犬の飼育割合が圧倒的に高いことを思えば当然のことなのですよね。
それを認識した上で、大きなワンコと暮らす私たちがさまざまな点で気を遣う必要があると思います。
▲大きなワンコには席と席の間がちょっと狭い
▲ワンコメニュー!「一口で食べちゃうよ!」
大型犬連れで気をつけること
大きな体の愛犬を連れてカフェに入る時には、普段私たちが当たり前と思っていることに対して注意を払う必要があります。大型犬に不慣れな方が驚かれるであろう3つの点について考えてみましょう!
1.思った以上に場所をとる!
カフェでは足元に伏せていてもらうことになりますが、大型犬は寝転ぶと想像以上に場所をとりますよね。
我が家のゴールデン・レトリーバーなら鼻先からシッポの先まで1メートル以上はありますので、店内でも極力端の席に座るようにしています。
さらに愛犬には壁側にいてもらうようにして、お店の方が席まで来られた時にも足元で邪魔にならないように気をつける必要があります。
2.予想以上に汚れる!
ワンコがいれば抜け毛やよだれなどはつきものですが、大型犬のそれらは、一緒に過ごしたことがない方の想像を超えたものだと思います。
カフェに入る時には必ず服を着せ、よだれが出ていないか頻繁にチェックしましょう。特に食いしん坊さんなら、食べ物の匂いがしただけで条件反射的によだれがツララのように出てしまうこともありますからね!
また、口元の皮膚がたるんでいるワンコは、水を飲むときも注意が必要です。我が家の愛犬は水を飲むたびにボタボタと大量にこぼすので、必ずペットシーツの上で水を与え、飲んだ後は口元をタオルで拭き取るようにしています。
3.想像以上に迫力がある!
ワンコOKのお店とはいえ、他のお客さんやお店のスタッフさんに迷惑をかけてもかまわないというわけではありませんよね。
大型犬はちょっとした声や動きが大げさに見えてしまうことがあります。他のワンコや人に対して吠えてしまえば、大型犬に慣れていない相手からすると恐怖かもしれないということを念頭に置いておきましょう。食べ物をねだっての要求吠えにもご注意を!
また、立ち上がったり移動したりする時に、大きな影で小型犬を驚かせてしまうことがあります。カフェにいる間はあまり動き回らない方が良さそうですね。
毎日大型犬と暮らしている我々からすると意識すらしていないこともあるかもしれません。しかし小型犬、中型犬オーナーさんから見たら、いずれもスケールが違うと感じることでしょう。
お店側が禁止していない限り大型犬を連れて行く権利はもちろんありますが、周りの方々やワンコに不快な思いをさせないように注意が必要です。
身につけておきたい!大型犬のカフェマナー
ドッグカフェに行く前に、大きな愛犬がきちんとカフェマナーを守れるかということを確認しておきましょう。ビシッと言うことをきけなければいけない、ということではありませんが、最低限次の2点はクリアしておくと安心です。
1.足元に伏せてじっとしていること
これはドッグカフェでの基本中の基本です。先に記載した通り、大きなワンコは何かと場所をとるし、ちょっとした動きがとても目立ちます。
ウロウロして、食べ物や飲み物を運ぶ店員さんにぶつかってしまったら大変!また、伏せていれば小さなワンコも少し安心するようなので、むやみに怖がらせずに済みます。
足元で伏せている練習は、まずは自宅で始めます。人間家族の食事中、部屋でフリーにした状態でも愛犬は落ち着いて伏せていられますか?
食べ物を欲しがったり遊んでもらおうとしたりするからという理由で人間の食事中ケージに入れていると、問題行動の防止にはなりますが、正しい行動を学ぶ機会がありません。
成長度合いを見ながら徐々にフリーでも落ち着いて過ごせるように教えていきましょう。誘惑の強いドッグカフェはそれからです!
2.食べ物を欲しがらないこと
ドッグカフェでは食べ物を欲しがってソワソワしたりよだれを垂らしたりすることのないよう、きっちりとルールを設けましょう。
カフェにあるワンコメニューを愛犬が楽しみにしている場合もあるかと思います。でも要求して吠えたり動き回ったりするのは、特に大型犬ではご法度!
我が家の愛犬も自分用に注文されたワンコメニューが来るとすぐに気づきますが、じっとりと目線を送ってくるなど、地味な欲しがり方をしている間に食べさせるようにします。
いつまでも待たされると、しびれを切らして「ワン!」と言いたくなってしまうかもしれませんからね!
「いると思わなかった」と言わせてみよう!
以前、愛犬と一緒にとある犬連れOKカフェに行った時のこと。その直前にお友だちワンコとたっぷり遊んできた愛犬は、私たちが食事中ピクリとも動かず寝ていました。
食事が終わり、帰ろうと立ち上がった時に、犬連れではない他のお客さんから「ワンちゃんがいたなんて気づかなかった!」と言われたのです。
まだ若い愛犬、体も大きいし、普段ならもう少し存在感を出していたはずですが、その日は疲れ果てていたのが功を奏し、結果的に「お利口さん」に振る舞うことができたのでした。
これは非常にうれしいお言葉であり、大型犬と暮らす私の目指すところでもあります。
「大きい」というだけで敬遠されてしまうこともある世の中で、いかに悪目立ちせず溶け込み、受け入れてもらうことができるか?私たち大型犬オーナー一人ひとりの意識と行動を振り返ることが、大きな愛犬が過ごしやすい社会を作るために重要なのではないでしょうか?
長年犬と旅をしてきたノウハウが誰かのお役に立てればうれしく思います。
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